吹く風ネット

問題はそこなのだ

 夜中になると、いつも家の前の公園から二、三人の子どもたちの遊ぶ甲高い声が聞こえてくる。最初は子どもだなんて思わずに、女子中学生がたむろして、騒いでいるのかと思っていた。ところがそれはどうも違うようだ。
「あははは-、きゃっきゃっ」
 中学生にしては声が若いし、思春期特有の臭みがない。時折「オレ」などという男の子の言葉遣いも混じっている。ということは声の持ち主は、おそらくは幼稚園児か小学校低学年の声だ。
 そんな幼児が、そんな夜中に、いったい何をやっているのだ。いったい親は何をしているのだ。

 しかし待てよ、問題はそこにあるのではない。ここに引っ越してきて十数年経つけれど、
「あははは-、きゃっきゃっ」
 その声は引っ越してきた当初から今までずっと聞こえていて、なぜか同じ子どもの声なのだ。
 果たしておよそ二十年前の幼児が、二十年後も幼児であることが、ありうるのか。いや、そんなことは絶対にない。ということは、
「その子どもたちはこの世の人なのか・・」
 という疑問が出てくる。問題はそこなのだ。

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コメント一覧

shinta1488
一度確認したことがあるのですが、それらしき姿はありませんでした。
西風
それって、能力かも…姿は見えないのですか?
shinta1488
西風さん、ぼくは慣れっこになっているので、あまり怖くはないんですが、知らない人からすれば、やはり怖いですよね。
この声、嫁さんは聞いたことがないと言うし、近所でもそういう話は出てこない。もしかしたら、ぼくの幻聴なのかもしれないですね。
shinta1488
@charlotte622 やはり怖いですよね。ごめんなさい。
西風
お疲れ座です。
凄いオチですね〜😭😭😭
〜ワタシも怖いんですけど〜😭😭😭
charlotte622
あのー、怖いんですけど…(・∀・;)つまり…
杏子
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