猫エイズ (猫免疫不全ウイルス感染症)
エイズ
人間界では
AIDS (Acuquired Immunodeficiency syndrome=後天性免疫不全症候群)
ネコ界では猫エイズと言われる
FIV (Feline Immunodeficiency virrus=猫免疫不全ウイルス)
同じ 『エイズ』 と呼ばれる病気ですが、人間と猫とではそのウイルスは違います。
猫エイズは、古くて新しい病気です。
獣医学の世界でネコに寄生するエイズウイルスが発見されたのは、
1980年代半ば。アメリカのカリフォルニア州で・・・
すぐに各国で調査・研究が開始され、続々と同じウイルスが見つかった。と
記録されています。
研究が進み、太古の昔からネコ族に感染してきたことがわかったのです。
だから、古くて新しい病気なんです。
どんな病気?
猫エイズは、ネコ免疫不全ウィルスの感染によって引き起こされる、
免疫機能の低下を特徴とする病気です。
感染原因
猫エイズは猫同士のケンカなどの噛みキズから感染する。
ウイルスは主に唾液の中に出現するため、感染猫とけんかした際に噛み傷に
唾液が接触し、感染が成立します。
グルーミングなどからは移りにくく、同居猫とのグルーミングや、
感染親猫の子猫へのグルーミングによる伝播は、かなりまれだそうです。
猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)検査方法
簡易検査キットなどに動物病院で採血して検査すると、ほとんど確実に、
感染しているか調べることができます
感染した場合、抗体検査で陽性になるのは、感染後一ヶ月くらい経ってからです。
感染~症状
急性期
感染初期(4~8週間)の急性期には、発熱やリンパ節の腫れがつづく
症状が軽いので全く気がつかないこともまれではありません。
次第に無症状になってしまいます。
無症状キャリアー
急性期を過ぎると一見健康な猫と見分けがつかなくなります 無症状。
ただしウィルスはしっかり猫の体内で活動しており、
ゆっくりではありますが病態は進行しています。
この時期は4~5年。場合によっては10年以上続きます。
またウィルス増殖は続いていますから、多くの猫への感染源になりますから
注意が必要です。
エイズ発症期
この時点でエイズ発症とされ、エイズと呼ばれる
発病のサインは、急のリンパ節の腫れ。
慢性の口内炎、鼻かぜ症状、皮膚病、下痢、発熱、体重の減少などがみられます。
1年程度の間に病気が進行して重体になる猫もいるし、
軽い症状のまま通過していく猫もいる。
まれな例では抵抗力が弱ることにより、皮膚疾患、膀胱炎、外耳炎、神経疾患
なども見られるそうです。
そのうち重度の症状を示す病気になったものを、本当の意味での猫のエイズと判定。
激しく痩せ・悪性腫瘍(がん)・血液の再生力を弱めますので、貧血・白血球減少
などが見られるのだとか。
治療法
猫エイズの治療はありません。
ネコの症状を和らげる対処療法がおもな治療になります。
極力ストレスを与えないようにして栄養状態を良好に保ち、抵抗力の維持につとめて
発症を出来るだけ遅らせることしか有りません。
飼い主はどうすればいいのか・予防
エイズに感染している猫であっても、感染していなくても
室内飼いにするのが一番だと思います。
感染してしまった場合でも、できるだけストレスをかけない環境で
大事に飼ってあげると、長期発病せずに、普通の猫さんと同様の生活を
送ることもできますので、予防注射や避妊去勢手術をきちんとして、
正しい食事や健康管理に努めると良いかと思います。
猫エイズのチェック
□ 室外に出る
□ 今までケンカをして、怪我をしたことがある。
□ 出生がはっきりしない。
□ 最近やせてきた
□ くちの中が妙に臭い。
□ 慢性的な口内炎がある。
□ 慢性的に下痢や鼻炎、皮膚病がある。
レ(チェック) がたくさんついた猫さまは病院の検診へ行ってみてね。
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