「私は作家の山崎豊子よ。『大地の子』や『沈まぬ太陽』を読んでないの」
山崎と名乗る女性から突然電話をもらった西山太吉は、元の同僚かと勘違いして話しかけたらこう言われたという(朝日新聞 be 7/29)。私の山崎豊子のイメージどおりのエピソードで、読んでいて思わずうれしくなってしまった。まあ、当人はほとんどメディアに登場しないので、本当のところは知る由もないだが。
『沈まぬ太陽』の題材である日航機墜落事故から今日で21年がたった。その10年後に起きた地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災と比べても、この事故の衝撃はわれわれに残っているように思える。ホリエモンが保釈後の最初の外出が、御巣鷹山の慰霊碑へのお参りだったというのも、単に『沈まぬ太陽』のおかげというわけではないだろうし、『クライマーズ・ハイ』が傑作となったのも単に横山秀夫が実際に地元紙の記者として事故を取材したからではないだろう。
一方、JALの整備不良事故、JR西日本の脱線事故、現在週刊現代がキヨスク不買で圧力をかけられてしまったJR東労組問題を例に挙げるまでもなく、事故の教訓のほうはまったく風化してしまっているが。
山崎と名乗る女性から突然電話をもらった西山太吉は、元の同僚かと勘違いして話しかけたらこう言われたという(朝日新聞 be 7/29)。私の山崎豊子のイメージどおりのエピソードで、読んでいて思わずうれしくなってしまった。まあ、当人はほとんどメディアに登場しないので、本当のところは知る由もないだが。
『沈まぬ太陽』の題材である日航機墜落事故から今日で21年がたった。その10年後に起きた地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災と比べても、この事故の衝撃はわれわれに残っているように思える。ホリエモンが保釈後の最初の外出が、御巣鷹山の慰霊碑へのお参りだったというのも、単に『沈まぬ太陽』のおかげというわけではないだろうし、『クライマーズ・ハイ』が傑作となったのも単に横山秀夫が実際に地元紙の記者として事故を取材したからではないだろう。
一方、JALの整備不良事故、JR西日本の脱線事故、現在週刊現代がキヨスク不買で圧力をかけられてしまったJR東労組問題を例に挙げるまでもなく、事故の教訓のほうはまったく風化してしまっているが。