◎「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」
総合評価4点(5点満点)
「これは最初の恋。そして、最後の恋。」
2018年10月19日公開、監督は城所聖明、脚本は古橋一浩、原作は大和和紀、105分。
花村紅緒(cv早見沙織)、伊集院忍(少尉)(cv宮野真守)、北小路環(cv瀬戸麻沙美)、藤枝蘭丸(cv梶裕貴)、
青江冬星(編集長)(cv櫻井孝宏)、鬼島森吾(cv中井和哉)、ラリサ(cv坂本真綾)など。
→リンク「劇場版はいからさんが通る 前編~紅緒、花の17歳~感想。適度なコメディが単純に面白いし、紅緒が可愛いくも凛々しいし、少尉が格好いい」(2017年11月22日)
○ 紅緒と少尉に焦点を当てているので、環と鬼島には親しくなるまでにもう少し経緯がありそうですが、省略でしょうかね。環が惚れたのは結構単純そうで、描かれた範囲で分かりますが、鬼島が惚れた経緯は省略ですね。
原作漫画が書かれた当時は分かりませんが、今となっては、やはり少しベタというか、ありがちな展開というか、そんな感じは否めません。
でも、TV版で描かれなかった最後までをきちんと描き、それはハッピーエンドであってほしいという願いがあるわけで、それがそうなって、それだけで涙ものであるわけです。
つまり、TV版を見ていない人にはあまりピンと来ないかもなあ、とは思います(私は、原作未読、TV版と劇場版は視聴済み。)。
それにしても、紅緒も少尉も編集長も環も蘭丸も鬼島もラリサも、みんな優しく温かいですね。
○ 本作はTV版や原作漫画を見た人を一番の対象として作った映画だ、と思います。その範囲で、今の10代20代の、主として女性が見ても楽しめるように最大限寄せたのだと思います。
「この世界の片隅に」といったアジア・太平洋戦争ものでもないのに、アニメ映画で、60代70代の女性が1割以上、50代も入れたら3割はいたかも知れませんが、そういうのは多くはありません。
ただ、TV版のOP曲かED曲、できれば歌が入ったものを、挿入歌としてでもいいので使ってほしかったです。それがノスタルジーであることは分かっていますが。
○ その他
・少尉との結婚式、ではなく、編集長とですね。
・その結婚式の最中に、関東大震災ですね。
このあと、少尉と編集長による男は拳で語り合える、というシーンを経て、少尉との結婚式は和服でした。
・おまけ。
10秒で分かる、はいからさんが通る後編。
「少尉!」
「マリンカ?」
(中略)
「少尉!?」
「紅緒さん!?」
(中略)
「紅緒さーん!」
「少尉!」
(チュー略)
「花村!」
「編集長!」
(中略)
「紅緒さん♥」
「少尉♥」
【shin】
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