イオンに行くと、もうお盆のコーナーを設置している。おそら新盆に合わせてのことなのだろうが、こちらの方は旧盆だから、1ヶ月以上も先の話だ。この時期に落雁などを見ても、何かピンと来ない。
明治に入るまで、お盆はどこの地域も旧暦の7月13日〜16日に行われていた。今のような新盆と旧盆になったのは、新暦が採用されてから後のことで、それ以降、日付を合わせて行われる地域と、旧暦に近い1カ月後に行われる地域とに別れたのだという。
なお、沖縄は今でも旧暦の日付でやっているようだ。30年以上前の話だが、その年の9月に沖縄に社員旅行に行ったことがある。その時ラジオで「お盆ですね」と言っていた。それを聴いて、「えっ、今がお盆?」と驚いたことがある。 しかし、そのおかげで、エイサーを見ることが出来、ちょっと得した気分になったものだった。
ぼくの中のお盆の歌と言えば、拓郎さんのこの曲です。
高校1年の時(1973年)だった。6月1日にこの曲の入ったアルバム『伽草子』が発売になるというので、心待ちにしていたのだが、拓郎さんがある事件に巻き込まれ、発売が延期になった。結局発売されたのは翌7月だった。6月発売ということで貯めていたお金は、すでに他のレコードに回っていたため、親に借金して、このアルバムを手に入れたのだった。
初めてこのレコードに針を落とした時のワクワク感が、今も忘れられません。