吹く風ネット

吹く風1

「ぼくの初恋はいたずら好きの風が
 落としていったおかしな夢
 思いもかけないことのように
 君を忘れていた」(『初恋』より)


中学の時に凄く好きな人がいた。
容姿が好みだったし話も合うし
彼女を思うと心がときめいたし
きっとそれが初恋だったと思う。
そして彼女と絶対離れたくない
という理由で同じ高校を志望し
なんとかその高校に入学できた。
入学までの時間は恋の成就とか
その行く末とかを心に描いては
大いに胸を弾ませたものだった。

ところが高校の入学式の会場で
同じクラスの列にならんでいた
ある女子の姿を一目見た瞬間に
なぜかしらあんなに好きだった
彼女への思いが消えてしまった。
あれだけ大きな存在だったのに
あれだけ胸を焦がしていたのに
この人生その日その瞬間を境に
クラスの子のことばかり考えて
彼女の事は一切考えなくなった。

数日後にその好きだった彼女と
偶然帰りのバスが一緒になった。
そこでは会話もあったのだけど
恋は完全に冷めていたのだろう
心がときめくことはなく、もう
どうでもいい存在になっていた。

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コメント一覧

しんた
saitosekaiさん
こちらこそ、いつもリアクションありがとうございます。
恋愛って難しいですね。恋愛音痴なぼくには、男女の機微など、わからない部分が多いです。
saitosekai
吹く風1
おはようございます❗いつもリアクションありがとうございます。

まるで「ロミオ」みたいですね。恋愛における不確定さに、しみじみしたりしました。

Have a nice day❗
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