ペーパースマハー

悪魔の解れ唄


墓地に埋められて 恨み節を
詠み続けたいと 思いますか
糸ごとに織るほど 世の中は
横縦睦まじくありません

外つ国の丈も 身の丈も
様変わる物でも ありやせぬ
いずれ逢うその日の 災厄を
想えず想わずに 街歩く

たわけは頭(おつむ)置いてくる
涼しげな面下げ置いてくる
阻める手だてみな次第
目を覚ませば遅くない

火の味 血の音 知恵の影
届け果てまでにも 響くまで
時告げぬ窓辺で しらじらと
解れ唄 ひとりで口あぐむ


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