今日の大阪の最高予想気温は29℃。
真夏のような暑さで、熱中症に注意です。
東北大と九州大などの研究チームは、新型コロナウイルスの治療薬「レムデシベル」が引き起こす心機能への副作用について、その仕組みを解明したと発表しました。
レムデシベルは体内でウイルスの増殖を阻害しますが、まれに徐脈や低血圧のような心臓への副作用がみられます。
研究チームは、レムデシビルが心筋細胞の表面に多数ある「受容体」と結び付き、副作用を引き起こすと予測。
約350種の受容体と反応させ、影響を調べました。
その結果、心血管の収縮などの作用を持つ「ウロテンシン受容体」と結び付き、活性化させることが分かりました。
マウスを使った実験や、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の心筋細胞を使った実験でも、心機能への影響が生じることを確認。
受容体の反応を抑える薬剤の投与で、副作用が低減することも分かりました。
これにより副作用の少ない薬の開発に期待できそうです。