このアルバム、日本盤のタイトルは、「美しすぎる遺作」だった。文字通りこのアルバムはジム・クロウチの遺作になったわけで、73年に彼はこのアルバムをレコーディングしてから一週間後に飛行機事故で亡くなっている。
ぼくがこのアルバム、というかこの人の音楽を聴いたのは、その翌年74年が初めてだった。FM福岡でこの人の特集をやっていたのだ。
まず声が当時好きだったジョン・デンバーに何となく似ていて、親しみを感じた。聴いていくうちにだんだんのめり込む。そしてその中の一曲『歌にたくして』を聞いて俄然気に入り、レコード屋に走ったのだった。
このアルバムの他に、彼のレコードは2枚ほど出ていたのだが、そのレコード屋さんには置いてなくて聴くことが出来ない。当時は今みたいにネットで手軽に聴くことも出来ない。結局この人の音楽は購入したこのアルバム一枚を聴くだけに留まっていた。
あれから49年が経つ。ネットで彼の名前を見つけ、彼の音楽を聴きたくなったのだ。Apple Musicの会員になっているので、他のアルバムも購入せずにストリーミングで聴くことが出来る。ということで探してみたが、『ジム・クロウチ』という名で検索しても、何も出てこない。
「この人古い人だから、何も収録されてないのかなあ」と半分諦めつつ、『I Got A Name』で検索してみたら、あった。ところが、Apple Musicではアーティスト名が『ジム・クロース』となっていた。
そういえば、Bob Dylanが日本で初めて紹介された頃、音楽雑誌での表記は『ボブ・ディラン』ではなく『ボブ・ダイラン』となっていたと聞いたことがある。
「もしかしてこれと同じだったのか」と思い、Googleで『ジム・クロース』を検索してみると、『ジム・クロウチ』と出てくる。『ジム・クロース』というのは、どうもAppleのみの表記のようだ。
それはともかく、さっそく他の聴いてみると、やはりいい。すごくリラックスできるのだ。しかも歩いている町の風景とよくマッチする。この方の音楽が、しばらく町歩きの友になりそうだ。
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