吹く風ネット

『欽ドン』という記憶

昔のテレビ番組に『欽ドン』というのがあった。
萩本欽一がやっていたバラエティ番組で
『欽XX』という欽ちゃんモノの
走りとなった番組だが、今日ふと
あれは元々ラジオの番組だった
ということを思い出した。

四十数年間、ぼくは一度もそのことを
脳裏に蘇らせたことがなかった。
今日ある人との会話で
ドリフターズから坂上二郎の話に到り
それがきっかけで
『欽ドン』のことを思い出したのだ。

つまり四十数年ぶりに
記憶の扉が開いたというわけだが
それまでまったく思い出すことのなかった
そのラジオ番組『欽ドン』の内容や
当時聞いたギャグのいくつかが
一気に脳裏に蘇ったのだった。

いったいこの記憶は
脳のどこに眠っていたのだろう。
もしかしたら、脳のどこかが
外付けのハードディスクに繋がっていて
そこにどうでもいい情報を
記憶させているのかもしれない。

普段は記憶はないのに、何かの折りに
はっきりと脳裏に蘇るっているというのは
外付けだから出来るわざなのだろう。
ただ、その記憶を蘇らせるためには
連想という一定の手続きが必要となるので
多少時間がかかるというわけだ。

 (併せて、ラジオのタイトルが『欽ちゃんのドンといってみよう!』で、テレビのタイトルが『欽ちゃんのドンとやってみよう!』だったのを思い出した)

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