まんてん堂こどもクリニック

仙台市宮城野区新田東3丁目2-7
小児科・アレルギー科
℡:022-782-6260

体温計

2007年01月17日 | 雑談
体温を測るのは意外と大変です。
特に赤ちゃんは、慣れないと
どこで測ってよいのか迷ってしまいます。

脇の下?首に挟むの?
と言う具合に

また、1~2歳のやんちゃ世代も
なかなかじっとしていてくれません。
そのくらい元気なら熱も無いかと思いきや
39度を超えていたりします!

まんてん堂で使用している体温計は
1度上がってから、ピピット鳴って
もう一度ピピットなり
数字はちょっと下がって止まります。
落ち着いて聞けば、ピピッピピッとなります。
この2度目のピピッのところで終了です。

お子さんの中には、ピピぐらいのところで
すぐ抜いてしまいエラーになったり
また、体温が違ってしまったりします。

何度も挑戦して測れない時は、
1秒で測れる優れものがあるので
先生に測ってもらいましょう。

そんな便利なものがあるなら最初から
それで測ればよいと思わないでくださいね。
診察室に入る前に、測っておく事で
スムーズに診察が進み
皆さんの待ち時間の短縮にもなりますから

ところで、私の場合、わが子の体温を計るときは
まず自分の手、
しかも前腕の内側を子供のうなじに当ててみます。

そこが、温度変化のしにくい場所だと聞いたからです。
赤ちゃんのミルクを作る時も、そこで測ります。
ミルクを飲ませるときに腕に抱くと、
ちょうどそこに赤ちゃんの首が当たり、
熱があると気がつく事が多かったように思います。

また、おんぶをしている時に首筋にかかる
息が熱くて気付く事もあります。

毎日ず~っと、一緒にいるから気付く些細なことが
診察にはとても大事です。
まだしゃべる事のできない赤ちゃんは、特に
おかあさんの気付きが何より大切になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノロウィルス

2007年01月03日 | 病気
最近テレビで報道されているせいか、「ノロウィルス出ているんですか?」
と、質問される事が多くなりました。

確かに、嘔吐や下痢を伴う風邪(感染性胃腸炎≒ウイルス性胃腸炎)は
例年以上に流行っているのですが
ノロウィルスは、当院では検査していないため、「症状から見ておそらくそうでしょう。」
というくらいしか言えません。

ノロウィルスという言葉は最近(おそらくここ4~5年)つけられた名前ですが、それ以前からウイルス自体は発見されており、毎年多くの感染性胃腸炎を起こしておりました。
名前が付いたがために、やけに恐ろしいもののような印象になっていますが、

実はこれまでもお腹の風邪、とか、冬場に多い食中毒と
して経験されていたものです。
通常は、嘔吐・下痢などの症状が2~3日続き、抵抗力の弱い
乳幼児や高齢者では重症化することもありますが、
多くの場合安静と水分補給で回復し、経過はよいものです。。

なぜ検査しないかというと、
まず、いまのところ、保険診療ではできない検査であること、
つぎに検査結果が出るまで専門機関に依頼して1日から数日かかること、
さらに、検査料金がかなり高額であることなどがあげられます。

感染性胃腸炎の原因となるウイルスはノロウイルスのほかにもロタウイルス、アデノウイルス(これらは院内で検査可能です)あるいはサポウイルス(これは今のところ検査できません)と言うのもあります。しかし治療自体はこれらのウイルスの違いにもかかわらず水分補給と安静と下痢止めなどの薬を適切に服用する事です。とはいえ吐き気が強い時に無理に水分を取らせる事は返って症状を重くする事もあるので病院を受診して適切なアドバイスを受けて下さい。

まんてん堂では、急性胃腸炎のピークの時期は過ぎたようで
待合室もようやく落ち着きをとり戻しております。

つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする