デイトレの花道

経済も株も初心者のデイトレ奮闘記

婦人服はスズタンで

2005年04月15日 03時07分55秒 | 株・経済
やっぱり上がった。鈴丹スズタン。

737円で100株買っておいた鈴丹が、昨日今日と値を上げて、現在779円。ここんとこ売買できなかったけど、ケータイで株価だけはチェックしていたのだ。
値上がりまで予想以上に時間はかかったけれど、「710円~730円辺りで反発するはず」という読みは外れていなかったようだ。利益のことよりもこっちの方が励みになる。

今日のローソクは、上ヒゲの方が長い(下落が近いサインらしい)ので明日売ってしまった方がいいのかもしれない。いやもう1日くらい上がるかも…。いやいやこの甘さが命取りになる気もするが果たして…。


資金:81712円[3812円+77900円(779円×100株)] ひっ、ひさびさの8万円台!





ダイヤモンドは砕けないっ!

2005年04月04日 20時05分28秒 | 株・経済
やっぱりキラリと眩しいダイヤモンド。先週19円で3000株(つまり57,000円)買っていたサハダイヤモンドが、値上がりしたのだ。20円で売ったので、わずか1円だがそれでも利益は3000円。
あとは、これまた先週買っていたサンライズテクノロジー。130円で130株(16,900円)買っていたのだけど、全然上がらないので124円で売る。800円弱の損失。……サンセット。

一喜一憂するのもなんだけど、やっぱり嬉しい白星。その売却金で買ったのが鈴丹。これはちょっと前から目を付けていた銘柄で、いい感じに下落してきていたのだ。
これを737円で100株買う。以前触れた下値の抵抗線が710円~730辺りにありそうなので、もうちょっと待つべきか迷ったが結局買ってしまった。明日明後日辺り、うまく反発して700円台後半に食い込むことができるか。


資金:77512円[3812円+73700円(737円×100株)]少し持ち直した

ムービー総決算 その2

2005年04月04日 03時46分33秒 | 映画
10本の名作 後編!


『キル・ビル(1の方)』
タランティーノ監督。結婚式で夫、腹中の子を惨殺された女殺し屋が、かつての所属組織“毒蛇暗殺団”と繰り広げる和洋折衷復讐劇。

単純にすごく面白い。遊び心もいっぱい。アクション、小道具、舞台となる日本、どれも表現がかなり記号的なので、その辺りで賛否別れるかもしれない。でも、オマージュをあっけらかんと記号にしてみせるこのセンスはたぶん凄い。
普段、和洋折衷というと、日本が欧米文化を消化して生み出したものがほとんどだが、ここでは逆。主体が違うから生まれるものも違っていて、それも新鮮。
この作品のわざとらしさは確信犯だろうけど、日本社会には欧米へのオマージュが溢れていると言っても過言ではないので、私達が『キル・ビル』に見る滑稽さがあちらからは日本全体に見えているのかもしれない、なんちゃって。


『雨に唄えば』
もう半世紀も前のミュージカル映画。
サイレント映画(無声映画)からトーキー(音声映画)へと移行していくハリウッドを舞台に、唄って踊るアメリカのお伽話。

この歌と踊りがとにかく素晴らしい。人間の身体って本当に素敵な動きをして、素敵な歌を響かせる。CG全盛の今だからこそとても新鮮。感情の高まりがやがて体を動かし、言葉も歌に変わっていくなんて素敵過ぎるじゃないか!
ストーリーも温かいし、なんだか凄く純粋な映画。


『きわめてよいふうけい』
ホンマタカシによる、希代の写真家中平卓馬のドキュメンタリー。愛あるドキュメンタリー。
中平卓馬とは、森山大道らと60年代後半からの写真の激動期を支えた写真家。当時、すさまじいモノクロ写真を撮っていて、それらは今見ても衝撃的だ。また、写真だけでなく同時にカミソリのような鋭い批評でも知られている。写真と言葉の両方から写真を突き詰める写真家であった。
ところが77年に飲み過ぎで昏睡、記憶の大部分を失い、鋭い言葉も失ってしまう。そのせいで今では、何を言っているのかもよくわからない挙動不審のおじさんなのだが、それでも毎日写真は撮り続けている。
「私の写真はほとんどすべてを忘却してしまった私自身の止むを得ぬ行為だ」、これは彼自身の言葉。昏睡の前と後では写真も変化した。時代の焦燥感や影の濃い強烈なエネルギーは姿を消し、日常的な光景がテーマを占めるようになる。ちなみに近作は縦構図のカラー写真。
こんな素敵な笑顔の人いないし、こんな写真撮ってる人もいないと思う。覚醒したばかりの子供のような目線で撮られた原石のような写真。
中平卓馬が西日の中で膝まで海につかるシーンにキューンとなる。こんなおじさんが海につかってたら、きっとあんな風に撮りたくなるんだろうな。


『パトレイバー2』
押井守の手掛けた劇場用パトレイバーの第2作。劇場版1、3も『イノセンス』も良かったが、こちらの方が印象に残っているので。

東京で起こされる戦争を軸に描く戦後日本と冷戦後の日本。セリフ、描写共々渋い。


『西部戦線異常なし』
レマルク原作のモノクロ戦争映画。タイトルの西部戦線とは、第一次大戦のドイツ・フランスの国境戦線のことで、つまりこれはドイツ側からの映画だ。
教育に鼓舞され英雄に憧れ、多くの若者が戦場へ向かった。しかし、そこで彼らを待っていたのは、塹壕の泥の中での日々、慢性的な飢え、戦友の死であった。主人公の青年も、戦場で初めてこの現実に直面し、失望するが…。

全体を通してある若い青年兵士の視点で描かれており、見ている私達も不条理を目の当たりにする。特に、作品のタイトルの意味がわかるシーンは、国家と個人の関係性を見事に描いており、本当に秀逸。

第一次大戦のキーワードは、“機関銃”“有刺鉄線”“塹壕”だと言われる。
機関銃の登場で、塹壕を中心とした戦闘が増加した。機関銃はライフルのように携帯するものではなく、置いて使用するものだからだ。
その結果、戦線は固定化されやすく、戦闘は守る側へ有利なものとなり、戦争の長期化へと繋がる。「クリスマスまでには帰れる」と1914年8月に始まった大戦が終わったのは、クリスマスどころか1918年も末に差しかかった頃であった。こういったディティールも描かれていて、この戦争を理解する助けにもなる。ちなみにトレンチコートとは、第一次大戦においてトレンチ(塹壕)で将校が着ていたコートに端を発している。



以上、映画総決算でした。

ムービー総決算 その1

2005年04月01日 02時21分52秒 | 映画
日付けは変わってしまったが、今日で年度末だ。今日までの1年が古いものとなり、明日からまた新しい1年が始まる。そんな節目の中の節目の今日は、全国各地でサライが流れまくっていることだろう。この日ばかりは谷村信司も株を上げる。

年度末の今日は、株にとっては権利確定日という大事な日だ。3月決算の銘柄のほとんどが、今日確定日を迎える。権利を確定したら何があるかというと、株主優待がもらえるのだ。優待とは企業から株主への、ちょっとした贈り物みたいなもので、中身も様々だ。
例えば外食チェーンのワタミなら食事券、ファンケルなら化粧品やサプリ等から選択できるなど、自社製品の広報も兼ねてそれぞれ趣向をこらしている。もらっても仕方ないようなモノも多いが、売るという手もあるので狙ってる人は少なくない。また、普段はなかなか姿を見せない株式ワールドを、生活の中で実感できるチャンスでもあるのだ。
ただ、だからといって今日株を買っても手遅れで、今回だと25日に買わないといけない。手続きやら何やらで4営業日かかるらしく、25日時点で持っている人が優待を受けることになるらしい。

せっかくだから株主優待を受けて株主気分を満喫したかったのだけど、別の株を持っていたため結局買わず終い。食事券、産地直送品、金貨(!)、図書券、映画券、色々夢は広がるから、来月以降の月末作戦はもう決まりだ。


映画といえば、1年前の4月に個人的に立てた目標がある。それは、1年で映画を100本観ること。今日がその千秋楽だ。果たして何本観たのかと数えてみると、……90本。あと一歩届かずだが、締め括りとして世間の決算に合わせて、今年観た映画を決算してしまおう。

まずは10本の名作。

『誰も知らない』 
全身にジーンとくる、奇跡的な映画。母に捨てられた4人の子が自分達で生活していた、という実話をベースにした作品。ニュース等からは伺い知れない、彼らの暮らしの豊かさが丁寧に掬い上げられている。
この社会の中では、彼らの暮らしが立てる音など、誰もが聞き逃すような微かなものでしかなかっただろうが、本当によく手を伸ばしてくれたと思う。是枝裕和監督の長編4作目だが、これが一番好きだな。

古池や 蛙飛び込む 水の音、喧噪の中で私達はどれだけたくさんの水の音を、聞けずにいるのだろうか。


『アンダーグラウンド』 
95年のカンヌを制したエミール・クストリッツァの1本。
41年ベオグラードへのドイツ侵攻から90年代初頭ユーゴ崩壊後の民族紛争まで、およそ50年に及ぶ強烈な人間絵巻。

ナチスから逃れたクロは、マルコの手引きで武器を製造しながらの地下生活を始める。ところが45年に終戦を迎えてもマルコはクロにそれを告げない。それどころか、あの手この手でクロを欺きつづけ、終戦を知らせぬまま地下で武器を作らせ続ける。地上と異なる時間の流れる地下には、クロを筆頭にコミュニティーが形成され、マルコは地上でのし上がっていくが、長い長い時間が経過したある日、地上と地下がついに交わってしまう……

故国を2度も失うという悲劇の中で、とにかく人間の力が凄い。故郷を愛するが故に人々は翻弄され続けるのだが、みな悪く、ずるく、図太く生きている。全力の喜怒哀楽。役者や監督の身体からこちらの身体へ伝わってくる、体全体で観るような映画。

『2001年宇宙の旅』
まさに金字塔。理解させてはくれないが。

『バロン』
18世紀、ドイツのバロン男爵がトルコ軍を退けるべく、様々な力を持つかつての仲間を探しにでかけるという「ほら吹き男爵」を原作にした冒険ファンタジー。監督はテリー・ギリアム。
溢れるアイデアと温かみのある映像美にクラクラ。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
全ての映像が美しいマフィア叙情詩。20世紀前半のアメリカ、ある少年ギャング団が青年となり、やがて老年期を迎えるまでの物語。人間の人生を重厚に描いた名作中の名作。この静謐さは何度でも。


とりあえず5本

新作戦、しかも二つも!

2005年03月28日 22時53分11秒 | 株・経済
100株611円で買ったファイだが、信じ難い下落で570円を切ってしまった。びびってそこで損切りしたのだが、翌日には590円くらいまで上昇していた。ぐぬぬ…。
下がった株は上がる、改めて実感。

カタカナ市場といえど、あっちゅう間の下落一筋ってことはないんやろか。どうもずるずる倒産でもするんじゃないかと疑ってしまう。名前以外なにも知らない会社やし、値段だけ見て買うとこういう弊害が付いてくる。

今頃晴れまくって虹が掛かっているはずだった『雨のち晴れ作戦』だが、雨のち雨な状況なのでちょっと練り直しが必要みたいだ。
ここで、考えられる作戦は二つ!(たぶん)

作戦その1は、雨のち晴れ作戦をもうちょっと緻密にしていく方向。
今日は雨だし明日はきっと晴れだな、なんて希望的観測じゃなく天気図もチェックしてしまおうという磐石な作戦だ。
先日友人から聞いた「抵抗線を見るのよっ」という話がここで活躍しそうだ。つまり下落率と抵抗線をもとに買う銘柄を選んでいくというやり方だ。
抵抗線とは、その株が過去に付けた高値同士、安値同士を結んだ線のこと。高値と高値を結んだものを上値抵抗線という。株価がこの線の価格辺りまで上昇すれば、下落に転じる可能性が高いという目安となる線だ。
逆に安値を結んだ下値抵抗線だと、この価格辺りで株価が上昇に転じるという目安になる。(厳密には抵抗線とは上値に使うものらしく、下値の場合は下値支持線というらしい。)

この作戦で使うのはもちろん下値抵抗線で、下落してきた銘柄をリストして、その中から下値抵抗線辺りにいる銘柄を買ってしまおうというわけだ。これまでは、前日の下落率が高い銘柄を買っていたから、翌日以降も下値抵抗線に向かって下落していく危険があった。今度は下値で罠をはるから、下値抵抗線で跳ね返っていよいよ虹がかかるはずだ!


作戦その2は、発想の転換。
下落率を参考にして負け越しているのだから、上昇率を参考にして買えばいいじゃないかという名付けて『毎日が五月晴れ作戦』だ。ちょっと語呂が悪いので、名前についてはおいおい考えよう。
下落率の高い銘柄を買って損失を出したということは、下落に下落が続いたケースの方が多いということ。ならば、上昇にも上昇が続くはずだ。つまりこれは、上昇率の高いイキオイ銘柄を買って、翌日のさらなる上昇の波にのって利益を出していこうという作戦。これで勝ち越せるんじゃないか。

う~ん、作戦1の方がうまくいきそうな感じだが、果たして…


資金:73407円[57027円+16380円(130株×126円)]

塩漬け、でも美味しくなるわけじゃなく

2005年03月25日 02時25分04秒 | 株・経済
なんだか忙しかったり、ツケが溜まってネット止められてたりで、パソコンから遠ざかっていたけれど、そんな間にも目まぐるしく世界はくるくると回っていた。

昨日の高裁判断は、ニッポン放送の新株予約権発行は不公正として認めない、という地裁判断を支持したものだった。ニッポン放送も最高裁まで持っていかないつもりらしいので、とりあえずこれで、フジがニッポン放送を子会社化できる可能性はなくなった。あるとすれば、ライブドアとの交渉過程で何らかの取引がなされる場合だろうか。フジとの提携とニッポン放送株の交換とか。

この判断を受けて、同放送の亀渕社長はライブドアのやり方を「すれすれの手でずるい」と語ったが、これにはちょっと違和感がある。ライブドアも誉められたものではないかもしれないが、「著しく不公正」な手を打とうとして裁判所に止められたのは、どこの会社だったか。これが違和感その1。

ニッポン放送を子会社にして、あとはフジ買収という印篭を懐に忍ばせながら、うまく提携を進めるはずだたったライブドアだが、ここにきて新たな伏兵が現れた。日枝さんの悪代官顔はダテじゃない。

なんとソフトバンクの孫さんが白馬に乗ってやって来たのだ。白馬の騎士のイメージからはちょっと遠い孫さんだけに、これは二重に驚き(笑。
厳密にはソフトバンクインベストメントというソフトバンクのグループ会社が、ニッポン放送の持つフジ株(13.88%)を5年間借り受けるということらしい。これによってライブドアが行使できるフジへの議決権が消滅してしまうという寸法だ。
明日25日に株主名簿の確定があるので、滑り込みでフジの株主からニッポン放送を外したという形。そして、フジテレビの筆頭株主はソフトバンクインベストメントとなる。(この件について孫さんは知らないとソフトバンクインベストメントの社長は話していたが、そんなの信用できるわけがない)

野球の時のように、後から表れたIT大手が漁夫の利を得るのでは、といういやーな予感はあったけれど、現実のものになるかもしれない。フジとしてはライブドアよりもソフトバンクと組みたいだろうし、ソフトバンクにとっても願ってもないはずだ。

ただ、これにも違和感がある。本日の違和感その2はソフトバンクだからこその違和感だ。
ソフトバンクは以前(1996年)、メディア王なんて呼ばれるマードックと組んで朝日放送を買収しようとしたことがある。これは結局実らなかったのだけど、ソフトバンクの組んだ相手はまさに外資だ。これってオジサマ達が口を揃えてさんざん批判していた、ライブドアのやり口以上じゃないか。フジというか放送業界にとっての前科者の、ソフトバンクをあけすけと筆頭株主にするのはさすがに違和感が大きい。

さらに楽天までがこの件に参戦しようとしている、なんて報道もちらっと聞いた。本当なら、ますます混迷してきそうだ。なぜかフジ登山だけが大人気だ。

もうこの際、テレビと新聞の関係みたいにITも割り振ってしまったらどうだろう。
現状は、TBS-毎日新聞、テレ朝-朝日新聞、フジ-産経新聞、日テレ-読売新聞、テレビ東京-日経新聞となっているから、ここにそれぞれITも提携する。
フジを取り合わなくてもまだ十分枠があるはずだ、ソフトバンクと楽天、それにライブドアで3つ。キー局は上記の5局だからまだふたつ余る。ここにソニーでも入れて、最後の椅子は…うーん思いきってドコモにでもやってもらおうか。その上で、融合のさせ方や相乗効果を競ってもらったらいいんじゃないか。といっても、その為には既得権の取り崩しが必要だからそう簡単にはいかないだろうな。


そんなわけで、ストップ高となったニッポン放送株を買っておけば良かったと舌打ちした、デイトレ侍の今日の懐は、ファイ100株とサンライズテクノロジー130株。

これはどちらも先週買ったまま、放っておいたものなのですが、どうもファイがイマイチ。
611円で買ったが一時は590円を割り込んでしまった。損切りの誘惑にかられるもネットが止められていたのもあって、塩漬けにしていた。
今日は602円にまで持ち直していたので、明日も見守ることにしよう。明日たぶん上昇するソフトバンクインベストメントを、朝イチで買うのもアリだが…。

ストップ高:昨日の株が今日は紙屑、なんてことにならないように、株価は1日の値動きの幅が決められている。だいたい株価の1割から2割くらいの範囲。ストップ高はその限界まで上がったということ。


資金:78747円[1647円+77100円(602円×100株+130円×130株)]

えらいこっちゃ

2005年03月18日 04時27分30秒 | 株・経済
レ、レ、レバレッジドバイアウト!!?
人生でこんな発音したことないよ。一番似てる言葉考えたんだけど、出て来た言葉はキリンビバレッジ…。

大詰め感が漂ってきた無差別級の仁義なき戦い。内堀を埋めたライブドアが、いよいよ天守閣にハシゴをかけるか。
ニッポン放送を過半数取れば、あとはフジ株の買い増しがあるかもしれない、と以前書いたけど、いざ現実味を帯びてくるとさすがに驚いた。しかも3分の1でなく過半数という。
変な話だけどこの報道で、あーほんとに本気だったんだと思った。最後までガチンコするんだな。
ニッポン放送を子会社化すれば、あとはお互いの落とし所として、提携して共存の方向で幕引きにするのだと思っていたから、まさかフジ自体を傘下に入れるなんて考えもしなかった。
もしそうなら、話の整理やまとめとしての最終章を迎えるのではなく、これまでの展開全てが前座だったということになる。

このレバレッジドバイアウトとは、買収先を担保にして借金する方法らしい。今回でいうと、フジテレビを担保にしてライブドアが借金するわけだ。そんなんアリ?ジャロに聞いたらどうジャロ~なんてつまらんダジャレでも言いたくなるような、驚きの方法だ。勝手に担保にされる方はたまったもんじゃないと思うけど。

直接買われるかもしれないフジテレビの値段は時価で7240億円。(1株28万4000円として)
途方もない金額だけど、このうちニッポン放送は22.5%保有しているから約1630億円。過半数は3620億円だから残り1990億円用意しなきゃいけないことになる。ただTOB(株式公開買付)で集めるには、市場価格にいくらか上乗せしないといけない。TOBというのは、この値段で売って欲しいという呼び掛けだから、市場価格より安いと誰も売ってくれないからだ。
ライブドア側としては、できるだけたくさん集めたいはずだから、資金の範囲内の目一杯の値段でTOBをかけることになるだろう。だから1990億円じゃ足りない。

じゃあその価格は果たしていくらか?
フジテレビの発行株数は254万8608株。そのうちニッポン放送が保有しているのは57万3000株くらい。過半数は127万4305株だから、あと70万株ちょい手に入れないといけない。
今日の価格の28万4000円で計算すると、3000億円用意できたとして70万株買うには1株当たり、えーーーっと……42万8500円も出せるじゃないか。この値段なら売る人多いだろう。
でも、ライブドアとしては借りたお金は返さないといけないし、安く買えるなら当然安く買いたいはず。でも失敗したら(TOBには、初めに何株買いたいと明らかにし、期限までにその株数に達しないと1株も買えないというルールがある)困るから安い値段を付けるのも心配。
実際に3000億円用意できるのかはわからないが、もしできたら30数万円のTOBも余裕でできるから成功する可能性が高い気がする。

思えば、フジテレビが配当を1200円から5000円に引き上げるという大判振るまいは、現株主の繋ぎ止め以外にも、株価を引き上げライブドアに買われにくくする目的があったわけか。
配当増の発表前の株価は23万円前後で、今日は28万4000円だから5万円以上の上昇。ライブドアに必要な70万株だと350億円以上も上積みされたことになる。

ただこれだけで、防衛できるとも思えないから、たぶん別の手を売ってくるだろう。
フジがパックマン化してライブドアを買収するとか。そうなって、お互いがお互いに過半数持ったりしたらどうなるんだろう。ライブドアはフジの意思で動き、フジはライブドアの意思で動く、合わせ鏡みたいなループだ。その辺のルール知らないけど相殺されるのかな。でもそうなったらライブドアには借金しか残らないんじゃないか。
もしかしたら、3000億でフジ買うどぉー、っていうのが実はブラフで、3000億をバックに提携を有利に進めるという戦略なのかもしれない。

もちろんこのフジ直接買収は、ニッポン放送の持つフジ株も合わせての話だから、高裁で差し止めが覆らないことが条件になる。

しかし、ほんとえらい展開になってきたなあ。ボスでも飲みながら見守ろう、ってあれはサントリーだったか



梅雨入り

2005年03月16日 00時26分01秒 | 株・経済
あれれ、えらい下がってしもた。

333円で買ったディーワンダーランド。ゾロ目でフィーバーして困っちゃう~、となる予定だったディーワンダーランド。今日もさらに下がって終り値312円。
全くフィーバーする気配がないので313円になった時に20円下落の損切りした。手元に戻った3万いくら、この資金を別の株に回したかというと、もちろんそうじゃない。
再度ディーワンダーランドに勝負を挑む、310円で100株。もういい加減上がるやろう。

サハダイヤモンドは上がらないので売らず。残った小銭でシーマを390株、12円で買う。


資金:75714円[224円+75490円(312円×100株、20×2000株、11×390株)]雨のち晴れのはずが、梅雨前線が停滞してるんじゃ…。

焦げているのはウチの庭か!?

2005年03月15日 01時09分39秒 | 株・経済
とりあえず差し止めを掛けられて、ニッポン放送が次に匂わせたのはなんと、焦土作戦。なんとも物騒な名前だが、中身もそのまんま。
ナポレオンのロシア侵攻で、ロシアが取った戦術から来ているとか。要は敵に攻められる前に、自分で領土を焼き払ってしまうこと。焼け野原にすれば、攻める旨味は激減する。具体的には、優良事業を売却したり、多額の負債を背負ったりとかする。

今回ニッポン放送が仄めかしたのは前者で、焦土になるのはポニーキャニオン。ポニーキャニオンはニッポン放送が株の過半数を持つ子会社だが、その売上げは約560億円とニッポン放送の半分もある。その株をフジテレビに売却して、ニッポン放送のおいしい部分を黒焦げにしようとしているわけだ。
ただこれも、ニッポン放送にとっての企業価値の毀損だから、ライブドアに限らず株主は黙っちゃいないだろう。まあたぶんブラフだろうな。

焦土作戦は別名ジョーンズタウン防衛作戦ともいう。
今回のことを通して買収関連の用語が有名になったけど、なんか映像的な言葉が多くてちょっと面白い。軍事作戦を思わせる命名が多くて、やっぱマネーウォーズなんだけど、ロマンがあってエスプリが効いててその辺はさすがアメリカ人。いい機会だし覚えてしまおう。

例えばこんなもの

◆ゴールデン・パラシュート(金の落下傘):たんまりの報酬。買収されて地位を退く経営者に対して、多額の報酬を払うように定めておくこと

◆ティン・パラシュート(ブリキの落下傘):ちょっとした報酬。同じく解雇される社員に対して(こっちはゴールデンじゃなくてブリキ)

◆クラウン・ジュエル(宝石の王冠):金のなる木。今回でいうと、ニッポン放送にとってのポニーキャニオンみたいな魅力ある資産。

◆ポイズン・ピル:盛られた毒。今回ニッポン放送がやろうとしたことの、後出しジャンケンじゃないバージョン。今回はテーブルに出ている料理に毒をかけようとしたが、キッチンで盛っておくこと。つまり予め経営陣に、新株を発行する権利を与えておくこと。

◆白馬の騎士:敵対的買収されつつある企業に表れる白馬の王子様。友好的に買収してくれる第三者。

◆灰色の騎士:白馬には乗れない程度に腹黒い第三者。でも敵対的ではない。

◆サタデーナイトスペシャル:圭子の夢は夜開く。予告なしの株式公開買い付けによる買収のことで、市場の開かない土曜日に仕掛ける。

◆パックマン・ディフェンス:呑まれたら呑みかえせ。買収される側が逆に相手に買収をかけること。もちろんあのパックマンから。デッドマンズ・トリガーともいう。

◆パールハーバー・ファイル:転ばぬ先の杖。いざって時のマニュアル等。やっぱり奇襲といえば真珠湾なのね。

◆グッバイ・キス:これでカンベンして下さいっ。漱石(英世)を差し出して、財布丸ごとのカツアゲを回避。いくらか包んで買収する側にいったん帰ってもらうこと。

TOBがあって、時間外取引があって、間接的な支配なんてのが出て来て、メディアの形があって、株数の1/3や1/2があって、企業価値があって、新株予約権の発行があって、差し止めが討議されて、焦土作戦があって……。次から次へと、だけど決して早過ぎるわけではないスピードで、話が展開してきた。このおかげで、どれだけたくさんの人が買収・合併について実感と共に知っただろう。あるいは株をかんがみた経済の在り方について。
結局、日本にとって(というと大げさだけど)の今回の大きな収穫は、この実感なんじゃないかという気がする。「ああ、そうゆうことか」と頷きながら見守ることで、知らず知らず体内に入っていく。
語弊があるかもしれないが、とても壮大な社会科の授業のような。
こうやって、未だ見ない時代を迎える上でのコンセンサスが、多くの人の間に出来上がっていくんだろうな。


どどーん、とウナギが上るはずだったサハダイヤモンドは、一向に元気がなく1円下げて20円の終り値。ダイヤモンドにはもっとキラキラ光ってくれないと困る、一円下がっただけで2000円の赤字じゃないか。
イチヤは買い値の12円で売ったので、時間だけ損した。光陰矢の如しのこのご時世に、これはツラい。まさに時は金なり。機会損失恐るべし。
あとはその売却金でディーワンダーランドを333円で購入。これはゾロ目で縁起がいいぞ、と思ったら買った途端に10円以上下がってしまった。
ダブル下落でなんだか焦げた匂いがする。……ニッポン放送じゃなくて、ウチの庭が燃えてるじゃないかっ


資金:76494円[4494円+72000円(320円×100株、20円×2000株)]ふっ、含み損が…

1000突破!

2005年03月14日 02時28分20秒 | 株・経済
*総ページビュー数が1000を超えました!!読んで下さった方、ありがとうございます。

*ついでにレイアウトデザインも変更しました。変なところはおいおい直していきます。


明日は市場が開くので、持っている株を売りたい。今の手持ちは、イチヤ3000株(12円で購入)とサハダイヤモンド2000株(21円で購入)。相変わらずの雨のち晴れ作戦!!
サハダイヤモンドは金曜日に2円下落しているので、明日はどどーんと上がってくれるでしょう!


資金:79667円[1667円+36000円(12円×3000株)+42000円(21円×2000株)]