「クローサー」

あの「卒業」のマイク・ニコルズよねー？？って疑いたくなるような
作品…っていうか、これってやっぱり舞台劇の映画化だったんですね。
とにかくセリフの応酬、応酬です。その？シーンよりも言葉の羅列。
よくぞ訳しましたねー。ナツコさん！って感じです(爆)
言ってしまえば、結局男と女って、こんなもんよね…っていう世界。
希薄で冷淡なくせに、情熱的で挑発行為に明け暮れているような
妬ましさを併せ持つ、怖いコワ～イ世界なのですよね。。。^^;

面白いな～と思ったのは、人間ってウソを重ねるほど本心が露呈され、
本心を明かしたら今度は、ウソでも同情を買おうとするんですねー。
全くおかしな生き物だ…^^;
お互いにパートナーがいる中で、他の誰かを好きになってしまった。
まぁ、ここまではありそうな展開(爆)
だけどこの先がスッキリとしないんだ…っていうか、ねーねー
あなた方は、一体どうしたいの？？っていう感じなんですね^^;
元々、そういう結論めいたことを描く話ではないそうなので、
観る側がそれぞれに、あーでもないこーでもない、と語り合うことが
この作品の主旨と重なるのかも知れませんけどね…。

批評家のレビューで、この中で一番ノーマルな存在に感じられるのが
何故かストリッパー役のＮ・ポートマンだ、と。
私もそう思いましたねぇ。一番正当な(生き方はどうであれ)精神の
持ち主、っていう感じ？やっぱ女王だから^^;（って映画が違いますが)
あっちもこっちもと両方にいい顔をしたあげく、見事に嵌められて
バカをみる男…(爆)に惚れてしまった自分の弱さも、分かった上での
彼女の振る舞い。でもあまりの身勝手さに、ついにブチ切れましたけどね。
男同士の鍔迫り合いは、嫉妬心っていうよりもただの意地の張り合いに
なっていて、しまいにはなんだか笑いまでこみ上げてしまいました。
自分に振り向かない相手が好きだ、と言ったおバカさんが(爆)
自分を差し置いた相手を思い切りののしる理不尽さが、浅はかだ((+_+))

なんでこうも身勝手なのよ、っていうイライラ感もこの作品の醍醐味？
なのだとしたら、やっぱり怖い男女の関係…っていうことなんでしょうか。
だけど、あの二組のカップルが、それぞれに出逢った時のあの笑顔は、
何ものにも変え難い恋の始まりだったと、私は思うんですけどねぇ。。。

それにしても、どうも最近こういう作品ばかり観ている感じが(爆)
ここいらでまた、爽やか～な映画に出逢わなきゃな…ぶはは^^;

この作品は…☆3.0(あみだら姫ぇ♪)
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