吹く風ネット

完全燃焼

 マンガ『あしたのジョー』の中に、「不可能を可能にする、天性の野生児」という矢吹丈を形容する言葉があるのだが、あの言葉が最近ようやくわかってきた。

 ジョーを解くキーワードの一つに、「完全燃焼」という言葉がある結局ジョーは最後的に「真っ白な灰」になるのだが、彼にはその真っ白になるための起爆剤が必要だった。その起爆剤こそが、力石であり、カーロスであり、金竜飛であり、ホセ・メンドーサだった。

 最終的に彼は、勝ちへの執念より、「完全燃焼」を選んだ。
「完全燃焼」するために、どうしても必要なものがある。それは集中力だ。

 人間の持つ集中力というのは、どんな不可能でも可能にできるのである。それは中学の時、数学が苦手だったぼくが、大学生でも解けんと言われた問題を解いたこと、また初めて卓球をした時、卓球部の人間に勝ったことで経験している。
 とにかく、あの時は我ながら凄い集中力が出ていたと思う。何か普通と違うのである。眉間から、それまでに味わったこともない不思議な気が出て、体がフワフワしていたのを覚えている。

 おそらく、ジョーで言う「完全燃焼」というのも、こんな感じではないだろうか。そういう状態の時、人は不可能を可能に出来る。矢吹丈という人は、それを人為ではなく、本能で実現した人だった。

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