宮地音響企画日記

音響屋さんのお仕事ブログ
現場のエピソードや、日々の思いついた事を、楽しく書いてます。 

AM 3:00

2007-07-26 12:28:17 | Weblog
おはようございます

柏祭りのパレード放送の、設営開始時間です。
電柱にトランペットスピーカーを約30台、設置配線するのですが、
柏スカイプラザ前のメインストリートは日中、
人や車がやたら多いので、毎年、深夜作業となります



柏祭りでは、かなりの高所作業もあって、仲良しの電機屋さんに
電柱登ってもらい 我々は、スピーカーばらまいて、
あとは、指示してるだけなんですけどね...

大林電機社長 職人さん達 ありがとうございます

AM5:00頃 設営終了 
電機屋さん達 そのまま 川越のお祭りの設営へ向かいました。
いつ寝るんでしょう? 元気ですニャ!

あと、
祭り会場となる沿道とかに、
毎年スピーカー設置して 
毎年ケーブルを引き回しているんですが、
ずっと、つけっぱなしじゃダメなんですかね!!

昨年より 電線が1.5倍は、値上がりしているし..
毎年やるんだから イイじゃんって!!
思ったりなんかして ダメ?

ダメですよね 失礼しました

7/2829 柏祭り 今年も宜しくお願いいたします。



Music Revolution その2

2007-07-24 12:57:50 | Weblog
今年から、ヤマハ主催のイベントで、
「Music Revolution」というイベントを宮地楽器でおこなっています!
内容は、去年までやってたティーンズとほぼ一緒。
U18部門、U23部門、アコ部門の3つ!!
楽器店大会→東京大会→全国大会と続く、
バンドコンテスト・・・!

7/21、22 と、U23部門U18部門の予選その2が始まったわけですが。。


今回の勝手に決めたテーマは・・
「どのバンドも平等にそのままの音でPAする!
技術うんぬんよりも、メンタル面勝負でした。

そこそこうまいバンドだったら、最低限以上は色付けしないように、自分の心にブレーキをかけ。。
あんまりうまくないバンドのときは、最低限のレベルに近づける時に、やりすぎないように。。

バンドの最低限とはなんでしょうね?
リズムがとれて、メロディをがとれて、歌が聞こえる。でしょうか。
まだまだ自分の中で正解はみつかってません。。
今後、Music Revolution その3、4と続くわけですが、それまでに正解は見つかるでしょうか!

若手の僕にとってはすごい勉強になるイベントです。がんばります。

by TM

箱根で会議

2007-07-20 11:19:33 | Weblog

少し前になりますが、箱根の某ホテルで開かれた会議のお仕事に行ってきました。


今回は、写真の様にコの字型に置かれた机の上に、発言者23人分のマイクをスタンバイ。拾った声をPAし、なおかつカセットに録音というお仕事。マイクはオーディオテクニカのAT857DLL/Cという会議用コンデンサーマイクを使用しました。


こういう会議のPAでは、「音量マージンをいかに取るか」が最重要ポイントになってきます。発言者が23人もいると、声の大きな人、小さな人、マイクを意識して発言してくれる人、全然違う方向に顔向けて話してしまう人・・・色々な人がいます。もちろんリハーサルなんてありません。様々な状況を想定し、「どの発言者の声も同じように聞かせる」音作りを進めていく中で、「音量マージンを最大限取ること」は最大のポイントです。


ここで問われるのが、


 


人としての器の大きさ。


 


これはちょっと言い過ぎですが(笑)、「これで行こう!」という決断力がないと、多分、


音作りは永遠に終わりません。


フェーダーを上げて、ハウった所をEQで切って、またフェーダー上げて、ハウった所を切って、またフェーダー上げて・・・。これをいつまでも繰り返していると、音像は崩れてしまうし、時間もかかってしまいます。何より、思ったよりマージンが取れていないってことが大半です。いいことは何一つありません。


この「どこでマージン取りをやめるか」の判断が非常に難しいんです。経験によるカンはもちろん、会場の環境も考慮して「やめ時」を探っていきます。この日も、23本のマイクが起こすハウリングと悪戦苦闘。かなり苦しみました・・・。まだまだ器は小さいようです・・・(泣)。


無事本番は成功に終わりホッと一息。録音も、AT857DLLのおかげでキレイに録れました。こういう現場は体力的に、というよりは精神的に疲れますね。


マージン取りって難しい・・・。


 


 


水の音

2007-07-15 22:47:21 | Weblog
 7/5-7/8まで、今年の秋に行われる秋田国体シンクロ競技のリハーサル大会がある為、秋田に行ってきました。

 シンクロの音響って??と思われるでしょう。大まかな仕事は、シンクロは水の中で演技をするので、プールの周りと水の中にスピーカーを仕込みます。他にも、競技に使う音源出しもやります。

 今回は秋田の音響さんの株式会社MACSさんに、機材手配のご協力をいただきました。ありがとうございました。


 水に反射した音って、聴いた事がありますか?おそらく意図的に作った音は、聴いた事が無いと思います。
 水の反射音は、不思議ときれいな音がするんです。もちろん、水面が波立ってしまうと乱反射をしてしまうので、音が変わってしまうのですが、サウンドチェックの時や朝1番に音を出した時は、とても澄んでいてクリアな音がします。使っているスピーカーはBOSE802なのですが、普段聴いているBOSEサウンドとはまた違ってくるんです。不思議と。
 柔らかくもあり、透明感もあり、これって水の効果なのかな??とは思うのですが、答えには到っていません。以前、シンクロの音響をしていたPAの人曰く、「水面から僅かに蒸発している水蒸気が、空気との温度差を作って…云々。」と言うのですが、「云々」から先が難しくって良く分かりませんが、一部お互いに共通した答えは、やはり水辺と言う環境で、水に反射するという条件だからこその音だろうという事でした。あと、スピーカー自体の箱がしっかりとした作りでないと、綺麗な反射音がしないようです。
 どのホールや、外の環境で音を出しても、水の音のようにはなった事がありません。不思議です。実際に、プール以外で水がある環境、例えば湖とかだとまた違う音になるのか、1度試してみたいところです。


 それから、今までは「水の上」の話をしてきましたが、実は「水の中」にもスピーカーを仕込んでいるんです。
 写真が水中スピーカーを水面から撮った物なのですが、プールサイドからプールの横の壁に吊るして使います。青い物がスピーカーです。宮地では、「UETAX」というメーカーを使用しています。

 水の中の音も、ほとんどの方が意図的に作った環境では聴いた事が無いと思います。
 しかし、水の中の音は、使用するプールによって全く違う音になります。と言うのは、まずプールの深さが関係してきます。シンクロでは最も深い所で水深3mなのですが、これが1m違うと全く音質が変わってしまいます。水中スピーカーは水の振動で音を伝えます。今回の秋田のプールは、最も深くて2mでした。1m浅いだけで低音が薄くなり、全体的に反射音も少なくなるのでこじんまりと聞こえる印象でした。
 
 それから、プールの水槽の周りがどうなっているのかも重要なポイントになってきます。
 たとえプールの水深が3mだとしても、水槽の周りが機械室や何かになっていて空洞になっていると、水の中の音がみんな周りに漏れてしまって、いくら水中スピーカーの音を上げても、水の中の音量が足りなくなってしまいます。これが毎回、苦労する所で、音量が足りないからと言ってスピーカーを沢山仕込んでも、今度は水の中でお互いに干渉し合って音を打ち消し合ってしまいます。なので、仕込むスピーカーの数と位置とスピーカーを置く深さが重要なポイントになってきます。浅ければ水圧がかからないので音量は出るのですが、そうすると下の方が音が薄くなるし、スピーカーにも負担がかかって飛びやすくなります。逆に深ければ底の方には音が行き届くけど、水面近くの音が薄くなってしまい、水面近くで演技をする時に支障が出てしまいます。位置は先に書いた通り。チェックの時に何度も位置や深さを変えて、そのプールに合った場所を探します。
 また、空気中と水中とでは音の伝わる早さが違うので、水面スピーカーに合わせて水中スピーカーにディレイを掛けて遅らせます。このディレイも、ほんのわずかでもズレると選手が演技出来なくなってしまうので、慎重に合わせます。

 調整は、実際に潜って聴きながら調整して行きます。だから、シンクロの音響をするには泳ぎも必要になってきます


 今回のプールはあまり塩素がキツい感じが無く、柔らかい感じの水でした。東京のプールだと塩素で目が痛くなるんですけどね。
 秋田は水質が軟水なのだそうです。余談ですが、日本酒も硬水で造るより、軟水で造る方が柔らかい味になるそうです。ある料理屋のご主人が教えてくれました。


 だからプールも柔らかい感じだったのかな??


 化学的な事は解らなくても、科学的な経験で造っていくシンクロの音響。毎回違った発見があって、まだまだ奥が深そうです。

重機オークション

2007-07-13 20:34:55 | Weblog
重機オークションの現場に行ってまいりました。
野外でのオークションです。
目の前をマンモスみたいなショベルカーが行進していきます・・。

内容はただバイヤーの声をお客さんに聞かせるだけなんですが、
大型キャタピラーがくると、とにかくうるさい!
負けずにバイヤーの声を出しますが、アンプは、限界ギリギリです。

場所は横浜の埋立地
海風が強いです。
地面泥です。
そして雨・・・(泣)

ああ機材が泥まみれ、メンテたいへんです。

とりあえず二日間騒音の中たえました。
おつかれさまでした。




学園祭に行って来ました。

2007-07-03 19:19:24 | Weblog
 今年も専修大学生田校舎で行われた黒門祭野外ステージのPAで行って来ました。毎年の春の新歓ライブに引き続きのお仕事です。


 今回メインシステムで持って行ったのはTOA Z-DRIVE 2/2対向。もう宮地で長い事使っているスピーカーです。まだまだ頑張ってくれています。ミキサーはMIDASのVerona240。使いやすい卓です。音も太いですしね。卓のEQのフリーケンシーのQ幅を変えられたら、もっと使いやすいのになぁなんて私は思いますが…。


 この学園祭で何が大変かって言うと、まずはまともにシステムチェックをする時間が全く無いって事です。何故なら、午前中は学生さんが授業をしていて、音が出せないからですお昼からの本番10分前になってやっと音が出せます。そういうときに限って(でも無いかな。)トラブルが出るような気がします。今回はメインEQのBchからノイズが出てしまい、やむを得ずEQを他の物に代えて使いました。しかし、倉庫に戻ってからチェックしても、症状が出ないんですよね。何ででしょう
 他にも、ケーブルの劣化によるレベル落ちがあったり。ちゃんとチェックできる時間があれば、本番前に慌てなくても済むんですけどね
 でも、学校の授業を邪魔してはいけません。それは大切な事ですそれに、トラブルがあっても、素早く対処出来なくちゃいけません。

 今回は本番直前で色々とあったけど、最後には朝から何とかもっていた天気がとうとう雨になってしまい、全ての物が濡れてしまいました参加団体の生徒さんがバラシを手伝ってくれたので、酷くは濡れずに済みましたしかし、学園祭は1団体を残して中止。とても残念でした。



 倉庫に戻ってから機材を全部降ろして蓋を開けて、そのまま乾燥。スタッフもびしょ濡れです。倉庫の中は濡れた機材を広げていたので、人の居場所もない状態でした。



 1日何かとあったけど、外でPAするのは気持ちいいですね。出演団体も、合唱(no PA)、ダンス、ロックにビッグバンドと様々でした。ビッグバンドのPAって難しいと思いました。ふだんはロックバンドのPAはやっているけど、なかなかビッグバンドのPAをする機会がないので、今回はいい勉強になると思いつつPAしました。ただ、全体のダイナミック差が大きいので、何に合わせてPAするのかが難しくて…。変に音量を揃えようとすると、嘘っぽくなると思うし…。これからもっと勉強していかないと、と思いました。

 あとは、天気さえもってくれればって感じです。