地下道の人ごみを足速に抜けて
階段を駆け上がる
横断歩道の前 赤信号
少し上を向きながら
大きく 大きく
無邪気な雲まで吸い込む
すうっと通りかかった薫風は
柔らかく 穏やかで
そんなひとときが
たまらなくいい
(1996年 「詩集 輝きの下へ」より)
地下道の人ごみを足速に抜けて
階段を駆け上がる
横断歩道の前 赤信号
少し上を向きながら
大きく 大きく
無邪気な雲まで吸い込む
すうっと通りかかった薫風は
柔らかく 穏やかで
そんなひとときが
たまらなくいい
(1996年 「詩集 輝きの下へ」より)