ただし、視力向上を目指すものではなく、進行予防や安全性確認に対する臨床実験でした。
今回、網膜色素変性症に対して、視力向上も視野に入れたiPS細胞を利用した視細胞移植が厚生労働省の了承を受けました。
実施するのは、加齢性黄斑変性症の臨床実験を主導した、現在 神戸市立神戸アイセンター病院 センター長の高橋政代先生。
計画では、対象は20歳以上でほぼ視力を失った重い患者2人。
京都大が健康な人から作って備蓄しているiPS細胞を使い、視細胞のもとになる細胞を作製。
直径約1ミリのシート状に加工して患部に移植し、正常な視細胞に成長させ、光を感じられるように改善を目指すものです。
移植後、1年間にわたる経過観察で安全性や有効性を確認することになります。
網膜色素変性症は遺伝性の疾患で、徐々に視野が狭くなり、失明に向かいます。
現在は進行を緩やかにするための治療はありますが、根本的な治療はありません。
成功すれば視力回復につながる画期的なことになります。
臨床応用にはまだ多くの課題がありますが、つぎのステップとして是非成功してほしいと思います。
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