7月25日には福島テルサで「シェアリング in 福島」を開催しますが、大変な話題が飛び込んできました。
3.11の津波で大きな被害を受けたいわき市の豊間中学校のピアノの物語。
このピアノは昨年末のNHK紅白歌合戦の時に嵐の櫻井翔さんが弾いて感動のステージになりました。
その前段のストーリーが広く世に出たのは、今回「シェアリングコンサート」の会津と福島公演で司会を務めてくれるラジオ福島の大和田新アナウンサーの取材がきっかけでした。
大和田さんが朝日新聞に連載したラジオダイアリーの記事から、今年3月11日の記事を以下に転載させてもらいます。
「2011年3月11日午前、いわき市平薄磯の豊間中学校体育館で卒業式が行われ47人が巣立っていった。
その3時間後、大津波が学校を襲った。
時計の針は3時28分で止まっている。
薄磯地区は102人が亡くなり、10人が行方不明となっている。
5月上旬、住民と自衛隊によって、体育館から砂と瓦礫が撤去され、倒れていたグランドピアノが中央に運ばれた。
5月22日、学校関係者300人が集まり、壊れたピアノで校歌を歌い、学校に別れを告げた。
「ピアノを瓦礫にしたくない!」。
朽ち果てていくピアノを目の当たりにして、調律師・遠藤洋さんが自費で修理を申し出た。
砂にまみれ、鍵盤もなく、傷だらけのピアノは、強い磯の匂いがした。
1万個にも及ぶ部品を取り換え、気の遠くなるような作業が半年間続いた。
今日午前11時、豊間中の生徒50人が、間借りしている藤間中学校体育館に集い、1年ぶりに校歌を歌う。
ピアノを弾くのはあの日校歌を伴奏した卒業生の男子高校生。
遠藤さんに「どんな思いで修理をしたのか」と聞いた。
「このピアノに命を吹き込むのは豊間中の生徒たち。
その日が来ることを願っていた。
彼らの歌声が亡くなった方への鎮魂と地域の復興につながると信じている」
震災被害に対する取材や報道を通じて、復興への大和田アナウンサーの思いが実を結んで豊間中のピアノが福島に運ばれてくることになりました。
そしてなんと、いわきから運んできて調律してくれるのは修復した遠藤さんです。
どんな音色が響くのか、本当に楽しみです!
3.11の津波で大きな被害を受けたいわき市の豊間中学校のピアノの物語。
このピアノは昨年末のNHK紅白歌合戦の時に嵐の櫻井翔さんが弾いて感動のステージになりました。
その前段のストーリーが広く世に出たのは、今回「シェアリングコンサート」の会津と福島公演で司会を務めてくれるラジオ福島の大和田新アナウンサーの取材がきっかけでした。
大和田さんが朝日新聞に連載したラジオダイアリーの記事から、今年3月11日の記事を以下に転載させてもらいます。
「2011年3月11日午前、いわき市平薄磯の豊間中学校体育館で卒業式が行われ47人が巣立っていった。
その3時間後、大津波が学校を襲った。
時計の針は3時28分で止まっている。
薄磯地区は102人が亡くなり、10人が行方不明となっている。
5月上旬、住民と自衛隊によって、体育館から砂と瓦礫が撤去され、倒れていたグランドピアノが中央に運ばれた。
5月22日、学校関係者300人が集まり、壊れたピアノで校歌を歌い、学校に別れを告げた。
「ピアノを瓦礫にしたくない!」。
朽ち果てていくピアノを目の当たりにして、調律師・遠藤洋さんが自費で修理を申し出た。
砂にまみれ、鍵盤もなく、傷だらけのピアノは、強い磯の匂いがした。
1万個にも及ぶ部品を取り換え、気の遠くなるような作業が半年間続いた。
今日午前11時、豊間中の生徒50人が、間借りしている藤間中学校体育館に集い、1年ぶりに校歌を歌う。
ピアノを弾くのはあの日校歌を伴奏した卒業生の男子高校生。
遠藤さんに「どんな思いで修理をしたのか」と聞いた。
「このピアノに命を吹き込むのは豊間中の生徒たち。
その日が来ることを願っていた。
彼らの歌声が亡くなった方への鎮魂と地域の復興につながると信じている」
震災被害に対する取材や報道を通じて、復興への大和田アナウンサーの思いが実を結んで豊間中のピアノが福島に運ばれてくることになりました。
そしてなんと、いわきから運んできて調律してくれるのは修復した遠藤さんです。
どんな音色が響くのか、本当に楽しみです!