吹く風ネット

迷惑な話

 四十年近く前になるのかな。その頃住んでいた団地の最上階から、飛び降り自殺を図った男がいた。団地は十三階建てだったのでもちろん即死で、あたりには血糊など体内の諸々が散らばっており、落ちた場所には塩が撒かれていた。

 男は市外に住む人間で、その当時団地に住んでいた人たちとは、縁もゆかりもない人だった。それだけでも充分迷惑な話だが、何と彼は今、その付近を霊となって漂っているというのだ。どれだけ人に迷惑をかけたらすむのだろう。

 そういう奴だから、生きていた時にも、かなり人に迷惑をかけていたと思われる。だから供養もしてもらえないのだろう。

 いったい閻魔様は、誰からも供養してもらえない彼のような迷惑野郎に、どういう罰を下しているのだろうか。街の中を浮遊させるのは迷惑至極、道路の脇に座らせるのも迷惑千万である。早くあの世に引き取って、二度とこの世に出さないでもらいたい。

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コメント一覧

しんた
こんにちは
このブログに、近隣で起きた不思議なことをいくつか書いているのですが、そういう現象を呼ぶ地域なのかもしれません。何せ、カッパの住む地域ですから。
コメント、ありがとうございました。
こちウワ男
吹く風ネット様へ
https://blog.goo.ne.jp/gooyuhueriami
おはようございます。初コメントさせていただきます。迷惑な話ですね。でも、霊が漂っている、と決めつけてるところも笑えました(失礼)。軽妙洒脱な文脈楽しく拝読させてもらってます。
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