北朝鮮、韓国のアジア大会へ応援団 「関係改善のため」

2014-08-17 11:20:56 | 日記


 北朝鮮政府は7日、韓国?仁川(インチョン)で9月に開かれるアジア大会に「選手団とともに応援団も派遣することにした」との声明を出した。理由について「北南関係を改善し、民族団結の雰囲気をつくるため」と説明。韓国統一省報道官も「国際慣例に従って準備する」と受け入れを表明した。


 北朝鮮はすでに選手団の派遣を発表していた。韓国で開かれる国際スポーツ大会に応援団を派遣するのは、2005年9月の仁川アジア陸上競技選手権以来。当時は「美女応援団」として注目を集め、金正恩(キムジョンウン)第1書記の妻、李雪主氏も一員だったとされる。


 声明は、故金日成主席が死去直前の1994年7月7日に、南北首脳会談に関する文書に最後の署名を残してから20年を迎えることに合わせて発表された。南北統一の重要性を強調し、「我々の誠意ある措置は、冷却した北南関係を民族的な和解の熱気で溶かし、朝鮮民族全体の統一への意志を内外に誇示することになるだろう」と訴えた。


 一方で、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が提案した統一構想「ドレスデン宣言」については「制度統一、吸収統一を追求する反民族的行為」と批判。また、「北侵戦争演習を全面中止すべきだ」として、8月にも予定されている米韓合同軍事演習を行わないよう要求し、揺さぶりをかけている。(ソウル=東岡徹)