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記号が君に語るもの

 
1,2,3,4・・・と数字の列は果てしなく続いてゆく。これらの数字の総数を ∞ で表すとすると、1,3,5,7・・・の列の総数は ∞/2 となるはずだが、そうはならなくて、こちらもまた ∞ であると考えるのが自然である。

まったく動かない時計は、1日に2度正しい時刻を示す。だから、動いてはいるが1日2秒遅延する時計(2年に一度正しい時刻を示す)よりも有用であるはずだ。ところが、動かない時計が8時に正しい時刻を示すことができたとしても、それが8時には正確なのだということがどうしてわかるだろう?それがわかるには結局は別の正しい時計が必要なのだと君は言う。

ルイス・キャロルなら、たぶんこう言っただろう。《8時になったら時計は正確なんだと、これはわかるね。よろしい。じゃあ、こうするといい。君は君の時計を見つめている。そしてそれが正確になった瞬間、時刻は8時だったわけだ。》
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