2016年冬から春放送のアニメと、秋公開の劇場版の感想です。
◎「劇場版「暗殺教室」365日の時間」
◎「殺せんせーQ(クエスト)!」
総合評価2点(5点満点)
2016年11月19日公開、本編の暗殺教室が92分で、スピンオフでギャグのQが10分なのかな?。
○ Qの感想は書かないとして、TV版2期最終25話で3年E組の生徒達が旧校舎を掃除していましたが、その前日。渚と業は当日は来られないということで旧校舎に来たら、バッタリ出会った2人。
2人の回想のセリフをはさみつつ、全体を足早に振り返ってからの、殺せんせーを暗殺するシーン(2期24話)とそこにつながるシーン(特に渚と業の関係。)を主にした総集編。(この主のところで2人の追加の回想セリフが少なかったところはよかったです。)
24話は一番感動的なシーンでしたし、3Eの全員が話すので、総集編だからここが主になるのも当然だな、という作りです。
そういう意味では満足すべきなのでしょう。
○ ただ、回想のセリフが映画に何も付加していないので、であれば映画で主となった部分のTV版を自宅で見ていればいいのでは、と思いました(自宅のTV画面は結構大きいですし、音にそこまでこだわりはないですし、そもそも音にこだわった作品ではないので。)。
映画館より自宅の方が、涙をこらえる必要もないですし。
○ いろいろ。
・劇場版の前売りの特典など。
・新宿の地下鉄にそった地下通路のメトロプロムナード、JRから歌舞伎町方面に行くときに横切るところ。直下はHPからで、2枚目からが現地で撮影。
タブレットの中。静止画の時の律(cv藤田咲)は、遺影に見えてしまう・・・すいません。
・映画館、バルト9だったかな。
◎「暗殺教室 第2期」(全25話)
総合評価4点(5点満点)
相変わらず、テンポの良い、いい感じのコメディとシリアスが楽しかったです。
ただ、殺せんせーが各生徒に分厚いマニュアルを渡すのは、自分で考え判断することをさせないということですから、教育が間違っていたと言っているようなものです。
2期での教育論には少し違和感を感じながら見ていましたが、こういう結論に持っていくということは、違和感を感じたのも当然でしたね。
○ 1話。1期の続き、遊べなかったので、最後に島で遊びたいと騒ぐ殺せんせー。後半は、学校に戻って。
相変わらず、いいテンポのコメディです。
○ 18話。最後、殺せんせーが、「YES!マジカル!」と。これは、福山さんも出ている「最強銀河究極ゼロ ~バトルスピリッツ~」(2013年から2014年、朝アニメ。)で藤田さん演じる宇宙アイドルのマジカルスター咲が「みんな友達?」と言うと、ファンがそう返すお約束のセリフだと気づいた人がどのくらいいたのでしょうか?。
○ 24話。力尽きて倒れた殺せんせー。E組の生徒達に暗殺されたいのでしょう。皆で押さえれば動けないという弱点があるので皆で手足を押さえ、心臓を刺すのはやっぱり渚。
出欠をとってからということで、殺せんせーが28人の名前を呼んで1人1人返事を。出欠を取り終わり、苦しみながらも渚が刺すと、消える殺せんせー。あの世で あぐり と会えたようで。
1期2期の計4クールの積み重ねもあって十分感動的でしたが、出席を取るときに殺せんせーが1人1人に対して「ありがとう」と言うかと思って見ていたのですが、無かったですね。口が動かないので実際に声にしたのかは分かりにくいですが、まとめて「皆さんに暗殺されて、先生は幸せです。旅立つ者から、旅立つ者へ、命丸ごとの、エールを!」と心の中で言っただけのような。泣きながらも笑顔で渚「さようなら、殺せんせー。」、殺せんせー「はい、さようなら。」。刺す渚。
1人1人に「ありがとう」と言うのを受けて、最後にE組のみんなで「殺せんせー、ありがとう」と言ってからの方がより感動的で前向きだったような。それがちょっとクサイ演出だと考えたなら、それはそれで正しいですが。
・ 教室に戻ったら、殺せんせーから1人1人への卒業アルバムと分厚いアドバイスブックが。アドバイスって、要はマニュアルなのでしょうけれど、そこは余計なお世話では。
教育って、他人の協力をケースバイケースで得つつも、自分で考え、自分で情報を集め、自分で取捨選択し、自分で決断し、自分が行動し、自分が責任をとることを教えるものだと思いますが、そんな分厚いマニュアルが必要ということは、この1年間でそれが出来なかったということになるのでは(数枚のアドバイスなら、中身次第とは言え分かりますが。)。
仮にそこまでのことが教育の目的ではないとしても、そんな分厚いマニュアルがなければいけないような教育は、やはり普通かそれ以下の教育でしかなかったということでは。一般論として、人間の半分以上が普通かそれ以下の能力であって、そういう人間にはマニュアルがあった方がベターな場合が多いとしても、E組はどちらかと言うとエリートに近い存在なのですからなおさら。
殺せんせーが心配性なのは分かりますが、これまでの物語からして生徒を信じているはずの殺せんせーなのに、生徒が自分の力で生き抜いていけることを信じていないかのように感じました。
25話を見ても、生徒は各々考えて行動しているように見えるので、殺せんせーの教育はうまくいっているはずなのですが。
○ 最終25話。300億円の賞金は旧校舎を買い取り、1人1人が最低限のお金を確保し、ちょこちょこ寄附をして、ほとんどを烏丸を通じて国に寄附。理事長はE組という教育方針などを責められて学園を去り、でも、理事長室に昔の教え子が手伝いに来てくれたときは教師でよかったと思ったことでしょう。
7年後、大学を卒業する年になって、それぞれのその後。茅野はアクションもできるということで人気俳優に、業は国家公務員総合職を楽勝で合格して経済産業省へ(政策の良し悪しはともかく、あれこれと政策を打ち出すには一番の役所ですね。)、律は一層感情豊かになり、電脳空間で楽しみながら3Eの皆をサポートしていたり(胸、大きくなりましたね・・・そもそも、律の意思でどんな外見にでもなれますが。)、渚は荒れた高校に教育実習中で、脅してくる生徒の首を取って恐怖を与え、笑顔で、「殺せたらいいね、卒業までに」。
○ いろいろ。
【shin】
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