さぬきうどん食べ歩記

さぬきうどん中心のグルメなブログ

池内うどん店の“生醤油うどん”

2008-05-29 12:19:08 | さぬきうどん
さぬきうどんの激戦区として有名な綾歌郡綾川町。
その中でも特に有名なのが釜玉うどんで有名な「山越うどん」ですが、他にも「赤坂製麺所」や「たむら」や「松岡」などの名店が揃っていてさぬきうどんマニアにとってはたまらない地域の一つです。
特に「山越」は、近くに銘酒「綾菊」で有名な綾菊酒造があることでも分かるとおり、水の素晴らしさは保険所のお墨付きだとか。
周辺には綾川が流れており、綾川の伏流水である井戸水がそんな素晴らしいうどんや銘酒を生んでいるといってもいいでしょう。
その「綾菊酒造」と「山越うどん」のちょうど中間あたりに、さぬきうどんの残された穴場と言っても過言ではない『池内うどん店』があります。
ここも製麺作業を行っているいわゆる“製麺所”で、佇まいは民家。うっかりしていると通り過ぎてしまう可能性があります。



看板は建物に立てかけてあるだけ。まさしくさぬきうどんマニアの探検心を燻りそうな佇まいです。
入り口は写真で見る限りは向って右側の玄関のように思われがちですが、実はお隣の木造の建物と池内の建物の隙間を入って行きます。
右側の玄関を入ると、以前は製麺作業が行われていましたが、残された穴場も多くの方々に発見されつつあって、今では椅子でお客さんがうどんを食べています。



お隣の建物との隙間というか“通路”を入っていくと、写真のような土間があり、そこが食堂となっています。
奥まで入っていくとおばちゃん達が製麺作業をされていて、麺の玉数と、温めるのかそのままで良いのかを告げ、精算を行います。
ここには出汁はなく、勝手に醤油をかけてくれます。おばちゃん達はそれを“出汁”と呼んでいるようなので間違えて飲むと辛いですよ。(笑)
メニューは「うどん」と「そば」がありますが、常連さんの間ではうどんとそばをミックスして絡めて食べる「アベック」が人気です。
食堂である土間からは池を眺めることができ、その池で鯉が泳いでいるのを眺めながら食べられます。
常連さんなんかは、箸で上手に麺をつかんで池に放り投げたりしています。すると、うどんを食べるふくよかな鯉たち(通称:麺通鯉)がやってきます。



池内と言えば、マニアの間では「なぜかラーメン鉢の店」として有名です。(笑)
大変ディープな製麺所ですが、水の名所にある製麺所として見逃せない一軒です。
名水で締めた麺は素晴らしいコシがあり、うどん激戦区において「池内」がハイレベルな麺を提供してくれる製麺所であることを知らしめてくれます。
この製麺所には駐車場はなく、店の表に都市高速でいうならポケットのようなスペースがあって、そこに車を停めている方が多いですが、ぜひともご近所の迷惑とならないように、残された穴場を守っていきたいものです。


うどん 小  200円


『池内うどん店』
住所:香川県綾歌郡綾川町牛川470
営業:7:00~14:30
定休:月曜日


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