放射能から子どもを守ろう!いずのくに

福島第一原発の事故から1年が過ぎました。子どもたちの安全のために学び、できることから行動していける場にしたいと思います!

チラシできました!

2014-10-20 18:02:52 | 沼津地区

「日本で一番浜岡原発に詳しい古長谷稔さんにききたい30の質問」

2014-10-12 23:52:09 | 沼津地区

「日本で一番浜岡原発に詳しい古長谷稔さんにききたい30の質問」

           11月4日(火)9時半〰12時 参加費100円 
             成真寺にて(三島市大社町7-56)

     福一の事故が起こった後、自分なりにいろんなことを学び、考え、東海地震に備え、ちょっ としたことをやってきました。ガラス飛散防止シートを貼ったり、水や食べ物をストックしたり、N95マスクやヨウ素剤を購入したり。でもでも、私はやっぱり不安。 東海地震が起きたら、どんなルートで逃げる? それより何より、携帯も車も家も津波で流されてしまったら? なんていろいろ考えるとわからないことだらけ・・・・。どうしたら子どもの身の安全を守れるか。そのために何をするべきか? 知りたいことがたくさんあります。 そんなことを誰に聞けばいいのか・・・・? と友達と相談するうちに、このような会を開くことになりました。 一緒に、何ができるか考えたい方、ぜひご参加下さい。 

 原発震災|『放射能で首都圏消滅』からの警告    http://tabemono.info/report/report_8.html

 

 あおProject企画  

  


スピリッツに山田真先生が寄せられた文章 (後半)

2014-06-08 15:55:29 | 沼津地区

 『美味しんぼ』では、疲労感についても触れています。しかし疲労感の一番の原因はストレスです。福島で不安を持ちながら
生活していれば、そのストレスで疲労感も出ます。ストレスによる疲労感なのか、放射能による疲労感なのか区別することは
医学的にできません。私も2012年に糖尿病になりましたが、とても強い疲労感がありました。でも、放射能によるものではなく、
ストレスが影響したと思っています。
 

 『美味しんぼ』では、福島の方々の避難を求めているようですが、その意見は正論です。しかし、現実を見るとそう簡単に
言いづらいのです。 
 私は自主避難されている方たちの健康相談をやっていますが、避難先でとてもつらい生活を強いられている人が多い。精
神的にも、肉体的にも不安定になっています。避難先で外出もあまりせず、福島から来ていることすら隠している。避難生活
もたやすいことではないのです。
 「避難すべき」というのは簡単ですが、現実には難しい問題を抱えている。私も2011年終り頃までは避難すべきと言っていまし
たが、今、福島では避難したいけど様々な事情で避難できない人が多いから、その人たちに「ここにいるのは危険だから逃げ
なさい」といってもむなしいのです。国に対して避難したい人が避難できるよう要求し、また避難先で安心して暮らせるよう
条件整備することを求め、戦っていく必要があります。

 『美味しんぼ』の中では、12マイクロシーベルト、1.5マイクロシーベルトという数字が出ていました。確かに、そうした数値の
場所はあります。が、どこもかしこもそうではありません。『美味しんぼ』ではどこの地域なのか、いつの時点の数値なのかが出
ていません。それがなくて数字だけを出されると、福島全域が12マイクロシーベルトと思う人もいるかもしれません。平均的に
は線量が低くなっているといっても、ホットスポットが残っていること、除染が進まない地域があちこちに残っているといったこと
を知ってもらう必要があります。
 

 改めて、国がすべきこととして訴えたいのは、実態調査の実施です。疫学的調査がまったく行われていません。
今回の件で、ウクライナやベラルーシ、あるいはヨーロッパの国々がチェルノブイリ関連の様々なデーを提供してくれました。
ウクライナなどは国情が大変ですが、きっちりとした健康調査を行っていて、放射線による健康障害についての研究も行って
いる。しかし日本は、今回の福島原発事故で漏れた放射線は少ないから健康被害は出ない、だから健康診断や疫学調査は
いらないと決めつけて、甲状腺のエコー検査以外何もしません。これはとんでもないことです。

 強制避難地域の方たちへは血液検査などが行われていますが、これは放射能の影響を見る調査ではなく、生活環境が
変わったことで健康に影響が出ていないかを診るためにしていると国は言っています。
 かつての広島やチェルノブイリのケースもありますが、それらのケースに単純に照らし合わすのではなく、福島第一原発事故
は、世界で最初に起こった事故だと考えて、早いうちから体制を整えて、ちゃんとした調査、研究をしていく。そういうことをし
ない限り、現地の人は安心した生活はできないでしょう。

 

 


スピリッツに山田真先生が寄せられた文章 (前半)

2014-06-08 15:14:28 | 沼津地区

スピリッツNO.25 2014.6.2 より

山田真氏

医師
子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表 

私は原発事故後、2011年5月頃から福島に入って健康相談会を行ってきました。その頃から、「鼻血が出る。放射能の
せいではないか」という話はあちこちから寄せられていました。多くの方が心配していたのは事実です。
ただ、子供が鼻血を出すのは日常のことだから、これを放射線の影響と短絡的に考えるわけにはいきません。
 

 そこで私は調査を行いました。2011年3月〰11月の期間、福島、北海道、福岡の3地域の小学1年生の何%が、
鼻血を出したかを調べたものです。こんな調査をしたのは、私ぐらいだと思います。個人による小規模調査ですが、
数が1000人規模なので、信用性はあると思います。
 結果は福岡が最も多く、612人中159人(26.0%)。次が北海道で小樽が718人中164人(22.8%)、岩見沢が
434人中32人(7.4%)。そして福島が一番低く、福島市内が77人中8人(10.4%)、いわきが341人中8人(2.3%)、
会津が499人中16人(3.2%)。
 ちなみにこの結果を福岡の方に説明すると「これは玄海原発から放射能が漏れているということでしょうか」と不安
がっていた方もいた。原発の近くに住んでいると鼻血が出ても心配になるのでしょう。

 低線量被曝と鼻血の因果関係を示すデータはありません。が、鼻血と放射能が関連づけられるのは、広島の被爆
研究をされた肥田舜太郎先生などが、広島で被爆した人たちの初期症状として鼻血や下痢、吐き気といった症状が
あると言われて、それが一般に知られたのでしょう。
 広島では、初期症状として鼻血が出た人は、それが進行して数か月後に亡くなっていくような経過をとった。もしそう
なら、鼻血は大変なサインです。しかし今回、鼻血が出たという人で、その後、白血病になったというような人がいたと
は聞いていません。一過性の鼻血だったようです。

 「美味しんぼ」の中で鼻血が出るメカニズムを説明していますが、無理があるように思います。活性酵素が出来て
細胞を傷つけるという放射線の作用はあり得ますが、そでて鼻の粘膜細胞がやられて鼻血が出るというのは、
科学的に疑問。放射線が体内のDNAを傷つけることはありますが、粘膜や毛細血管を直接傷つけるという説明は
無理がある。低線量被爆では、身体の表面の症状は出てこないでしょう。目に見えない体内の変化があるから怖い
のです。

 低線量被爆による健康障害については、まだ分からないことが多いのです。放射線で発癌することは分かっているけど
発癌のメカニズムが十分分っているわけではないし、どのくらいの量をどのくらいの期間浴びると発癌するのかは
わかっていない。放射線の感受性には個人差があるので、感受性の強い人ならほんの少量浴びても癌になるかも
しれません。ですから、鼻血のようなありふれた症状について放射能と関係ありと軽々しく言うわけにはいかない。

 ただそうした見解が出るのも無理はない側目はあります。鼻血が問題になっているのなら、安心してもらうための
調査をすることが必要です、私のような小規模な調査でも、心配している方にそのデータを使って説明すると安心
してもらえるんだから、もっと大きな規模の調査をやるべきでしょう。しかし国はそういうことをやらない。鼻血に対する
不安が現地から出てくるのは当たり前の話。不安の中に生きている人が「放射線のせいじゃないか」と思うのも
当然だと思う。

つづく
 

 


山田真先生、講演禄

2014-06-08 15:10:27 | 沼津地区

山田真先生が2012年の5月に講演された内容が紹介されていたブログ(混沌の時代の中で、真の光を求めて)を見つけました。

「福島を切り捨ててはならない」

 

http://blogs.yahoo.co.jp/kyomutekisonzairon/66799691.html