台風の来週初めは台風の進路に注意しておく必要があります。
太陽表面の爆発現象「太陽フレア」が起こると、送電網に電流が流れ込み、変圧器の損傷などから停電を起こすことがあります。
1989年の大磁気嵐ではカナダで大規模停電が発生しました。
日本では低中緯度にあるため磁気嵐の影響は少ないとされてきました。
今回、京都大生存圏研究所の中村紗都子研究員らのグループは日本国内の送電網へ流れ込む電流量を解析する数理モデルを開発したと発表しました。
グループは、海に囲まれた陸地の形状や複雑な地下構造を考慮した上で、日本の送電網の数理モデルを新たに開発しました。
解析結果では、電流を通しやすい海水と通しにくい陸地との境界にある海岸線付近では磁気嵐による電流量が大きくなる傾向にあり、特に送電線が集中する関東や関西の都市部では増大していました。
中村研究員は「磁気嵐によって送電網が受ける影響について、海岸線に囲まれた日本は、大陸上にある地域とは異なる特徴があることが分かった。さらにモデルを改良し、電力網の被害予測につなげていきたい」と話しています。
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