いつの頃からだったか、
生徒に「岩淵さん」と呼ばれるようになりました。
「岩淵先生」と呼ばれるよりも、
私は「岩淵さん」と呼ばれる方が好きです。
いつも、生徒にとっての「少し歳をとった兄貴」でいたい、
いつも生徒のそばにいたい、
私にはそんな想いがあるからかも知れません。
兄貴と言うには歳が上過ぎる?
ですよね 笑
でも、いつでも彼ら彼女らのそばで、
彼ら彼女らを叱り、励まし、そして愛していたい。
そんな風に想っているのです。
卒業文集に卒業してゆく生徒、ひとりに一首の短歌を詠みました。
(2017年2月23日「みそひともじ」参照)
ここに改めてそれらの短歌を掲載します。
みんなの未来に乾杯!
岩淵さんより
野の球を 追う時捕る時 投げる時 豪くて大きな 黄色い歓声
ヒイラギに 風の舞う音 聞こえるは アシの野原の 大きな志
タイガーが 大洋を泳ぐ 我が息子 今何時とは いつの日にかまた
五つ数え 友との香り 受付に 広がる時の 手巻き寿司かな
真っ白に 降り積もる物 心にも 素直さはじける 籠の球にも
道産子の この身を捧ぐ 羽が飛ぶ 森と林の すがすがしさかな
古都に咲く 朝な夕なに 薫る花 まっすぐそのまま 大空へ伸びよ
途中下車 してもいつでも 仲間たろう 思いやる心 大切に生きよ
サックスの 音の鳴る時 光る時 仏語と英語の うまみねりましょう
優しさの 実る田んぼの 豊かさよ 鎌で穂を摘む 静かな笑みに
100点が 北の国から 輝いた 娯楽の仕切り いつかまた一緒に
川の崎 運河を進む 舟こそは 豊後へと漕ぎ 太鼓響かせよ
華と咲け 歴史をつむぐ 心かな 走り続ける 静かな魂
大天(おおぞら)へ 心も踊る イカしてる 山もこおるよ 優しき心かな
米の国 寮生活も 六年目 女子の仕切りは 羽後へと羽ばたけ
響く音 ラッパと横笛 一瞬の 伸ばせ心を 身の丈ほどに
久かたの 光を保つ 田の麻を 奈何(いかん)と直き 心も体も
ひろき心 歌声の響く 我が息子 球を蹴るよに 大樹と育てよ
瑠璃色に 舞う心にも リーダーの 悩んだ日々よ いつか花と咲け
下野で 薄絹を織る 音響く 細身に詰まった 大きな情熱
映像を 烈しく越えよ 松の田の 智慧のはじける 杜の都かな
米の国 洵(まこと)の道の 臼な日よ 大きな声と 大きな心で
真っ直ぐに 貫く世紀 松の陰に 隠れずに進め 胸張って行け
京(みやこ)から 音の響きに 一生を 野の球を追う 眼差しを持て
火の国の 城の歴史を 継ぐ心 仁義のいまを 生きろまっすぐ
六本の 響き大きく 貴くあれ 愛らしさこそ 輝きに変え
デニーズの 田の中に咲く 利他の花 入江に玲を 鳴らせいつでも
颯爽と 羽を打つ時 飛ばす時 その凛々しさよ 未来へ続けよ
下野の 秀と範とで 行く道は 志高く 飛べよまっすぐ
茉莉(ジャスミン)の花 欧亜を経由し オムライス また食べに来い 心そのままで
みちのくの 大きな野原 突っ走れ 母への想い 崇き志
陣の内 一人球投げ 一人打つ その心意気 俺は好きだよ
理知の神 リズムを守り 貫くは 男気一本 良いおりを見て
尾張から 岡を凌ぐは 朗らかに 太き人柄 進めまっすぐ
弦の鳴る 響け心の 玲の音 大きな谷の 浪花の春かな
紀州から 飛ぶ鷲の尾の 凛々しさは ひとを和ます それが才能
グランプリ 欧州連戦 ハシゴする 佑々と行こう いつか一緒に
家を開放 規約改正 選管と 雲林蹴球 大樹の和みかな
旭日に 櫻と柚子の 咲く里の 蔵書の花の リスボンの旅
弥生には 飾り飾られ 輝くは 雛鳥飛び立つ 播磨の海から
逢瀨こそ 優しき衣 身にまとい 選管畑から 飛び立つ志
慎むは 心の謙譲 清き家 蹴球を追う 眼差しよ常に
豊後への ゆめか誠か 繋がるは 君の踊りの 舞う心かな
雲林の 映る動画も 美しき 春の文にも 負けぬ強さを
野の道の 建具をつなぐ 大海原 航路を取るは 肥前から豪州へ
咲く花の 朝な夕なに あまちゃんの 浪花からカナダ 高天原へと
波を待つ 高き優しき 心なり プラハの雨の 動物園かな
上野(こうずけ)の 杏子の花の 美しき 高き佳き意志 まっすぐに進め
絢爛な 尾張の名瀑 加えても なお強きかな 確かな志
田の中に 春の若菜を 摘む時の 暖かな日の 優しき心かな
芸術と 食物の道 極めれば まこころ尽くせ まっすぐ進めよ
写真撮る 雪に咲く花 美しき 浪花の春に ゆきか帰りか
新撰組 着れば凛々しき 我が娘 医の道をゆけ 父の志
踊る身の 赤く染まった 素直さの ウォールナッツの 花の咲く頃
月影と サンシャインには 瑠璃の玉 宇宙(そら)に飛びゆく 我が娘かな
山の田の 椰子の恵みに 蹴球の ミュンヘンリスボン いつかまた一緒に
籠に球 入って弾む 心には 雲林の黒 燃えるイケメン