写真は、(「毎日JP」より借用した)
プロ野球の日本シリーズは、昨日1日、ナゴヤドームで第5戦を行い、中日ドラゴンズが、昨年度覇者の日本ハムファイターズに1≠Oで競り勝ち、対戦成績を4勝1敗として優勝に輝いた。昨年は、全く同じカードで、1勝4敗で敗れているから、まさにリベンジしたことになる。1954(昭和29)年以来53年ぶり2回目の日本一に輝いたことになる。中日は先発の山井が、8回まで一人の走者も許さない快投をし、九回は岩瀬が日本ハムを無安打に封じ、日本シリーズ初となる継投による「完全試合」だった。
この試合で、見るもの誰もが、「えーっ」と疑ったのは、9回表を迎え手の投手交代だっただろう。山井は8回まで打者24人を一人も塁に出さない完全投球で、投球数はまだ86球。このまま9回を投げきれば、日本シリーズでの完全試合達成で、球史に名が残るところだった。「体力的に限界ではなかった」と山井は言ったが、4回から中指のマメがつぶれていたと言う。「個人記録はどうでもいい。頑張ってきた岩瀬さんに投げて欲しいと思った」と言う。落合監督は、9回を岩瀬に託した。「山井が完璧だった。」試合後、落合監督は、山井に最高の賛辞を送った。個人記録よりシリーズ優勝が優先する。プロ野球のずべての監督が「私なら山井を続投させた」と批判したが、これが落合流なんだろう。考えれば、岩瀬がいてこそ、中日が勝ち上がってきたのだ。最後のピッチャーマウンドに岩瀬を立たせたかった「思い」も充分理解できる。
もう一人、忘れてならない選手がいる。今年からドラゴンズに加わった中村選手だ。今回のシリーズで最高殊勲選手に輝いた。「ゼロからMVPですよ。本当にいろんなことがあった」中村紀洋内野手の目は真っ赤だった。「止まらんわ」と溢れる涙を何度も拭った。1月にオリックスを、自由契約になり移籍先探しが難航した。アメリカ大リーグの挑戦にも失敗した。中日で2軍戦に出場が限られる育成選手から再出発し、5億円プレーヤーが、涙金で契約したと噂された。中村選手は「もう最高です。ありがとうございます。今年1月からいろんなことがありました。ドラゴンズさんありがとうございます。感謝しています。今まで本当にきつかった。いろいろ手伝ってくれた人たちが一杯いて…。球団関係者の方、チームメートにも助けて頂いて…ありがとうございました」聞いているファンの中には、同じように涙を拭う人もいた。祝勝会では「ドラゴンズに恩返しが出来た」と語った中村選手。プロ野球の選手と言えば、福留のように何億円と貰っても、不満の人が多い。福留がいなくてもドラゴンズは優勝した。「恩返し」、久し振りに良い言葉を聞いた。
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