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記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

オリオル・パウロ監督「ロストボディ」

2015-01-09 23:17:42 | ラ行
女の執念って怖いね!

オリオル・パウロ監督「ロストボディ」
やばいよこの映画超面白いよ!マジで面白いよ。映画観終わった後面白くて笑いが止まらないよ!これなんで劇場公開しなかったんだろ。公開したらリピーター必至だったのに。

主人公アレックスは可愛い可愛いカルラちゃんと不倫中。奥さんは超金持ちだけど不倫で別れたら財産も仕事もボッシュートだからさてどうしよう→じゃあ殺しちゃえばいいじゃん!みたいな映画。
殺したはいいけど死体安置所から死体が消えた!(故の「ロストボディ」)
奥さんの死因も疑われそうな感じだし、割とアレックス挙動不審だし、疑われて警察に呼び出されて…ってなるんだが、驚きのオチ。謎解きシーンは超面白いってかニヤニヤ止まらない。マジ面白い。

レンタルだとホラーの棚に置かれてるけど、サスペンスが正しいなコレ。いや面白かった。ホラー要素もあったけど、まぁね耐えられるレベル。
微妙なホラー要素と微妙な心理的要素と綿密な計画により完成された映画。最後のカルラちゃんの涙はなんだったんだろう。安堵したからか、間接的にとはいえ人を殺めたことによる恐怖か、実は愛していたのか。
この辺りで解釈が分かれそうではあるけれども、好きなように解釈しておけばいいと思う。
それくらいの楽しみはあってもいいし、その方が話が広がる。

やっぱり人間悪いことしちゃいけないね。でもまぁ収まるところに収まった感じじゃないかね。
それにしても守衛さんとばっちり。

蛇足
エレベーターでヤるなよ。ってか絶対エロないと思って借りたのにそうなるのかよ。

ペニー・マーシャル監督「レナードの朝」

2014-09-03 21:29:18 | ラ行
いや有名な映画すぎて特に言うことないよね。

ペニー・マーシャル監督「レナードの朝」
たまには冒険もせず、奇もてらわず、普通に良い映画を観たくて、観た。
追悼、ロビン・ウィリアムズってのもあるけど。合掌。

まだまだ映画歴が浅い私としては、ロビン・ウィリアムズは「ナイト・ミュージアム」のケネディ役の印象が強くて、
それ以外の映画と言われるとちょっとすぐには思いつかない感じだったりする。

映画の内容はまぁ有名だと思うので割愛するが。
観てて私の頭の中には「ショーシャンクの空に」と「カッコーの巣の上で」がもやもやしてた。

内容…とは違うが、気になった?印象に残ってるシーンがあるので一つ。
本当に最初の方。ロビン・ウィリアムズ演じるセイヤー医師が着任したての頃のところなんだが、看護師のエレノアにお茶に誘われて、セイヤー医師が断るんだよね。そのあと、セイヤー医師は車に乗り込むんだけど、もうピントがぼけてる背景にもかかわらず、エレノアがセイヤー医師をしばらく見つめてるんだよ。これで、エレノアがセイヤー医師に寄せる好意がわかる。
これが上手い演出なのか、と思ったり。


蛇足…蛇足?
途中までロバート・デ・ニーロとスティーブン・セガールをごく自然に勘違いしてた。

ゴア・ヴァービンスキー監督「ローン・レンジャー」

2013-08-19 22:20:11 | ラ行
テーマ曲が「ウィリアム・テル序曲」って卑怯だ(褒め言葉)


ジョニデと聞いたら観るしかない!ということで「ローン・レンジャー」観てきました。
(「パシフィック・リム」と悩んだけどこっちを観ることに決めた)
上映映画館が市内でもあまり大きくない方の映画館だったため、「CMやってる割に評判悪いのか…?」なんて邪推してましたが、杞憂でしたね!いや面白かった!

この、アクションと「ウィリアム・テル序曲」がまた良く合うんだよね。うまく作ってる。
最後20分だけもう一度観たい!と思う。面白いんだって。
ジョニデも結構いい歳でしょ?その割に跳ぶわ跳ねるわしがみつくわ。あと、ジョン・リード(ローン・レンジャー)役のアーミー・ハマーがイケメン。イケメンで御曹司って中二設定もいいとこって感じがしないでもないが、イケメン。
こういう仲が良いんだか悪いんだか良くわからないコンビの掛け合いを観るのが大好きな身としては、2時間ずっともう幸せでしたよ。
でも一番驚いたのが、ヘレナ・ボナム=カーターが冗談抜きで可愛かったこと。この方大好きなんだけれども、いっつもいろんなベクトルできつい役しかやってない気がするんだが、普通に可愛かったぞ。可愛いんだよ。

個人的には、もう少しアクションシーンが多くても良かったかな。最後のアクションが面白かったから、ほかの場面でも見てみたいって気になるんだよ。
もちろん、ほかで溜めて溜めて我慢してのラスト20分、という考え方もあるが。

蛇足
「洋画は字幕で!」派だが、ジョニデの時は、字幕にするか吹き替えにするか悩む。
吹き替えの声優さんが大好きなので(そしてこれがまたジョニデに合っているので)悩む。
そしてヘレナ・ボナム=カーターの吹き替えをやっているのが朴さんだという事実に驚く。

クリスチャン・ヴォルクマン監督「ルネッサンス」

2013-08-06 20:46:05 | ラ行
ぬるぬる動くよ!

クリスチャン・ヴォルクマン監督「ルネッサンス」
全編白黒のアニメ映画。モーションキャプチャーがフル稼働。だからかな。アニメの割にぬるぬる動く。
ストーリーは月並みなんじゃないかな。企業の陰謀と謎の女。とにかくこの映画の特徴は、「全編が白黒映画」ということに尽きる。
最近だと、「フランケン・ウィニー」が全編白黒3D映画ということで話題になったけど、そういう生ぬるい白黒じゃないんだよ。とにかく"白"と"黒"。カラー映像を白黒にしたんじゃなくて、すべてのものが白か黒に塗りつぶされている世界。慣れるまでは目が痛い。
面白いけど、目がちかちかしてくるのと、白黒のせいで余計にキャラの区別がつきにくい。
発想は良いんだけどなー。見づらさだけはなんとかならんかなー。ということで、
かなり人を選ぶ映画だなとは思いました。

蛇足
小山力也さんの声を聴くと、もう頭の中ではジャックが24時間追っかけてるか追っかけられている図しか思い出せないので、『24』が日本人にもたらした弊害というか業はかなり重い。

スティーブン・スピルバーグ監督「リンカーン」

2013-04-29 18:36:36 | ラ行
この映画の予告を、私は、ティム・バートンの「リンカーン」を観に行ったときに観た。

もう説明は不要ですよね。
主演男優賞おめでとうございます。

伝記ものは好きです。ダニエル・デイ=ルイスも好きです。だから観に行った。
わざわざ3時間かけて地元に戻って観てきたけれども、映画館で観れて良かったと思ってる。
ダニエル・デイ=ルイスの演技…迫力がありました。
役作りをとにかくしっかりやったというのは事前情報として仕入れていましたが(「リンカーンの声は高い」という記述を文献から見つけて、高めに話すようにした、とか)、実際当時の人が見ても本物と見分けがつかないんじゃないか、と思わせる役でした。
そして彼のアカデミー賞もあって若干話題の陰に隠れていますが、トミー・リー・ジョーンズが良いんですよ。
MIBの時から彼のファンですが、いやぁ良かった。彼の渋い演技って私は初めて観たかもしれない。

南北戦争の最中さてどうやって奴隷制を廃止しようか…リンカーン始め大臣たちは頭を悩ませます。
リンカーンはできるだけ汚いことをしたくない。というか、コミュニケーションで説得(納得)させるのを是とする人だったんでしょう。弁護士ってことからもそう感じました。
でも会話だけじゃ納得させられない、何かしらの策を講じなければならない時ってあるよね。
「信念」のために「信条」を曲げる(と私は思った)とでも言えばいいのか…最終目標=奴隷制の廃止のために、試行錯誤し、悩み…リーダーにも悩むことってあるんだなぁ。真に国のためを、国民のためを思い行動できる。こういう政治家が今もいれば世界はもうちょっと良くなるのかもしれない。

映画の展開から、息子というか長男ロバートがどうなったのか気になったので調べてみた。
ちゃんと従軍して、弁護士になって、政治家転身してんのね。(父ちゃんに従軍するな!と言われて親子喧嘩してたから…)
ついでに奥さんについても見てみたけど、この奥さんと今回の女優さんもそっくり。気合入ってたのはリンカーンだけじゃなかった。そりゃそうか。リンカーン暗殺後は精神病院で一生を終えたって書いてあったけど、この奥さんはもっと早い段階で入ってた方が良かったと思う。


蛇足
話の元ネタがフィクション・ノンフィクションのどちらであるかにかかわらず、俳優・女優としてその役に溶け込むのであれば、
それなりになりきる努力はやはり必要だと思いました。
役になりきる素振りさえ見せないばかりか、「この脚本は売れないと思いました」って言ってのけるのは言語道断だと思う。
個人的にはね。