花槿開きて芯の緋は濃し
底紅や鎌倉山に花開く
青田波にほひ立ちたる柳なる
句会場
セピア色したる眼や夏の空
薮枯花細やかにこまやかに
一花また一花落ちけり凌霄花
向日葵咲くばくばくと空遠きかな
向日葵のごとくに漢立にけり
漢:おとこ
帰省子を迎ふる母は在さざる
新緑といふべき空の青さかな