私のタイムトラベル

ある家の物語・白鷺家の人々
― 道理を破る法あれど法を破る道理なし ―

素案に変わった遺産分割協議書

2018年03月17日 | 4. 介護の後

★★★★司法書士事務所で遺産分割協議書と確認書、この2通にきょうだい全員が正式に署名し、

ハンコをついたのは、2017年6月中旬のことである。  

   ※ 注:確認書とは、土地および松子さんの家と我が家の売却期限が明記されたものである

 

その経緯はまさに祖母・松子さんのDNAを引き継いだ叔父おば達の、策を巡らし知恵を尽くした結果の所産であった。

四郎叔父のフォローのもと、あるいは内情をよくは知らない司法書士の助言のもと、

おそらくすでにできていた?(と思われる)遺産分割協議書は、皆で協議検討するための<素案>という名に変わり、

ことが完了するまでにずいぶん長い時間を辿ることになった。  

 

伯母叔父が大真面目に書いたそれらのメールは後から読み返せば滑稽すぎた。

『公正かつ誠実にその業務を行わなければならないという重い責任を負って』いるはずの

司法書士の対応もまたおかしかった。

 

父が2月19日に送ったメール(参照記事:遺産分割協議書(13)) は、1月下旬、司法書士の所を

すでに訪れていた竹子伯母を慌てさせ、これをきっかけにおかしな攻防戦が続くことになったのである。


家族ゆえのシンプルで、率直な対応はどこにもなく信義、誠実、責任といったものもなにひとつなかった。

我が白鷺家において、家族という絆は何の意味も持たなかった。世によく言われる<相続=争族>というものは、

慣れ親しんできたごく近しい人たちの中で起こる、ということを私は実感したのである。

 

次回、そのおかしなやりとりを2、3紹介する。



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