新名眼科 院長日記

夏型感染症

大阪市感染症週報によると、第26週は4673例の報告があり、第一位は手足口病で、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶連菌咽頭炎、水痘の順でした。
夏型感染症が多く、手足口病は警報レベルになっています。
主にコクサッキーウイルス(CA)6型が検出されています。


国立感染症研究所によると「伝染性紅斑(リンゴ病)」定点医療機関当たりの患者報告数は1.47となり、平成4年以降最も多くなりました。
リンゴ病は潜伏期間の10~20日が過ぎると、ほほが赤くなり、手足にレース場の発疹がでます。
子供は重症化することは少ないのですが、成人の場合は強い関節痛を伴うことがあり、妊婦が感染すると流産を引き起こすこともあります。
感染研は「例年より高い水準で夏のピークを迎える。保育園や幼稚園、小学校などで流行している場合、終息するまでの間、特に妊婦は感染に気をつけてほしい」と呼びかけています。


また、厚生労働省は寄生虫による食中毒2種類を新たな食中毒として扱い、疑われる場合は検査するように各都道府県に通知しました。
ひとつは魚の刺身(ひらめが多い)に寄生するクドア粘液胞子虫で、もうひとつが馬の刺身に寄生するザルコシスティスです。
2つともこれまで人体には無害とされてきましたが、大量に摂取すると症状を引き起こします。
摂取後2~4時間後から強い嘔吐・下痢が起こりますが、翌日には軽快し、重症化した例はないとのことです。
クアド粘液胞子虫は4時間以上冷凍するか、75度5分以上過熱をすることで、ザルコシスティス寄生虫は≠Q0度で48時間以上冷凍することで症状を起こさなくなるそうです。


これから夏型感染症が増えてきそうです。
くれぐれもご注意を。


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