昔ピアノを習ってて ほんと小さい頃
母親と唯一 一緒にいられる時間でね
もう嬉しくて嬉しくて舞い上がってたと思う
今思えば私と一緒にレッスン行くのはメンツの為なんだけどね
鬼のような特訓ってやつ
とにかく弾けないとダメで
覚えないとダメで
指先から血が出るってほんとにあるのよ?笑っ
私ときたら それでも嬉しくてたまらないのよ
だから一生懸命練習するの
ダメなりに上手くひけて
他の子より早く弾けるようになったり
そりゃもうお母さんは喜ぶの
またそれが嬉しくて
練習するの
だっていつも一緒の時間が増えるのよ
嬉しいでしょ
でね 埴生の宿 たしか歌詞も付いてたと思う
子供のバイエルか何かでね
私にはそれが悲しくて悲しくて
弾けるんだけど
歌詞がダメだったのか
曲調がダメだったのか
泣けてきちゃって弾けなくなったの
お母さんと一緒にいるより悲しくなってきて
でも今でも惹かれる曲なんです
それまでは鬼のような特訓でも
廊下に投げられても
楽しくて仕方なかったのに
ダメになって 弾けなくなったの
弾けなくなった私にお母さんは無関心って感じで またいつもと同じ日常に戻った
なんであんなに悲しくなったのか
お母さんが離れてもいいくらい弾きたくなくなったのか 理由が知りたい
何か響いちゃったのかな 埴生の宿
教えて先生 なんちゃって