みなさんこんにちは。今回は、「最近キレイになった水草水槽の対策4つ」をご紹介します。
これから水草水槽を始める方やコケに悩まれている方も、参考になるかと思いますので最後までどうぞよろしく願いします。
水槽の底砂には大磯砂を使っています。酸処理してもうかれこれ15年は使っているでしょうか。
4つの対策は・・・。
①弱酸性の軟水を原水にした。
②栄養素の濃度に気をつけた。
③水草の葉の角度を見るようにした。
④コケの原因を整理した。
です。
それでは順番にご説明します。
①弱酸性の軟水を原水にした。
水がpH6.5付近の弱酸性になるとCO2が水に溶けて水草が吸収できるようになります。それから有機物(エサやフン、枯れ葉など)が分解する過程で発生する生き物に有害なアンモニアも水に溶けて無害となり、水草が吸収できるようになります。
カルシウムが少ない水のことを軟水と呼びます。カルシウムは水草の栄養素のひとつですが、GH(総硬度/カルシウム量)2を超えたあたりから、他の栄養素の吸収にブレーキをかけるので、GH1~2の軟水にしています。
弱酸性の軟水は(株)ウォーターエンジニアリングさんから発売のリバースグレインソフト6.8で作ります。
それを原水に、換水し始めてからというもの、その絶景たるや・・・。私のような無知なド素人でも、ここまできれいな水草水槽がすずしげに維持できるとは、これホント無敵です。
②栄養素などの濃度に気をつけた。
水草の栄養素は、濃度のバランスに注目です。
水道水の硬度(GH)を基準に、硬度(GH)が高ければ栄養素も増やす。反対に、硬度(GH)が低ければ、栄養素も減らす。というようにそのバランスを意識しています。
ただ、限度はあるはずで、より低い硬度を基準にしたほうが、水草にとってのストライクゾーンに入っていると感じます。
次に濃度です。水道水の硬度(GH)は10リットルでも100リットルでも同じ濃度ですが、栄養素は水量によって濃くも薄くもなります。
TDSメーターは水の汚れ具合を数値化してくれます。これを栄養素の量と置き換えた時、換水の指標になります。
また、TDS100を超えたあたりから、エビたちが水面付近でじっとするので、エビの動きでも判断できます。
栄養素は生物ろ過という自然現象で発生しますが、その濃度は、水の量で決まるので、水草が好む濃度になっていなければ、肥料不足や肥料やけを起こして生長が止まり、コケが発生するでしょう。
他に水の量と関係しているのがバクテリアです。バクテリアのエネルギー源は有機物と酸素ですが、それらは水で届けられますので、濃度はバクテリアの量に影響するでしょう。
ちなみに、酸素は気圧によって水に溶け込むので、水面を波立たせてなるべく表面積を増やすのが、酸素濃度を高めるいちばんの方法とされています。
このように、硬度と栄養素、バクテリアや酸素などの濃度に着目しています。
③水草の葉の角度を見るようにした。
植物は調子を崩すと真っ先に葉に現れ、葉を丸めて下がります。水草も同じように、葉の角度が落ちてきたら調子を崩す前触れととらえ、手を打ちます。調子のいい水草の葉はバンザーイしてます。
④コケの原因を整理した。
コケが発生するのはちゃんとろ過が効いて、水草に必要な栄養素がある証拠。それを水草が吸収しやすい濃度に調整すれば、コケは許せる範囲に落ち着きます。
コケが発生するからといって、吸着剤や中和剤の使い方を誤ると、水槽の循環はいつまで経っても未完成です。
最後にコケの栄養素を整理します。
有機物の分解が進むとアンモニアが発生します。アンモニアは、硝化されて亜硝酸塩(亜硝酸態窒素/亜硝酸態イオン)になり茶ゴケの栄養に、亜硝酸塩が硝化されると硝酸塩(硝酸態窒素/硝酸イオン、以下窒素)になり水草と緑藻の栄養になります。
また、有機物から有機リンが発生して藍藻(コケに似た生物)の栄養になり、有機リンが硝化されると無機リン(以下リン)になり、水草と黒ひげゴケの栄養になります。
窒素とリン。コケはそれぞれそのまま吸収できますが、水草はカリウムがなければ吸収できません。
ちなみに、カリウムのアルカリ成分は、バクテリアの硝化にも使うそうなので、バクテリアへのアルカリ補給も含めて、テトラのフローラプライドを入れています。
以上です。最後までお読みくださりありがとうございました。
まだまた勉強不足なので、これからも探求の旅は続きます。新しい発見がありましたら追記訂正させていただきます。
それでは。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます