『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.2836 出羽仙台街道中山越え

  ~いにしえの古道・出羽仙台街道中山越え~
今季は「もう、無理かなぁ…」と半ば諦めかけていました“出羽街道中山越え”…今朝ほど、無事に走破してまいりました
前回訪れた時は、例年より早い雪に阻まれ断念し敢え無く退散して来たのですが…鉄やさんからの重圧により決行を再決断
…と思い立つも、今朝も今朝で、大崎市に入った辺りから雨が降って来てしまい「今日もダメかぁ」と現地まで向かってみると、とりあえず小康状態になったので、いつものとおり「せっかくだから、行ける所まで!!」とスタートを切ってしまいました
今回の旅の始まりは…風光明媚な鳴子温泉下を抜けて間も無くに位置する“尿前の関”です




松尾芭蕉の句碑が残る尿前地区を通り過ぎ激坂を進み行くと…


更に急勾配のッ整備された丸太の階段が長く続きます。


その階段を登り切ると、国道47号沿い尿前の関駐車場へ飛び出ます。
この場所は前回訪れた11月13日早朝、スタート地点にしようと考えていた場所であり、同時に断念した場所でもあります
今朝方は、小雨模様でムード満点の古道日和(苦笑)…リベンジ心を胸に、これまた長~い階段が続く小深沢入口へと歩を進めます


本ルートは整備しつくされた感があり、少しでも勾配が増すと階段が現れます。


小深沢入口へ抜けると、斎藤茂吉の句碑が威風堂々と立ちすくんでいます。
そのあと一度、古道がそのまま新道となり今に至る国道を少々走ります。


案内標識を見落とさないよう慎重に進み、小深沢へと向かいます。


どこの古道にも、やはり大小の沢越えが存在しますね


中山越えの難所のひとつと言われていた小深沢…画像では分かりにくいですが、九十九折れの峠道です。


大深沢への道筋…往時を偲ばせる旧街道らしい立派な道幅ですね。


そして、大深沢の最深部です。
「陸奥より出羽に通ずるこの街道中、鳴子村には各所に坂沢があり、歩渡りのおおい難所が続いていた」と古記にも記されている様です。


大深沢からまた登り詰めて行くと一旦国道へ飛び出て、中山温泉街です。


本ルート上だけでも、いく通りもの義経伝説が残されていますねぇ。


杉並木は往時とは全く異なる景色のひとつでしょうが…唯々、のどかです


丸太の昇降が本当に多い道筋ですが、軽井沢川にて一枚


山猿が義経一行を甘酒で接待した…との逸話が残る甘酒地蔵。


完全に冬支度を整えている旧街道沿い、そして里山…しの字に曲がった大木が、やはり古道ムードを掻き立てています。
後半は道幅の広い落ち葉の絨毯道が長く続くルートを心地よく進むと…楽しいひと時はいつもアッと言う間…国道へ抜けました。
画像はありませんがそこは、毎年春に開催している鍋越ロードツーリングの際に通過する、山形県との県境前後にある登坂車線でした。そこから500mほどで…


ゴール地点の“封人の家”に到着…芭蕉が宿泊した旧有路家住宅ですね。
こちらもすっかり冬支度が済んでおり、ただ冬を待つばかり…と言った少し儚げな印象を漂わせていました。

気温3℃…写真を撮って小休止していると、静かに降り続いていた雨が、いつの間にかミゾレへと姿を変えていました。
ドライであれば復路も古道を…と考えていましたが、目標を無事達成した事もあり迷わず国道ルートを選択し帰路へと着きました。
●距離:片道10km●所要時間:2時間 この時季にはピッタリの小旅行でした。

整備が行き届き過ぎておりMTBで走って面白い、と言ったコースではありませんでしたが…十二分に古道ムードを満喫する事ができ、峠の旅人気分を気軽に(!?)味わう事のできるコースである事を確認できました。
何よりも、年に何度も通る国道47号沿いに、こんなに長く古道が残っている事を今頃知り嬉しいやら恥ずかしいやら…そして、その存在があまり知られていない事が勿体無く思えた…そんな旅でした


復路の癒しの数々レンガ支柱の陸羽東線、紅葉の名残と初冬を物語る鳴子峡
そして、12月1日開催予定・蕎麦ツアーコース上にかかるレインボウ
蕎麦ツーリングは、こんなのどかな所を走ります!!
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