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【新聞連載】日航機墜落事故

2006-08-12 23:41:35 | メディア
 「私は作家の山崎豊子よ。『大地の子』や『沈まぬ太陽』を読んでないの」

山崎と名乗る女性から突然電話をもらった西山太吉は、元の同僚かと勘違いして話しかけたらこう言われたという(朝日新聞 be 7/29)。私の山崎豊子のイメージどおりのエピソードで、読んでいて思わずうれしくなってしまった。まあ、当人はほとんどメディアに登場しないので、本当のところは知る由もないだが。

『沈まぬ太陽』の題材である日航機墜落事故から今日で21年がたった。その10年後に起きた地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災と比べても、この事故の衝撃はわれわれに残っているように思える。ホリエモンが保釈後の最初の外出が、御巣鷹山の慰霊碑へのお参りだったというのも、単に『沈まぬ太陽』のおかげというわけではないだろうし、『クライマーズ・ハイ』が傑作となったのも単に横山秀夫が実際に地元紙の記者として事故を取材したからではないだろう。

一方、JALの整備不良事故、JR西日本の脱線事故、現在週刊現代がキヨスク不買で圧力をかけられてしまったJR東労組問題を例に挙げるまでもなく、事故の教訓のほうはまったく風化してしまっているが。


【本】『臆病者のための株入門』

2006-06-03 00:46:34 | Weblog
「このようにしてど素人のあなたでも、スイスの超一流プライベートバンクを上回る運用成績を実現することができる。信じられないと思うかもしれないが、これが「経済合理的」ということなのである」

と、ど素人の私にとって驚愕のご信託で締めくくられているのが、橘玲の『臆病者のための株入門』だ。しかも、このど素人でもできる投資法というのは、何も考えず「世界市場ポートフォリオ」で運用することだと言う。で、この「世界市場ポートフォリオ」とは何かといえば、主要な世界市場の総計にインデックスに連動するように組まれたポートフォリオだそうだ。まあ、これらに直接連動するファンドはないそうなので、自分で組み合わせて作っていくしかなさそうだが。

この話の正当性はともかく、この本はとてもわかりやすく、しかも冷めた視点で書かれていてとても面白かった。

「(ジェイコム株で20億円稼ぎ出した27歳・男性無職の話を受けて)言い方は悪いけれども、成功するトレーダーは、いつの時代も、パチンコ屋の前で行列をしているような若者の中から現れるのだ。何千万のボーナスをもらっているような「金融のプロ」か、失敗すれば首が飛ぶようなリスクを冒すはずがないではないか。 …中略… もしも、あなたに失うものがあるとすれば、あなたが勝つ可能性はきわめて低い」

「おれはドカンと一発当てたい」というのは「俺は大きなリスクをとるぞ」というのと一言一句同じだ。これさえ理解していれば、「元本保証で儲かる商品ってなんですか?」と質問して、「こいつ、頭蓋骨のなかに脳味噌が入っているのか?」という疑惑の目で見られることもなくなる。

他にも、バフェットやサミュエルの人物像が一般人の視点で語られているところなど読み物としてもかなり面白く、あとがきには、筆者自らに追証がかかった日の話がさりげなく書かれている。(これが、またいいんだ。)

で、なんで私がこの本を手に取ったかといえば、江坂健のblogに「橘玲氏が書いたものとなれば、とりあえず読まないわけにはいかない」と書いてあったから。


【本】『アディダスVSプーマ もう1つの代理戦争』

2006-05-29 23:49:35 | スポーツ
「岡野俊一郎は、ドイツ文学を熱心に読み、息子にもドイツ語を学ぶよう勧めた母の影響に負うところが大きい。60年代には日本のサッカーチームのアシスタント兼通訳を務めたことで国境を越えた友情を育み、その助けもあって日本サッカー協会の会長にまで上りつめたのだ。この忠実な仲介役はさらに出世して、国際オリンピック委員会の会長にまでなった。家業の和菓子屋、岡埜栄泉の指揮は息子に任せている」

別にサッカー関係者にFAXされた怪文書を引用しているのではない。これは、『アディダスVSプーマ』の「エピローグに代えて」と題された巻末の一説。著者が本編から漏れてしまった登場人物のエピソードをサービスで入れているのだが、普通書くかね、ここまで。

このような書きっぷりも、この本が通常日本のサッカー界のかかわりがないのではないかと容易に想像できるフランス人ジャーナリストの手による著作であるがゆえだろう。家業の切り盛りが一体なんだとも思う反面、ビジネスとして成立するはるか以前のサッカー界を支えた人たちの人となりを表すかなり示唆的な一面ではないかと深読みしたくもなってしまう。

それにしても、この本、プロローグは、中村俊輔が「プーマ」から「アディダス」に乗換えたときの、とても面白いエピソードで始まっている。最初、世界で出版されている本の、プロローグが俊輔かと驚いたが、ネットで検索してみるとプロローグは出版される国ごとに違うようだ。ぜひ、他の国のプロローグも読んでみたい。

ほんの一部だが、プロローグよると、2002年W杯のメンバー選考を日本サッカー協会に伝えたフィリップ・トルシエは、CM出演などを通じてしたくしなったアディダス・ジャパンの総責任者に礼儀として電話で中村落選を伝えたという。で、アディダス・ジャパンはこの最悪の事態に対処すべく、会議を重ね、あえて中村の将来性に賭け契約を継続させたらしい。その決断は成否は、4年経過した今、もうすぐ出ることになる。


【WEB】ムーライダーズ30周年コンサート

2006-05-01 07:43:19 | カルチャー
武田徹もムーライダーズの30周年コンサートに行ったみたいですよ。

BYGのはここです。

【ラジオ】『ベルサイユのばら』5年ぶりの上演

2006-02-18 00:49:35 | カルチャー
「『ベルサイユのばら、5年ぶりの上演なんですね。初演が75年ですから、32年前なんですね。で、この『ベルばら』が初めて上映される前夜の客席にいたとしましょうか。今、東京宝塚劇場に行きますと、大体99%が若い女性ですよね。で、ほんの1%、2000名ぐらいの劇場で、20名ぐらいしか男性客がいないんですよね。ところが当時の宝塚劇場は、確かに女性は多いのだけれども、男性客もいて、結構目の肥えた人たちもいたんですよ。で、ただ1つ今と大きく違うのは、客席に空席が目立ったんですよ。で、何とかしなくてはいけないっていうんで、あの女の子に人気のマンガの『ベルサイユのばら』に目をつけたんですよ。

だから、歌劇団は決して言いませんが、(今でも)『ベルばら』を上演するというのは、若干客足が落ちてきた時、それとスターが不在のときなんですよ。絶対言わないですよ。で、今はスターが不在なんですよ。スターがみんな、どんどん辞めちゃって。でまた、スターが生まれる公演とも言われるんですよ。みんなかっこよく見えるんで。

それは、初演のときに東宝歌舞伎の長谷川一夫を演出家として招いたんですね。で、徹底的に歌舞伎の様式美を導入したんですよ。歌舞伎だと見得を切りますよね。でも、見得を切るわけにはいかない。そこで、決め台詞とかを作るんですよ。たとえば、『マリー・アントワネットは、フランスのじょおおう(女王)なのですからぁ~~』と言って、ジャジャン・ジャジャンと鳴って暗転していく、みたいにね。こういう演出を徹底的にやるんですよ。そうするとかっこよく見えるんですよ。

そこで、客層も変わったんですね。当然、原作のファンの女の子たちがぐわっと押し寄せるわけですよ。で、年齢層もぐっと下がって、で、はっきり言ってしまえば、劇団側は男性ファンを切り捨てたんですね。で、何で男性が宝塚に行かないかというと、『ベルばら』に代表されるようなくさいセリフ、『愛しているよ』『愛しているとも』みたいな、「おいおいかぶるなよ」みたいな(笑)。女性からすると鳥肌が立つぐらいのうっとりするセリフ、男性側からすると本当に鳥肌が立ってしまうような気持ち悪いセリフ、なんですよね。

ところが、その後、宝塚歌劇団からすると思いもよらなかったような影響が、芸能界に出ちゃったんですよ。宝塚出身の女優さんたちって今までたくさんいたんですよ。皆さんもよくご存知の扇千景、扇大臣(いまは参院議長)ですよね、八千草薫さん、新珠美千代さん、有馬稲子さん、浜木綿子さん、いっぱいいますよね。でも、最近それが減っちゃったんですよね。なぜかって言うと、理由があるんですよ。74年に『ベルばら』が初演されました。で、すごい人気になったんですね。そうすると、トップスターに合わせていろんな『ベルばら』が生まれてきたんですね。アンドレ、オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼンなど、それぞれに光を当てたバージョンが出てきたと。で、このとき地方公演を加えると延べ6年間上演したんですよ。そうなると、当時『ベルばら』4強と言われていた人たちが君臨してやめられなくなっちゃんですね。まあ、本人たちもやめたくなかったんですが。で、彼女たちが年齢行っちゃったんですよ。で、次の世代、今参議院議員の松あきらの世代になるのですが、ベルばら4強の一年・二年下なんですが、これもトップになる頃には、すごい年齢が上がっちゃったんですね。そこから何年かやりますから、退団する頃にはある年齢に達しちゃっているんですよ。昨日まで、かっこいい男性役などで恋愛物を演じていたのが、突然子供のいるお母さん役をやることになるんですね。まあ、できないですよね」とは、

演劇評論家の出雲あきらの解説(『東京コンシェルジュ』2/12 J-Wave)。ラジオでも別所哲也が今でも宝塚出身は今でもいるじゃないかと、反論していたがそういうものではない。その昔プロ野球選手が選ぶお嫁さんの一番手は、宝塚女優だった。それがスチュワーデスに代わり、次にイチローや高橋由伸の例を持ち出すまでもなく女子アナになっていった。まあ、かつて宝塚はそういう存在だったということだ。

で今回筆者が興味を持ったのは、宝塚が男性ファン(手塚治虫も宝塚のファンだったはずだが)を切り捨てたという分析。やはり生き残るには、特化するしかないのかもしれないなあ、プロ野球も。

【映画】『僕のニューヨークライフ』

2006-02-06 09:11:17 | 映画
「ウディ・アレンがニューヨークに贈る最高のラブレター!」

映画館で配られていたチラシに書いてあったキャッチコピーであるが、ちょっと違うような気がする。「アレン、初めての青春映画。人生の岐路のに立たされた1人の青年の成長と旅立ちを温かい眼差しで見つめたピースフル・コメディ」ともある。たしかに、岐路にも立つし旅立ちもするにはするが…。

やはり、同じチラシの内側にものっている原題にも使われているアレンのセリフ 「You know… it’s like anything else.(人生は、そんなもんさ)」が、この映画にはぴったりする。青春映画といっても苦味ばっかりだ。要は、主人公の若いコメディ作家が、苦味を味わい旅立っていく話だ。(それにしてもジェイソン・ピックス演じるこの主人公の喋り方がウディ・アレンそっくりなので、実質、今回もウディ・アレン主演みたいなものだ。)

「ニューヨーク、ジャズ、ちょっとエッチ」といつも通りのウデイ・アレンの作品なのだが、これは2年前のもので、本人は拠点をロンドンに移していると中原昌也が指摘していた(『エーガ界に捧ぐ』 週刊SPA 1/17号)。で、何をしているかと言えば、もちろん相変わらず映画作り。最新作『Match Point』は、ゴールデングローブ賞の候補作にもなっている。しかも、撮影現場では、昼寝中にスカーレット・ヨハンソンにシールを顔に張られたりしてるそうだ(ABCdane.net 12/20 )。余談だが、先日BSで見たゴールデングローブ アワードで、スカーレット・ヨハンソンのカメラに手を振ったりしない大物ぶりでちょっと驚いた、21歳なのに。



【ラジオ】「むかし、桜井長一郎先生という人が~」by唐沢俊一

2006-02-05 09:49:47 | エンタメ
「むかし、寄席芸で桜井長一郎先生という人が、『チュワ~ン、チュワ~ン』とか口でやって、『おばあちゃん、おばあちゃん上見てもだめですよ、全部私がやっているんですからね』っていうのをやっていましたけど、それの最高級の技術の形態というのをやってましてね、それを見てきました」と

唐沢俊一が説明しているのは、横浜ブリッツで行われたtoxic audioの公演(『ブジオ』 TBSラジオ 2/3)。よくは知らないんだけど、普通ヒューマン・ビート・ボックスの説明に桜井長一郎をだすかね。と言いつつ、こっちはこれが好きに聞いているのだけど。

で、グーグルで検索したらここがでてきた。そういえば桜井長一郎先生、田村正和の物まねやってたよね。関根勤や古畑任三郎のはるか前から。それを先見性というかは別として。


【WEB】小野伸二、代表合流

2006-02-03 07:48:10 | スポーツ【サッカー】
「伸二がチームの引っ張り役をやってくれて助かった」と

巨人と同じ宮崎市の同じ運動公園でキャンプをはっているジーコジャパンの日本代表里内フィジカルコーチが言ったという。ドラゴン(久保)には真っ先に声をかけ、見学者へのサインにも真っ先に応じているといういかにも小野らしいエピソードを見かけた。

どこまでも運のない小野のファンとしては、W杯までケガなくすごしてもらいたいと願うばかりだよ。だいたい体調万全でキャプテンとして望んだアテネ五輪ですら、全く結果出せなかったからね。あの時は審判も悪かった。珍しく小野も激高してたし。


【ラジオ】もてる呪文

2006-02-02 07:45:24 | エンタメ
「今度、教えて下さい」

「(美術館などへ)1人で行くんです」

今週、MJ(みうらじゅん)が投稿を募ったのは「もてる呪文」(『GoldenTime』 J-Wave 1/28)。相変わらず安易に時事ネタを使ういつものパターンで、もちろん待っていたのはみうらじゅんや安斎肇が使えるもののはずだったが、紹介された男性が必ず引っかかりますという呪文だった。

「この言葉でかならず男の人は引っかかります」と投稿されたこの2つ呪文(?)、珍しく2人ともマジで感心していたが、これは引っかかるよな。


【雑誌コラム】遣唐使・井真成の墓誌はどうやって発見されたのか?

2006-02-02 07:34:33 | カルチャー
「朝日新聞が一枚からむとこういうことになるのか」

相変わらずの高島俊男のよけいな一言なのだが、まあこっちはここも好きで読んでいる(「お言葉ですが…」 週刊文春 2/2号)。

何の話かといえば、遣唐使で唐にわたりそのまま唐に骨を埋めた井真成の墓誌の出土の話だ。近年の建設ラッシュの西安で発掘された墓誌なのだが、朝日新聞社から出版された資料ではどうも発掘の経緯がはっきりとしない。出土した場所や地層などがかなり重要な意味を持つのが考古学に関わらず、曖昧な発表しかないのはなぜだろうか?で、朝日がからむとこうなってしまうのかということになる。

まあ、結論はこの墓誌は、盗掘にあってどこかの骨董品屋の店先に並んでいたものを当地の博物館の副館長が偶然買ったものだったらしいということ。あくまでも出土経緯に関する追跡調査はされておらず(できず)、不明のまま。これに対する日本側研究者の及び腰、そしてそれらを丸ごとオブラート包んでしまう行き届いた中国への配慮が朝日らしいというわけだ。

にしても、この墓誌は、昨年放送されたNHKの『新・シルクロード』(第10集)でも取り上げられていたが、この回だけドラマ仕立てのよくわからない作りになっていた。結構不満だったが、出所のわからない墓誌ということで番組制作者にも苦労があったのかもしれない。


【ラジオ】『屋根の上のバイオリン弾き』の背景

2006-02-01 00:45:02 | カルチャー
「もともとこの劇(『屋根の上のバイオリン弾き』)は、ユダヤ迫害の話なんですね。ユダヤ人が世界的に迫害されたことが根底にあって、その上での親子の話、家族の話というミュージカルなんです。ところが日本では、われわれはユダヤの話しわかりませんよね。だから、森繁さんは完全に親子、家族にだけ光を立てて作ったんですね。ですから、ブロードウェイ版とは違うんですよ、日本で上演されているものは。

で、そもそもブロードウェイというものはユダヤ人が支えているんですね。まあ、ご存知でしょうけれども、ブロードウェイのプロデューサーはみんなユダヤの人で、投資家という出資をする方もすべてユダヤの人で、でそれを支えるお客様、田舎から出てくる観光客は別として、ニューヨーカーで支えている方はユダヤの裕福な方、ブロードウェーというのは裕福な方ばかりがご覧になりますから。そういうわけでユダヤの人がブロードウェーを支えているんですよ。

で、去年日本にも来ました『プロデューサーズ』とか、去年トニーをとった『モンティー・スパマロット』っていう作品は、ユダヤ人を小ばかにしたようなところが入っているのですけれども、どっちもユダヤ人が作ってユダヤ人が笑っている。

日本の『屋根の上のバイオリン弾き』ですが、森繁さんが日本風に作ったものが、非常にあたったんですね。で、いまだに続いていると。ただ長い年月がたって、森繁さんの手を離れると、次第に少しずつブロードウェー版に近づきつつあるんですね」

演劇評論家・出雲あきら(『東京コンシェルジュ』J-Wave 1/29)


こう書くとユダヤ人の話を書いているようだが、ボクらが感心したのは森繁の方。
W.アレンもD.ディランもユダヤ人だし。


【新聞コラム】「文士のいる風景」

2006-01-31 07:24:45 | カルチャー
「昔はこんな文士がいた」

こういう書き出しで、大村彦次郎のコラムが始まった(『大村彦次郎の文士のいる風景』 朝日新聞 1/30)。先日、川本三郎が書評で取り上げた大村の著書『時代小説盛衰史』の紹介のような内容になっている。2,900円の分厚い本なので、こういうのは助かる。1回目の月曜日は、宮地嘉六だ。あと4回、誰が出てくるのだろう、楽しみだ。

【新聞コラム】ブレーキを踏んだ保守のドン

2006-01-30 21:05:00 | メディア
「正月に発売された月刊『論座』が飛ぶように売れた」そうだ。

もちろん、渡辺恒雄と若宮啓文の「靖国批判」の対談が話題をよんだからだ。また、それを朝刊のコラムで書いている(『風考計』 若宮啓文 朝日新聞 1/30)。渡辺恒雄が「靖国参拝反対」に舵を切ったのがそんなにうれしいのかと思いきや、朝日に味方が増えたと言うよりも、頼りになる助っ人が来たという感じだ。

「靖国神社の本殿の脇にある、あの遊就館がおかしい。(略)軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並べた博物館を、靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相が参拝するのはおかいし」と

対談で言ったそうだが、単刀直入でわかりやすい。この人の話はいつもこうだ(まあ、それゆえに言葉尻を掴まれることもあるのだが)。要するに頭がいいのだ。魚住昭が渡辺恒雄について書こうと調べ始めたら、あまりにも新聞記者として優秀で驚いたという話もある(もちろん吹かしも多いのだろうが)。先日出版されてた回想録(『わが人生記』)でも、自分がガンに侵されているとわかるやいなや、何十冊ものガンについて書かれた本を読み、自らの人脈を生かして最高峰のガン治療を受けている話がのっていた(これがまた読ませるんだが、得意の下ネタからはいるんだよ)。だいたい野球のルールには疎くても、野球協約については誰よりも精通しているという不思議な人だ。

渡辺恒雄が社長時代の読売が口火を切った右傾化の流れを、自らが押し戻そうとしている。


【ラジオ】大竹しのぶにセリフを言ってもらった別所哲也

2006-01-30 07:50:17 | エンタメ
「僕なんか昔大竹しのぶさんに、全部せりふ言ってもらったことありますからね。全部飛んじゃって2ページぐらい。真っ白になって。セリフぜんぜんでてこないなと思って。そうしたら大竹しのぶさんが、相手役だったんですけど、にゃって笑って『これこれこうで、こういうことが言いたいんでしょ、全部わかったから、さようなら』っておっしゃって。で、僕も『さようなら』って(笑)。すごい助かりましたし、度胸もつきましたね。」とは、

別所哲也の舞台での経験(『東京コンシェルジュ』 1/29 J-Wave)。大竹しのぶ、すごいなと思うと同時に、これでは明石屋さんまに家庭優先をお願いされてもできるわけはないなと思わせる話。



【新聞記事】反古田派・岩村契約保留

2006-01-29 23:27:04 | Weblog
「金額だけじゃなくて、気持ちの部分」で

合意に至らず契約を保留したヤクルトの岩村明憲(ZAKUZAKU 1/28)。初めて知ったのだが、どうやら岩村は反古田派らしい。石井(一)、木田、ラロッカの獲得で有効な補強ができたとまたしても評判のいいスタートをきった監督相手だけに、反古田派もかなり大変だろう。

それは、さておき、いつか書こうと思ってタイミングを逃し続けてしまったのが、若松勉前監督の話。昨シーズン中、話題に上がるのは古田の去就ばかりで、若松監督とってかなりつらいものがあったと思う。最終的に古田はプレーイングマネージャーという話題性十分の監督就任という、いかにも古田らしい結末となった。

若松の心中には忸怩たるものがあっただろうと思うと同時に、ユニフォームを脱ぐ若松に1つの達成感があったのではないかとも筆者は思う。もちろん、青木の首位打者獲得である。シーズン終了後のスポーツ番組で「春先から結果が出ないのに使い続けてくれた監督に感謝している」と話している青木を何度も見た。やはり、青木を育てたのは若松なのだろう。しかも、監督が自らと同じく小柄で当てていくタイプのバッターを育て上げた。技術を授けることができたこと、そしてそれを身につける後継者に出会えたこと、これらは技巧派出身の指導者として、何事にも変えられない喜びだったのではないだろうか。きっとバレンタイン監督には必要ない喜びでしょうが。

まあ、この話はすべて筆者の思い込みですが、古田が活躍する限りヤクルトっ子の若松のユニフォーム姿はありえない。ちょっと残念な気がする。