人知れず

自然の中に白い紫陽花がたくさん咲いていた。
その色彩からなのか、触ると柔らかい感触がした。

7月になればまた誰にも気づかれない存在になる。
そしてまた、一年をじっと過ごすのだろう。

雨の日や猛暑の日や凍えそうな日も

文句も言わず

媚びもせず

かと言って
驕り高ぶるわけでもなく

凛としている。

自然に生きるものには尊厳さえ感じます。