3月が終り4月から新しい年度が始まる。新聞では教員人事が掲載された。ざっと目を通したが知っている人には誰一人合わなかった。退職して30年以上過ぎた。完全に教員世界とは縁が切れた感じだ。新任時代から数えて本当に色々あった。農林高校、女子高校、、進学高校、新設高校、伝統高校、地方高校、私立高校。その他にも看護学校などでも教鞭をとった。何もかも終わって最終日に歩いた日の感じは今でも覚えている。ああ終わったと緊張が緩んで血圧が一気に下がった。実施に血圧計を見たわけではないがそのように感じたのだ。楽しく有意義な教員生活だったがやはり緊張の連続だったらしい。新聞に掲載された退職者たちもきっと今日は同様な感想を抱いているに違いない。
私の子供たちも60歳を越え実務から退く年齢になった。係長、課長、次長、部長、取締役などと会社での階段を進んできたが役職定年とかで退職を余儀なくされた。今では浪人生活で何か職探しでもするかと言っている。農作業が最高だよと述べたが身体を動かすのは出来ないとほざいている。結局サラリーマン人生の最後は自立できるかどうかで決まる。人生は長くなった。趣味でも何でも良いから生き甲斐を見つけなければ無意味になる。