SNSベースボールクラブ

不撓不屈:BBC/ 人間力Ⅱ

逸材が謙虚になったら隙はない。

練習たけなわの時間に、主力選手の1人がグランドの外にいる。
そこで、特別な練習をしている訳でもなく、体力アップのトレーニングをしている訳でもない。
彼がしているのは「草むしり」だった。
本番までわずか…。
主力選手なら10分でも15分でも余計に練習していたい、練習してほしい時期である。
見ないふりしてチラチラ見ていると、彼は雑草の生えた場所を、端からきちんとむしっている。そして、その雑草を手押し車に集めると、決まった場所まで運び、そこにきちんと積んでいく。
ペナルティーを課せられた“イヤ気”や投げやり感がない。
むしろ指示されたことに向き合って、ひたむきにこなしている。

丁寧な仕事をしていた。
「大変だなぁ…こんなにやるんだ」
「はい、でも、今、自分がやるべきことは“これ”なんで」

よくある被害者意識のような卑屈な物言いじゃなかった。

「自分たちはいつも、今、何をすべきかを考えながらやってきたんで。自分は今、グランド外ですけど、やっぱり自分が何をしなきゃいけないかを考えてるんで」

グランド外での“選手宣誓”。

彼は、人のせいにしていない。
今度のことを、自分がさらに強く、大きくなるための礎にしようとしていた。

きっと彼らは「勝つために」とか、そんなみみっちいことを目的にしていないのだろう。
もし、その次元の意識だったら「この時期に草むしりなんて…。試合で活躍出来なかったら監督のせいだ」と大人のせいにしていただろう。

ひとりの人間として、男として強く大きくなるために、野球に取り組む今、自分たちはどうあるべきなのか、よく考えろ。

逸材が謙虚になったら隙はない。

SNSの野球小僧達、人間力をつけよう。

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