まず,栗橋駅を降りてすぐに気づいたのが,こちら.
▲静女之墳
静女之墳とあります.うかつにもこれまでまったく知らなかったのですが,栗橋(埼玉県久喜市)は静御前の終焉の地なんだそうです(ただし諸説あり).そのむかし,このあたりは葛飾郡静村といったのだとか.
さて.
お次は利根川沿いの菜の花の絨毯を鑑賞.
▲利根川土手の菜の花
これぞ春といった風景でしたよ.お見事.
んで.
いよいよ今日の目的の場所,八坂神社さんに到着.すると…おおっ!?
さっそくおもしろいもの見っけ!!
▲八坂神社
この神社さん,慶長年間の利根川洪水のときに「鯉魚」と「泥亀」に守られた神輿が流れてきたことから,この地に創建されたと伝わっています.そのため,狛犬ならぬ狛鯉とか,あちこちに亀の造形があったりとか,たいへんユニークな境内になっています.
▲狛犬ではなく鯉と亀!?
▲見事なカメの彫り物
▲石灯籠にもカメが!
かつて村では,神社の祭礼が行われていた旧暦6月に,「かの二魚を食ふことを得ず」という食の禁忌まであったそうで,柳田国男がわざわざ著作の中でこのエピソードを披露しています.鯉魚と泥亀を食べてはいけないだなんて,おそらく日本でここだけの奇習だったのではないでしょうか.
▲鯉と亀の創建エピソード案内石碑
ただし,現在では祭礼の期間だからこそ(ハレの日の食材として)コイを食べたりと,風習は変遷しているようです.「カメを食べない」というくだりなんかは,すっぽり欠落してしまっているようですし.
ちなみに今回の訪問の目的は,食べてはいけないカメ(つまり逆に食べられる食材としてのカメ)であれば,「泥亀=スッャ刀vではないだろうかと確かめに行ったのでした.でも,境内のカメたちを見ると,すべてイシガメがモデルになっているようでした…
う~む.どうだったんでしょうねぇ?
☆栗橋散策(平成28年3月20日)
小岩 →[電車]→ 栗橋(駅) ~[徒歩]~ 静女之墳
~ 利根川土手 ~ 八坂神社 ~ 栗橋文化会館図書館
~ 宝治戸池 ~ 栗橋 → 小岩
最新の画像もっと見る
最近の「亀歩当棒録[旅譜&片影]」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事