SONGS OF A HERETIC.

大畑日記

透き通るのさ

2008年10月02日 | Weblog
山口に大友良英さんの個展を観にいきました
目で見れて耳で聞けて全てライブの様な作品でした
四十分くらいの作品で相当いいのがあってやたら気に入ってしまい二日で四回体感した
全く飽きなかった
見る場所で見え方、聞こえ方が違うからかな~
多分三ヶ月丸々通っても飽きんと思った
絵や曲は見た人の感じたままが全てやとよくいうけどまさにその極みをみた様な気分やった
多分観る全ての人が違う世界をみてるんやろな~と思うとその作品の存在する意味や価値のすごさに感銘をうけた
中には通いつめてる人や床に大の事になって入り込んでる人もいた
俺はそれに混ざるように柱にもたれかかる感じに座って脱力して観賞していた
たまに家族や子供がわいわいさわいだりもするけどそれも作品の一部の音にしてしまうくらいの空間やった

そしてある事に気付きある結論に達した
曲も歌も絵も作品は聞いてもらわんと歌ってもらわんとみてもらわんと意味がない
当たり前のように思うかもしれんけど
作った人物以外の人が触れて始めてその意味を価値をみいだすもんなんやと
それを理屈ではなくて体感した
そういう意味でも俺にとって素晴らしい個展やった
まさに俺は井のなかの蛙
俺の世界はその井にも満たん狭さやったんや
そして俺の心意気は蛙にも満たんかったんか
丁度雪舟の庭の上の木の柵にめちゃ小さくて愛らしい蛙が微動だにせず座っていた
俺はあのプリティフロッグより確実にそして格段に小さい笑
そして明日から精進しよう
最後に瑠璃光寺にお参りし五重の塔をみた
おみくじは中吉でわりかしテンションがあがった
それを信ずるなればきっと俺は大器晩成型の人間や笑

昨日は久々のスタジオで新曲をやった
最近は新曲ばかりやっているけどいろいろな新しい世界がどんどん見えてくる
感覚に体がおいつかん
四年越しの小船旅で三人が偶発的共鳴を操りはじめたんかそれとも勘が尖ったんか俺の芋ソングもこんななるんかと驚く笑
生身のアンサンブルと生身のインスピレーションで誰もみたことないライブをしよう
と思うようになった

写真は試行錯誤の果てにとうとう完成してしまった昭和玩具のような優しさをもつ芋guitar
結果俺のテレキャスよりも335よりも弾きやすくそして愛らしい笑
成毛滋ばりに高級楽器をけちらすんや笑