新うさぎ語日記

新海しょう子のブログ

オリンピックとパラリンピックの融合

2016年10月08日 | 日記
7日、リオデジャネイロ五輪とパラリンピックの
メダリストによるパレードが開催されましたが、
五輪、パラリンピックのパレード合同開催は、
なんと、今回が初めてだそうです。

チカコも、8年前の北京オリンピックから、
オリンピックに関心、興味を示すようになり、
同時に、オリンピックとパラリンピックの違いを、
チカコなりに認識できるようになっているようです。

ところで、チカコの姉が以前、
テレビでパラリンピックの開会式を観ながら、
「どうしていっしょに開会式をやらないの?」
素朴な疑問を私に投げかけてきたのです。

「別々に分けるのって、おかしいよね」
その言葉に、ハッと気づかされました。
「誰も『別々』に疑問を持たないから・・・、
いっしょが『当たり前じゃない』から・・・」


しかし今年、ロシアのドーピング問題の際、
スポーツ評論家の玉木正之さんが、
次のようにモノ申す場面に遭遇して、
同じ想いを持つ人物の発見に、興奮しました。


「・・・オリンピックのモットーとして『より高く、より速く、より強く』
という3つがよく言われますよね。ところがドイツの哲学者である
ハンス・レンクは、この3つだけでは足りないと。あと2つ加えて、
『より美しく、より人間らしく』という、その中でスポーツを
やろうと提唱されているんです。

このハンス・レンクという方は1960年のボートで金メダルをとった
選手であり哲学者なんですが、この中の『より人間らしく』ということを、
徹底してわかるようなキャンペーンをまずやること。それともう1つは、
オリンピックだけでなく、パラリンピックと融合したような形で競技会を
始めること。そうすれば、『より高く、より速く、より強く』ということだけが
なにも1つの価値ではないということがわかるわけなんですよね。

100メートルのウサイン・ボルトのような選手が走った後に、
車いすの選手が走る、両足や片足義足の選手が走る、
それから臓器移植をした人が走る、視覚障害者の人が走る。
順番に走っていったら、誰がいちばんすごいのか
分からなくなるでしょう?

そういう価値観の相対化というものが起こってはじめて、
ドーピングなんてやってもしょうがいないという意見に
みんながなってくると思うんですよね・・・」


以上の玉木正之さんの言葉を胸に刻み、
4年後、2020年の東京では、どこまで
オリンピックとパラリンピックの融合が
実現できるのか、期待して見守りたいと思います。



(リオデジャネイロオリンピック土産にいただいた、記念コイン
左コインに描かれているのがパラリンピックマスコットの『トム』
右コインの方がオリンピックマスコットの『ウィイニシウス』)





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