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こんにちわ~^^
(
ゆーすけ
)
2005-07-31 14:29:40
すいません、お世話になります!私は今医療系の専門学校に通っている者です。今回は実験に対する誤差検出や実験効果の有意性の有無を調べるために統計学の勉強をしようと思いました。
さっそくですがレベルの低い質問を・・・(^_^;)
手元の文献ではあまり載っていないのですが「2要因分散分析」の目的や「下位検定としての多重比較(Ryan法による)」とあるのですがなんのことだかさっぱり・・・(^_^;) こんな大まかな質問でごめんなさい。
差異の統計法なのです
(
雪本 卓
)
2005-07-31 15:02:03
Θ・) ういうい,こんにちわ.
統計解析法としていろいろな手法が開発されていますが,「何を調べるか」の目的の観点からは次の二つに大きく集約されるのです.
すなわち,「違いがあるのかを調べる(差異の統計法)」か「似ているかを調べる(類似の統計法)」です.
分散分析及び多重比較というのは「差異の統計法」に分類される統計解析法になります.
例えば,新しい治療法A,B,そして従来の伝統的な治療法Cがあり,その新治療法が効果があるかどうかを調べたいとしましょう.この場合,それぞれの治療法をラットなどに実施して,何らかの健康度(抽象的なものですが,取りあえず「健康度」なるものが測定できると考えて下さい)に影響を与えるかどうかを調べることになります.なお健康度は高いほど良いとしましょう.
治療法AあるいはBの効果があるということは,
治療法AorBを実施したラットの健康度>
治療法Cを実施したラットの健康度
というように「差異」が生じるはずですよね?
分散分析とは,治療法A,B,Cの条件の違いによって「健康度に差異」が生じるかどうかを調べる場合に使われるものです.
上記の場合は,治療法という要因,つまりは一要因の実験ですが,要因を増やすこともできます.実験例としては不適切ですが,人間を対象に治療効果を確かめることにしましょう.その場合に,性別によって効果が違うかもしれない,女性の健康度>男性の健康度,となるかもしれない(女性の方が効果が高い),などを調べる必要があるかもしれません.
この場合は,治療法要因のほかに,性別要因を組み込んで実験を行うことになります.要因が二つあるので,二要因となり,このようなデータを分析するものとして分散分析があるわけです.
ちなみに多重比較についてですが,分散分析の場合は,「その要因の全体的効果があるかどうか」を調べることしかできません.先の治療法要因について言えば「治療法の条件によって健康度に差異が生じる」という全体的な傾向はわかっても,具体的にどのような差異が生じているかは分からないのです.そのため,より詳細な分析,すなわち,下位検定を行う必要があります.
分散分析の下位検定としては多重比較が代表的です.この多重比較についても,数多くの手法が開発されており,Ryan法も多重比較の一つです.
名前・タイトル付近のurlをクリックしてもらうと,私が以前作った,分散分析と多重比較の説明ページにリンクを張っているので参考にして下さい.
質問がある場合は,少なくとも上記urlを参照の上,お願いします.
ありがとうございます!
(
ゆーすけ
)
2005-08-01 00:40:32
ご親切に答えてくださりありがとうございます!また質問が出ると思いますのでよろしくおねがいします!何とかしなければ・・・(^_^;)
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さっそくですがレベルの低い質問を・・・(^_^;)
手元の文献ではあまり載っていないのですが「2要因分散分析」の目的や「下位検定としての多重比較(Ryan法による)」とあるのですがなんのことだかさっぱり・・・(^_^;) こんな大まかな質問でごめんなさい。
統計解析法としていろいろな手法が開発されていますが,「何を調べるか」の目的の観点からは次の二つに大きく集約されるのです.
すなわち,「違いがあるのかを調べる(差異の統計法)」か「似ているかを調べる(類似の統計法)」です.
分散分析及び多重比較というのは「差異の統計法」に分類される統計解析法になります.
例えば,新しい治療法A,B,そして従来の伝統的な治療法Cがあり,その新治療法が効果があるかどうかを調べたいとしましょう.この場合,それぞれの治療法をラットなどに実施して,何らかの健康度(抽象的なものですが,取りあえず「健康度」なるものが測定できると考えて下さい)に影響を与えるかどうかを調べることになります.なお健康度は高いほど良いとしましょう.
治療法AあるいはBの効果があるということは,
治療法AorBを実施したラットの健康度>
治療法Cを実施したラットの健康度
というように「差異」が生じるはずですよね?
分散分析とは,治療法A,B,Cの条件の違いによって「健康度に差異」が生じるかどうかを調べる場合に使われるものです.
上記の場合は,治療法という要因,つまりは一要因の実験ですが,要因を増やすこともできます.実験例としては不適切ですが,人間を対象に治療効果を確かめることにしましょう.その場合に,性別によって効果が違うかもしれない,女性の健康度>男性の健康度,となるかもしれない(女性の方が効果が高い),などを調べる必要があるかもしれません.
この場合は,治療法要因のほかに,性別要因を組み込んで実験を行うことになります.要因が二つあるので,二要因となり,このようなデータを分析するものとして分散分析があるわけです.
ちなみに多重比較についてですが,分散分析の場合は,「その要因の全体的効果があるかどうか」を調べることしかできません.先の治療法要因について言えば「治療法の条件によって健康度に差異が生じる」という全体的な傾向はわかっても,具体的にどのような差異が生じているかは分からないのです.そのため,より詳細な分析,すなわち,下位検定を行う必要があります.
分散分析の下位検定としては多重比較が代表的です.この多重比較についても,数多くの手法が開発されており,Ryan法も多重比較の一つです.
名前・タイトル付近のurlをクリックしてもらうと,私が以前作った,分散分析と多重比較の説明ページにリンクを張っているので参考にして下さい.
質問がある場合は,少なくとも上記urlを参照の上,お願いします.