祀龜洞雑録 blog

毎天的雑記(平成28年3月5日)

 


 今日は一橋講堂(一橋大学)で行われた第9回NINJALフォーラムを聴講.

 NINJALとは国立国語研究所(National Institute for Japanese Language and Linguistics)の略称で,日本語をウチ (日本人の国語)とソト (世界の諸言語),そして外国人学習の3つの領域から研究している機関です.

 第9回 NINJALフォーラム
 ここまで進んだ!ここまで分かった!
 国立国語研究所の日本語研究
 日 時 : 平成28年3月5日 (土) 13:00~17:15
 会 場 : 一橋大学 一橋講堂


 『危機方言はおもしろい -方言にひそむ多様な発想法-』と題された講演や,『方言の形成過程の解明 -方言分布の経年比較に基づく-』というャXター発表が,個人的にはおもしろかったなぁ.

 与論語(与論方言)
  ・正常複数 normal plural と,
   近似複数 approximative pluralの存在.
   (連合複数 associative pluralとも)
  ・自分が直接見たり聞いたりしたことと,
   そうでないことの言い分け.

 奄美語(奄美方言)
  ・除外的一人称複数 exclusive plural と,
   包括的一人称複数 inclusive plural の存在.

 柳田国男や東条操の方言集圏は妥当なのか?
  ・例えば現在のコトバの中央は東京なのに
   集圏的に広まっているわけではない.
   (関西や沖縄は共通語の受容度が低い)

 東北方言の格助詞「さ」の使用範囲が広がっているらしい.
  ・かつてなかった「犬さ噛まれた」は現在ではふつうに.
  ・集圏ではなく,ある地域内で均衡してゆく?

 「行かんかった」(行かなかった,行かなんだ)の広まり.

 忘れないうちにと思いつつも家に帰ったら,案の定,記憶が曖昧になっていて...orz.
 
 そんなわけで断片的にメモ.意味不明ですいませ~ん.
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