第８９回全国高校サッカー選手権大会 岩手県大会

岩手県盛岡南球技場にやってまいりました。
天気は生憎の雨です。
しかし、この雨でも私のテンションは上がっています！
なぜかというと、いつもと違うコンディションでの試合というのは、いつも通りのプレーがなかなかうまくいかず、何が起こるかわからないからです。

・雨の試合
・多くの観客(+ヤジ)
・白熱した応援(+ブーイング)
・3年生にとっての最後の試合
これらは、少なからず選手に影響していると思います。
実力＋αのαの部分の重要性が大きくなる試合ですね。


サッカー場内は、すごい人数の観客でうまっていました。
人数に対して席の確保があきらかに少ない・・・
入場料(メインスタンド800円)を払ってるのに、立って観戦している人も多くいました。


午後1時半キックオフ！

キックオフから両校の応援が繰り広げられました。
やっぱり応援があると見ごたえもあります。

試合は、盛岡商業が少し押し気味でしたが、ほぼ互角でした。
盛岡商業は、8番藤村君を中心に試合を展開していきました。
冷静な判断と広い視野でチャンスを演出していました。

他には、盛岡商業ゴールキーパーの土井選手が前線へいいフィードをしていました。ライナー性の正確なゴールキックでチームの選手へ確実なボールを届けていました。
このゴールキックはこの試合で感動したポイントのひとつです！
ゴールキックというのは、だいたいの狙いで前線にボールを送るものだと思っていましたが、高校生でこんなプレーができるのかと感動しました！

盛岡商業は、チャンス場面をつくるが遠野のディフェンスも懸命に頑張っていて得点を許さない。

そのまま、前後半終了で試合は延長戦へ



試合が進むにつれて応援団のボルテージも上がっていきました。
特に、ゴールキーパーが蹴る時の応援で遠野は
"Vamos NIPPON"の遠野バージョンをやっていましたが、
この応援がすごい迫力あるな～と感じました。
キーパーが蹴る時、「お～～～～～～～～、ハイ！！」っていう応援です。

キーパーにとってこれってプレッシャーにならないのかな？
自分がこの場面でゴールキックを蹴ることを想像するとゾッとします。

延長戦になるともう雨はやんでいました。

延長戦は、盛岡商業のペースでした。
盛岡商業の攻撃がこれでもかというくらい続きました。
しかし、遠野も頑張って守り抜いています。

そこで、盛岡商業は最後の選手交代でU-16日本代表候補にも選ばれた1年生の谷村君を投入しました。
（参照→U-16日本代表候補トレーニングキャンプメンバー）
中学時代の彼の試合を見たことがありましたが、その時の衝撃を今でも覚えています。

その後も盛岡商業が攻める展開が多く続きましたが結局得点を入れることができず遂にPK戦へ。


盛岡商業の先行でPK戦が開始されました。
1人目は、8番藤村選手！
ボールをセットして助走距離をとる。
サッカー場が静寂に包まれる。
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審判が笛を吹く！

向かって左に蹴ったボールは、キーパーに反応し弾かれる！
盛岡商業一人目失敗。

続いて遠野高校10番山本選手！
これを正確にゴールに流し込み、リードをとる。

その後、盛岡商業4人、遠野高校4人が決めて
盛岡商業×○○○○
　遠野　　○○○○
最後のキッカーは、遠野高校5番太田選手！

これも正確に決める！！
サッカー場内の遠野応援席にすごい歓声が起こりました！
遠野高校、勝利！！
3年ぶり22度目の優勝！全国大会出場の切符を手にしました！

いや～遠野高校のPKは神でした！
すべての選手がすばらしいコースをついていました。

全国でも、献身な守備で失点を許さないプレーをして欲しいですね。

すばらしい試合でした。