my so-called life

日々の出来事を思ったまま記録

「マンガ嫌韓流」 を読んで。

2005-08-15 03:33:59 | asian problems
ベストセラーなのに、マスコミで全く紹介されないという話題の本。


入手困難といわれ、先日amazonに注文した際に納期は1ヶ月後を言われたが、ほんの1週間で手に届いた。

よく言われているように、この本の内容は、右の人も左の人も賛否に関係なくみんな知っている内容(議論)である。まあ、私も2CHの洗礼を受けた人間なので殆どこの本の話の展開は読まずして予想できるのです。

そこで、当然のことならがこの本が狙っている読者層とは、右でも左でもない、所謂一般の人だと思います。そういう意味でこの本を読むと、正直、一般の人がこの本を最後まで果たして読破できるのか、不安になります。マンガなので、それは普通の本より取っ付き易いのは間違いないでしょう。でも、実際期待していたほどには読みやすくなかった、というのが正直な感想です。何故か。恐らくマンガの割には活字が多いからだと思います。ただ、これは一冊の本により多くの内容、証拠を詰め込むにはやむを得ないのは判ります。多くの人に頑張って読んで欲しい、という期待は変わりません。


この本の内容で、ひとつ触れておきたいのが、ハングルの件です。
実は私はハングルが読めます(朝鮮語が喋れるという意味ではない)。

読める人は判ると思いますが、実際ハングルはとても論理的な文字です。論理的なので、1日もあれば大体わかるようになります。とても文明的で、ある意味土着性を全く感じないくらいです。

ハングルとは、基本的に発音を表すローマ字のようなものですが、最大のポイントは、漢字1文字を1文字のハングルで表すことが出来る、ということです。判りやすく言うと、

「日本」 ・・・ これは朝鮮語では「イルボン」ですが、このように日本語のカナで表記すると4文字必要です。

これがハングルを使用すると、2文字で表記できるのです。具体的には、

il bon  ・・・ "il"と"bon"がそれぞれ1文字。

となります。従って、本書では、(漢字を使用しないのは)日本語をひらがなで表現するようなもの、と説明されていますが、それはちょっと違うと思う。つまり、ハングルを使って書いても、漢字混じりで書いても、文字数が変わらないということなのです。これにより、結果的に漢字を使用しなくても何とかやって来れたのだ、と思います。

でもこれは残念な話です。もし韓国の新聞が漢字混じりで表記されたら、日本人の殆どが大よその文意を掴むことが出来るのですから。「てにをは」の部分がハングルで、それ以外は大よそが漢字、しかも語順が同じなのです。中国語が大体判るというのとは、全然別レベルの問題なのです。また、韓国人にとっても、漢字を使用した方がパッと見で文意を理解し易いのは間違いありません。

私はぜひ提案したいのですが、韓国は漢字の教育を始めるべきです(本書でも提案しているが)。自分の国の名前が漢字で書けない人が多くなっているというのは、情けなくないですか。自分の名前は書けるようですが。


さて、
実はこの本の中で、要君と光一君が行っているような議論が、自分の身近でもあった。覚えている範囲で、ここに書き留めておきたい(レベルは低いので、予め了承ください)。


私は基本的に右側(ここ3年くらい)、それと左側のX(会社の先輩)。
結構前(1ヶ月ほど)の話になってしまうのだが、東京に出張に行った際の帰りの電車内で、以下の白熱した議論が繰り広げられた。

※ 正直言うと、ここでのXの主張は、以前の私とまったく一緒。本人には伝えなかったが。また、当事者の私が書いているので、私に有利な表現が採用されている可能性あり。そもそも一問一句覚えているわけではないので、使用された言葉は違うかもしれない。また、自分の発言の方が当然よく覚えているので、私の発言の方がより具体的になっている。もし本人がこれを読む機会があれば(絶対にない)、ここのやりとりは違う!と言ってもらってかまいません。でも、話の方向性はこの通りであることは約束します。


まず、どういう経緯だか忘れたが、Xが「石原都知事は、俺は右翼だと思っている」と発言した。この発言に私が食いついて、議論が始まった。


俺:中国や韓国にモノを言うと、イコール右翼だというのは、短絡的ではないか。
X:いや、右は右でしょ。だから右翼だ。
俺:どちらかと言えば右というのはわかるが、「右翼」という言葉はレッテル貼りではないか。だったらあなたは「左翼」か。
X:それでいいよ。左に居るから「左翼」だ。
俺:ある事柄について、日本側の主張と中国韓国側の主張が存在する場合において、日本人なのに何故か常に、日本側の主張は間違っていて向う側の主張が正しいと考える人たちがいる。どっちが正しいかは別として、これは非常に不思議に思っている。

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日本VS中国・韓国って、つまり日本側は自国内で賛否両論があるが、あちらはそれがない(100%とは言わないが)。
また、「右翼」という言葉は、一般の日本人は例の街宣カーで騒いでいる軍服みたいのを着ている人たちをイメージすると思う。その(悪い)イメージに重ねあわせたいのだと思う。
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俺:中国・韓国から散々言われている、靖国、従軍慰安婦、教科書について、明らかに内政干渉だと思うが。
X:靖国に参拝すると言うことは、反省していないということではないか。
俺:反省している。日本人はものすごく反省している。しかし内政干渉に対して毎度譲歩していると、彼らは永遠にいろいろ要求してくる。
X:実際酷いことをしたのだから、何を言われてもしょうがない。
俺:日本は米国に結果的に原爆を落とされたが、現在それによって米国を責めたりしていないと思うが。
X:責めるか責めないかは、被害にあった人が決める。原爆の被害にあった人が米国を責めないのであれば、それはそれで自由だ。

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実際おっしゃる通りだと思う。でも言いたかったのは、度が過ぎるということ。また、内政干渉であることは否定できないと思うのだが。内政干渉ではない、という認識なのだろうか。
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俺:そもそも従軍慰安婦など無かったと思う。
X:なんて事を言うのか。戦争中なんてそういう話があって当然だ。湾岸(またはイラク)戦争の時も、沢山の女性兵士が妊娠した。
俺:そういうことを言っているのではない。「従軍」ではないと言っている。日本軍が管理したのではない。単なる売春婦ということではないか。そしてこれは「朝日新聞」が作った話だそうだ。朝日は社説なんかを読んでると、頭がおかしいのではと思う。
X:俺は社説なんかは読まないが、朝日は好きだ。そもそもお前は読売を読んでいるではないか。俺は読売は嫌いだ。
俺:朝日の社説なんかは、インターネット上で幾らでも読める。

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実際のところ、「従軍慰安婦」が無かった、と言うのは断言はするべきではなかった。そもそもが受け売りだし。当然中には悪い軍人が居て、「従軍慰安婦」にされた人も実際いるかも知れないし。
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俺:あの時、日本が植民地化しなければ、ロシアが半島に南下して来た可能性もあるそうだ。こちらが支配した側なので、その支配したという事実については否定しないが、その時代その時代で、いろいろな事情があるのだと思う。そもそも当時は世界中欧米の植民地だらけだった訳だが。韓国の近代化は日本が行ったのは事実だ。実際36年で人口が2倍になっている。それ程酷いことをして、人口が2倍になる訳がない。戦後経済が発展したのは、日本の植民地であった韓国と台湾ではないか。欧米の植民地であったところは、アフリカとかフィリピンとか、どこも発展していない。
X:俺はいろいろな本を読んでいるが、そんなこと(ロシア南下の件)は一度も聞いたことがない。今は太平洋戦争の本を読んでる。半島・中国に進出したのは日本が一方的に悪い。そこで酷いことをした。
俺:植民地支配は当然悪いことであるとは思うが、一概に全てが悪いと決め付けるべきではない。ただ、実際私はそれほど歴史は詳しくはないのでこの件については、それ以上は言わない。

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やはり勉強が足りず、言いたい事が全然言えなかった。
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X:「作る会」の教科書のようなものを使っていると、日本がまた戦争をする国になる。その時お前は戦争に行くのか。日本人はもう戦争はできない。
俺:日本がこちらから戦争を仕掛けることはない。戦争するとしたら、向うから仕掛けられると思うが。そもそも何で「作る会」の教科書を使うと、戦争をする国になるのかがわからない。
X:戦争を賛美している。
俺:そもそも、内政干渉だ。韓国中国の教科書の方がよほど問題ではないか。彼らの歴史教科書は国に一つしかない国定教科書だ。中国の教科書には戦中の日本兵が中国人の子供を殺して、食べたと書いてあるそうだ。そんなことを書かれても、日本は文句を言わない。内政干渉だからだ。
X:中国の教科書にそのように書かれているということは、それは事実だということだ。事実なのだからしょうがない。やった方が悪い
俺:それを簡単に事実だと考えることが問題だ。百歩譲って事実であったとしても、それを教科書に載せて、どういった未来があるのか。また、うそである可能性もあるなかで日本人として、自分たちの祖父たちがそのように書かれていることについて、悔しいと思わないのか。

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「作る会」の教科書を読んだのか聞いてみたかった。
ちなみに、「子供を食べた」というところは実物の教科書を見て確認したわけではない。言うべきで無かったかも知れない。

後日談:15日のNHKの討論会の中で中国人の教授が、今は教科書が(中学生の教科書が)8種類ほどあると言っていた。本当かうそかわからないが、私の言ったことは間違いである可能性がある。
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俺:中国は日本の国連安保理常任理事国入りに反対している。日本にはその権利がないと言っているが、そもそもその権利がないのは、中国の方ではないか。チベットの方でどんなことをしているか知っているのか。天安門事件では、自分の国の国民を殺している。加えて元々の常任理事国は台北にある中華民国の政府だ。それが、米中国交回復によっていつの間にか、北京の政府が代表になっている。
X:そんな話は聞いたことがない。そもそもお前は歴史が詳しくないと言っていたではないか。
俺:まあ確かに、歴史はそんなに詳しくはない。いずれにしてもそんな国でオリンピックをやるなんて納得できない。
X:じゃあ、北京オリンピックはボイコットした方がいいと言うのか。俺は北京オリンピックはいいと思うけどな。
俺:ボイコットしないのはおかしい。


と、まあこの堂々巡りは永遠に続きそうだったが、そろそろMに着くころであった。
そして最後の方で、Xは
「これはバカの壁だ。」
と言い放った。

「バカの壁」という言葉を使い、一体なにを表現したかったのは不明である。考えられるのは、私が「何も事実を知ろうとせずに、感情だけでモノを言ってる」という事が言いたかったのだろう。

ちょっと気になった私は、その日の帰宅後、自宅に「バカの壁」があるのでもう一度読んでみようと思い、必死に探した。しかし残念ながら見つからなかった。


「バカの壁」を見つけたあともう一度読んでみて、彼の発言の意味を考えてみたい。






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