宇宙飛行に関連する神経眼症候群

すこし肌寒い朝ですが、よいお天気です。


宇宙から地球を見ることも、そんなに先ではない時代になってきました。
宇宙空間が人間の体にどのように影響するかはまだまだ分かっていません。
眼では「宇宙飛行に関連する神経眼症候群（SANS）」という言葉があるそうです。
米航空宇宙局（NASA）のブランステッター医師が昨年4月に報告しています。

宇宙飛行士が帰還した時点での調査では、両目の視神経乳頭の浮腫（うっ血乳頭）が見られたのは検査した68人中10人、眼球の一部が扁平化したり、脈絡膜にしわが寄っていたのが53人中12人あったそうです。

飛行中に頭蓋内の圧力が高くなった可能性があります。
帰還後のMRIでは、脳全体は上に持ち上げられ、側脳室が大きくなっていることが指摘されています。

視力の問題を自覚したのは、1例だけでしたが、まだまだ慎重に調査するべき問題がありそうです。