自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『卒業』重松 清

2010-02-05 12:03:53 | おもしろかった本
かなり興奮気味に、数時間で読み切った。


今ボクは、『坂の上の雲』にはまっていて、三巻まで読みすすでいるところ。

たまたま、4巻が手元になかったので、以前『きよしこ』で感動した重松作品を2冊買ってあったので、休日の今日、なんとなく読み始めたわけです。


ボクが気に入っている、恵比寿ガーデンプレイスの「宮越屋珈琲店」でこの4編の作品が収められている『卒業』の最初のページを開いたってわけ。


一番目の作品が『まゆみのマーチ』

90ページほどの作品を読み進めていて、何度涙をぬぐったことか・・・・。




若い女性の二人組が「チョー面白い」「チョーいい」「チョー受けるぅ」を連発している
隣の席で、ボクは、ひたすら涙を拭いているわけです。


オマエタチチョーバカッポイゾォ!


この4編の作品は、どれもこれも「死」を扱った作品。

客観的に読めばどれもこれも暗ーいお話。

でも、作者自身があとがきで書いているように、「ゆるしゆるされる」というテーマでつながっている。



ボクの父親が亡くなった時のことを思い出しました。

あれは、1995年だから、もう15年も前のこと。



その年は、いろんな事があった年でした。

1月17日が阪神淡路大震災

3月20日が地下鉄サリン事件

7月17日父勝男逝去

そして11月に株式会社クエスト総合研究所を設立。


その中でも、病室のオヤジを両手で抱きしめたことが、ボクにとっての人生最大の「ゆるしゆるされる」体験だった・・・・


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