今日も蒸し暑い朝でした。
昼から税理士さんとの面談と往診1件の予定です。
エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」について、厚生労働省の専門家部会が国内での製造販売承認を了承しました。
今後、厚労相が正式承認する見通しです。
正式に承認されれば、認知症の原因物質を除去する初めての治療薬となります。
これまでの薬は神経の働きを活発にして症状の緩和を図るものでした。
アルツハイマー病は脳内に「アミロイドβ(Aβ)」という異常なたんぱく質がたまることが原因と考えられています。
レカネマブは病気の原因となるAβを除去し、進行を抑えます。
治療対象は、軽度認知症と、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の人。
2週間に1回、静脈内に点滴投与。
国際的な臨床試験(治験)では、18カ月の投与で、偽薬と比べて記憶力や判断力などの程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられました。
ただ、12・6%に脳内の浮腫、17・3%に微小出血が報告されるなど副作用も確認されました。
薬価などはこれからです。
認知症はとても悲しい病気です。
治療の選択肢が増えることは大歓迎です。