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グリーンメノウ指輪 ペンダントへリフォーム

2016-06-11 | 児島のものづくり ジュエリー

グリーンメノウの見事なペンダントが完成!!

  


▲メノウの指輪をリフォームに依頼される。
ご主人様からプレゼントされた大切な指輪。

責任のある、またやり甲斐の有る仕事である。

 


▲このグリーンメノウは少し渋め
如何に上品に明るく華やかに仕上げるかに気を配った。
それにはこのバチカンの作りと色使いが最良と考えお薦めした。

 

ご年配の方が着用しても、お若い方が身につけても違和感の無い作りにしたかった。

上の画像のバチカンは18金枠に、

ファイヤーオパール・イエローベリル・シトリントパーズ・ダイヤと贅沢にも4種類の石がセット

されている。

私はこのバチカンを作る職人さんの技術力を信頼していた。

 

☆ 想像以上の仕上がりとなった。

この後に仕上ったペンダントを縦置きにして正面から360度を少しずつ角度を変えて

「 7 」カットの画像撮影した。見て頂きたい。
 


▲正面 ・ ここから右回りに少しずつ角度を変えて、ひとコマずつ撮影をした
裏側の見事な作りに目を止めてもらいたいからだ。

 


▲この位置から、後の、本来のネックレスを通すバチカンの部分が見えてくる
 

 


▲真横より写す。 ・ 如何だろうか
こんな複雑なバチカンと蔓の形が見えて来る
そしてメノウの石を止める枠の縁の優しいカーブラインが見事にバチカンの蔓の作りに
融合している。 

 


▲真後ろ ・ この後姿を見ていて、なんと奥行きの深い作りかと感動して撮影しながら
深呼吸して息継ぎしている自分である。 

実物を見ていただけないのが残念だ。

 


▲やや右斜め上からの撮影。真後ろからの撮影よりも更に変化のある作りに
撮影していてため息の連続だ。

 


▲なんでこんな作りが出来るのか全くブログを綴りながら?????
脱帽だ。 


▲1回転撮影してみた。

80カット以上の撮影をした。私はこのペンダントの作りの素晴らしさに驚嘆。

そしてワクワクしながら興奮してパソコンに映し出される画像に、作り手の職人さんの

事を考えていた。

真正面から見た作りだけで、眺めて見るならば、他にも似た様な作りは存在すると思う。

 

しかしこのバチカンは、一味も、二味も違う奥の深い作り方だ。

私からすれば表よりむしろ裏側を見せて歩いてもらいたいと思うほどに見事だ。

どうしたらこんな18金地金を自由自在に折り曲げ捻じ曲げて、蔓のような曲がりくねった

作り方を、小さなバチカンの裏の狭いスペースに無理なく自然なおさまりを付けられるのか   

信じられないテクニックだ。

 

1カット1カット撮影していきながら心の高鳴りを感じていた。

驚きはその蔓のような金線がネックレスを通してもペンダントとして下げても

繰り返すようだが何の無理がなく自然なのだ。

けして高価な石では無いのだが、どんな高価な宝石で作ったジュエリーよりも暖かみの

ある気品の有る 宝石へと息吹を吹き込んで頂いた。

 


▲横に寝かせて裏側からの撮影。メノウ枠の裏側に4っつの石の重さが

刻印してある

 

 
▲H28年5月13日と 5月15日の、私「児島のものづくり」のブログ記事でも紹介して
ある職人さんが、全て私の希望を聞き入れて下さった最高傑作がココにある。

前述の3点の赤メノウのペンダント、グリーンガーネット、レッドアンバー、等など

上品なつくりに生まれ変わらせて頂いて感謝です。

小さなルビーを葉の上に、しずくのようにのせてこれだけでさり気なく華やかさを感じさせてくれます。

◎静岡県伊豆市に、お住まいのお客様で、 長くご懇意にしていただいている

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赤い琥珀(レッドアンバー) ペンダント仕上がり

2016-06-11 | 児島のものづくり ジュエリー


▲赤い琥珀(レッドアンバー) この赤色はジュエリーの中には無い

クリアーな赤色で、初めて見る方は、皆さんどなたも私には合わないと

引きます。しかし一度胸に付けて見るとどなたも今まで気が付かなかった

余りに魅力的な自分を引き出してくれる事にビックリなさる。

そしてこのレッドアンバーペンダントを手にされた方達が、一様におっしゃるには

数あるお手持ちの宝石の中から一番着用頻度が多いと聞きます。

 


▲レッドアンバーに18金使用のリーフ模様のバチカンで製作

 H28年5月13日(1)当ブログ記事の、赤メノウに使用したバチカンと
 H28年5月15日記事のグリーンガーネットの使用したバチカンと同様のバチカンである

このヘッドにも小さなルビーを入れてみたが、次回製作する時は同様な大きさの

綺麗な明るめのグリーンガーネットかエメラルドをいれてみたいと思う。
 

 
▲同じ職人さんの作品のバチカンである。この強烈な赤色を見事に融和させ格上げしてくれる作風だ。


業界では高名な女性のジュエリーデザイナーさんが「気後れするような場所に出る時は

必ずルビーを身に着けて外出する」と言って居られた。

昔から赤い色は女性のお守りと言われてます。

この透き通った真っ赤なペンダントを身に着けた方達が皆さんこれをつけて出掛けると

臆することがないのでうれしいとも言われます。
 


▲レッドアンバーをこすると静電気を帯びます。帯電効果があるので良いを引き付けると

言われ仕事運アップがのぞめると言います。

 


▲自分に今日はチョット元気が無いかな思われる時、この赤を身に着けると何故か

自信をもらえる言われるのは生命力が高まるというパワーストーンの賜物と思う


 


静岡県伊豆の国市にお住まいのお客様で、

「この飴玉の様に透き通っていて、綺麗な赤をずーっと以前から探していた。あったら良いな・・・と

思っていた」 そうおっしゃって赤の琥珀をご利用頂く。 大変喜んで頂いた。 感動!!

 


ルビー取り巻き ダンシングストーンペンダント 動画

2016-06-07 | 児島のものづくり ジュエリー

ルビー取り巻き ダンシングストーンペンダント完成

YouTubeに初めて動画投稿しました。この「動きだしたら止まらない」

ダイヤの動きと煌めきは伝わったでしょうか?


ダンシングストーン ペンダント ルビー取り巻き リフォーム完成

2016-06-06 | 児島のものづくり ジュエリー


▲特註品のルビー取巻きの「ダンシングストーン」ペンダントが仕上ってきた

Aランクのルビー14ピースで取巻き、身に付けると「動き出したら止まらない」

あのダンシングストーンのオリジナル品である。




▲お預かりした元のダイヤプチペンダント

ダイヤ0,6カラットのプラチナ製ペンダント。このデザインの物をお持ちの

方も多いと思います。2ヶ月前リフォームにお預かりする。


メーカーさんも初めて手掛けた一点ものの作品である。

自信を持ってこのデザインをお薦めした。

センターにご本人のダイヤをセットしてルビーの綺麗な色目の一級品を用意して

取り巻いた。思った通りに仕上がり、満足行く作品になった。



▲裏側-バチカンを工夫して表に出ない様に配慮してある

ダンシングストーン・ペンダントはダイヤをセンターにセットして周りに

メレーダイヤを取り巻くのが一般的で、どうもメリハリのない作品になりがち、

それで良いんだと言われる方も多いいかも知れないが、

私は、他の方と少しでも違うもの作りたい、また全くのオリジナルな作品を作りたくている。



▲このルビー取巻き使用のダンシングストーンセンターに使用の0,6カラットの直径は

5、5ミリである。仕上がりの直径は11、7ミリである。

ルビーを巻いてみて、仕上ったその出来栄は見る程に際立つ。

今日納品する。群馬県富岡市七日市在住の(世界文化遺産の富岡製糸場に程ど近い)

お客様。

お仕事柄プレゼンテーションでスピーチの機会も有り、胸に煌めくこのペンダントが

その場面に強力な後押しをしてくれると思う。

それをご本人が一番感じて下さるに違いない。楽しみである
 

*このペンダントはダンシングストーンの正規品による製作です*


手描き友禅染め 袋帯 仕立て上がる

2016-05-23 | 児島のものづくり きもの

手描き友禅染め お太鼓 袋帯仕立て上がる

▲この赤の色は「日本の色辞典・62頁」(紫紅社・吉岡幸雄先生著作)によると

蘇芳色(すおういろ)という色名。染帯の残り切れを載せてみるとピッタリ合う。 

この蘇芳色という色、あるいは蘇芳の襲(かさね)は王朝文学の

いたるところに、この色名が出てくる。

鎌倉時代や、桃山から江戸時代の能装束や小袖の染色にも多く用いられるとあります。

高貴な色  蘇芳!!

 


▲前  と お太鼓
 


▲前の部分 2つ折になる。 着付ける時、その気分で琴弾く姫を出すか

  御所車と男子を出すか選ぶのも楽しみ。この地色は象牙色(アイボリー)にちかい色

  「日本の色辞典より」
 


▲お太鼓


この帯は全国にたった一点だけの存在する帯。

色無地に合わせてもとても良いと思います。

が、しかし、ぼかし染めの着物に合わせると、また一段とお洒落な

感覚でお召しになれます。

 

例えば祝いの席に、訪問着ではチョット華やかすぎて気が引ける。

附け下げでも少し勝ちすぎるかなとお考えになっている時は、こちらを必見。

この帯に相応しい着物が有ります。次の画像のぼかし着尺がそうで、紹介します。

 

  

 

次に帯をぼかし着尺に載せた画像です。


▲濃い目のグリーン系のぼかし着尺(同じ着物)に蘇芳色の琵琶を奏でる姫柄の

帯を載せるとどんな華やかな着物が隣に並んでも、この組み合わせには

色あせるでしょう。

 


▲濃いグリーン系、渋い紫系、渋い黄色系、渋い青系のぼかし着尺

 


▲ブルー系、紫系、黄味・・・渋い色なのにスッキリとしたブルーを基調にした味わいのある色。

 


▲ブルー系、藤色系、青ネズ系のぼかし 

 


▲濃く深く渋い、「日本の色辞典」の色名からすると濃く深い色は和菓子の羊羹色とある

ぼかしのやや薄い色は小豆色(ブルーベリー?の色に近い)


上の4色、どの地色の上に載せても素晴らしい組み合わせになると確信する 

この着尺と帯は大変用途の広い着物となります。

色無地と同等の格になる。 が、 オシャレな感覚で着てみると、とても素敵に映る。

附け下げや訪問着にも負けない華やかさを醸し出します。

 

この友禅帯は動く美術品かと思う

ぼかし着尺にこの帯を締めて帯揚げを合わせて美術館に足を運んでみては

如何だろうか

 

この先、上野の西洋美術館が世界文化遺産に登録も近いと言われる。

国内の方だけではなく世界から旅されてくる方もたいへん多くなる

上野の秋。

こぼれ日の降り注ぐ木立の中を歩かれる姿は(大島や紬も悪くないが)

誰が見ても絵になる美しさ。間違いなく視線が集中する。 

そんな光景が目に浮かんで来る。想像しただけでもとても楽しみだ。 

 


手描き友禅 七五三祝い着十二単柄 仮縫い仕上がり

2016-05-21 | 児島のものづくり きもの

手描き友禅染 七五三祝い着の仮縫い仕上がる

 


▲祝い着のデザイン画 (左から前身頃・後身頃・下前身頃)

 


▲原寸大のデザイン画と前身頃を合わせてみる

 


▲原寸大の両袖のデザイン画 

 


▲両、外袖

 

 
▲撮影風景 (右上のデザイン画が原寸大の袖の柄)

デザイン画が存在する晴れ着など見ることはないと思いますが、

これが児島の真実オリジナルものづくり、一点ものです。

これから順次紹介していきます。


七五三 刺繍入り祝い着 仮縫い仕上がり

2016-05-19 | 児島のものづくり きもの

日本刺繍の七歳祝い着 仮縫いが仕上がった


▲ワンポイントのお洒落な日本刺繍の祝い着

 


▲刺繍の御所車のデザイン画

 


▲原寸大 デザイン画
 

200色の刺繍の糸を染め、デザイン画からイメージして刺繍の色を

組み合わせ行く時間の掛かる仕事をお願いしている。
 


▲京都の刺繍職人さんの仕事風景 

 


▲この刺繍の柄は成人モノの訪問着 人気の着物で、この刺繍のデザインの

縮小版、七歳祝い着を作りたかったのだ。優しい印象の祝い着となった。


 
▲ぼかしあげのきもの地に、前見頃に刺繍をほどこす。

背紋はもちろん刺繍でワンポイントのしゃれ紋となり、訪問着クラスの着物として

幅広く着ていただける当店では人気の品です。



グリーン ガーネット エンジェルペンダントにリフォーム

2016-05-15 | 児島のものづくり ジュエリー


▲k18/プラチナ製 ダイヤ取巻き グリーンガーネット エンジェルペンダント完成!


グリーンガーネット(極上品)と角江 千代治氏の作品の

横に飛ぶエンジェル を リフォームにお預かりする。
 

 
▲グリーンガーネットはこのペンダント枠にセットされて着用 していた物


バチカンは赤メノウのペンダント(前回ブログ)と同じ。 このバチカンが有ったので

自信持って預かることが出来た。

以前から自分と同じデザイン画を速やかに、サッと描いてくれる人が

スタッフに、そばに居てくれたら助かるのにな~と、

何時も心の底に願っていた。

 

私がイラスト描いてメールで送信しますと Y さん(甲府大手メーカー)から電話が入った。

即日イラストを送ってきてくれた。 私はアット驚く。  

描いていたイメージ通りで、まるで自分で描いたかと思いたくなる描きのタッチだった。


▲リフォームのイメージスケッチ画

直ぐお客様のところにデザイン画を転送しOK 得る。

群馬県甘楽郡甘楽町庭谷のお客様N様。30年来のお得意様。

このガーネットは今回で3度目のリフォーム。
 


▲真ん中のグリーンガーネットをプラチナ枠にした。極上のダイヤで一周を取巻く

1カラットの1/400のダイヤである。 

国内で作れるところはなく、メーカーの海外の工房に頼んだ。

出来栄えの美しい作りで最近、婚約リングなどのダイヤの取り巻きは

海外に頼むことが多い。

 


▲ペンダントの裏面だ。グリーンガーネットの枠が確りとした作りで有ることを

見て頂きたい。

バチカン、ガーネット、エンジェルと組み合わされた作りの良さが際立つ。

 N 様にも大層喜ばれ、お気に入りの一点となった。 

 


赤いメノウ 生れ変ったペンダント その3

2016-05-13 | 児島のものづくり ジュエリー

 赤いメノウ 生れ変ったペンダント その3

 

納期も過ぎ、失敗は2度は許されない。仕上がったペンダント枠を潰して新たに作り直して

もらってもハンドメイドは必ずしもうまくいくとは限らず。気が重かった。

▲それでも作り変えるしか無いと思った。 赤メノウの枠を何日か眺めていた。

この赤石の枠の直線が、如何にしたら上のバチカンとシックリ馴染むのかと考えていた


▲この上の左のイラストと、右のイラストに描いたように蔓の入った枠のイメージを

希望していた。 それが蔓の入ったバチカンと合体した時に違和感の無い

ペンダントになると考えていたからだ


いくつもいくつものイラストを自分なりに考えて描いてみたものの、どれもシックリ来ない。

他に、うまい作りは、方法は無いものかと思案した。

 

もう一度、原点に戻って、 メノウ枠を じ~っくり眺めて見た

そうして 行きついた。それがこの指示書だ  


▲こんな細かい注意点のミリ単位の寸法を書き入れる指図書を職人さんに

手渡すなど無茶な申し出。小さな宝飾品に1ミリ以下の寸法指定などすることは

プロのすることではない事も敢えて承知の上で、 お願いするしか無かった。  

 

なんとか希望の作品が完成する様、祈るような気持ちでお願いした。

ミリ単位の寸法は仕方無く目安として書き入れた

 

こちらの希望を全て聞き入れてペンダント枠を完璧に完成してくれた。

 

製作は甲府の大手メーカーさん。 その窓口の私共の担当者は、Y  さんという

営業であり、デザイナーさんであり、そして作りにも精通したエキスパートだ。 

私の、ものづくりはこの方に助けられて完成。 今回も見事な采配をして頂いた。 。

 

 Y さんの誠意により伊勢崎市と甲府市の間を修正して頂くペンダントが宅急便で、

4度も往復した。普通ではあり得ないことだ。 深く感謝している。

なぜこれ程までにこの作品に気持が入るのか、時間を掛けるのか?

多分私は、このバチカンに触れてみて、このデザイン、葉っぱの組み合わせ、質感

そしてメノウ枠の、上品なつや消しと磨きの入った仕上げに魅了されたからだと思う。

 

 前回ブログの (その2)で ペンダント枠のガッチリした作りが組み合わさってバチカンの

作りの良さをダメにしたと言ったが、

 

その実は、ペンダント枠を見ていてこの作りの良さを失いたくないというのが本音かも

知れないとおもった。

 

今はこのまま、この枠の作りの良さを最大限生かし、残したいと思った。 

その思いがこのブログに載せた上記の指図書だ。  

本当に無理な注文の指図書だと思う。しかし前述の願いが職人さんの心に届いたのか

引き受けて頂いた

普通では叶わない事。Y さんの行き届いた配慮だと感じる。

 


▲バチカンのつくりと枠のつくりが 融合した

 


▲赤メノウの石を枠にセットして作業完了

 


▲メノウの裏に入っていた2本のブリッジも外してスッキリさせた

枠の内側もスリムになり蔓のイメージに近づけた。

 


▲つや消しと磨きのバランスが枠の縁に職人技が光る

調和の取れた仕上がりに感動した。
 

 
▲メノウを巻いた18金の流麗感ある作りがうれしい

    


▲バチカンの中央部にルビーを1ピース加えアクセントを付けた  完成!!!


◎ 全国にはこのメノウという石をお持ちの
方が大勢いらっしゃると思います。

ご自分でお買いになったかご主人さんからのプレゼントかあるいはお父さんからの、

又お母さんからの頂きものかは様々かも知れないが、タンスの中に眠って居るかと思われる。

思い出の深い品であるはず。 この作り、お薦めです!! 製作致します。

今回赤メノウがこんなにも生まれ変わって、他の豪華なジュエリーにも負けない

華やかさを出せた事に一番驚いているのは私だ。

レッドメノウは伊勢崎市境町の Kさんの思いでの深い品、 胸に輝いて、とても似合ってます。 

 


赤いメノウ 生れ変ったペンダント その2

2016-05-12 | 児島のものづくり ジュエリー


(1)


(2)


前回と同じ画像を再度使用して、この作品が納品に至らなかった理由を説明します。

(1)は赤メノウを巻いた地金の18金が、縁が太すぎてシャープさが無い。
(2)は枠がバチカンに対して2倍位の大きさに感じ、圧迫感がある。


(3)


(4)

(3)と(4)の右と左より写した画像は、K18金縁の厚みが多すぎてバランスが悪い。



(5)

 

私はこのバチカンの(5)の裏の蔓の形を活かして欲しいと願っていた。 

総じてバチカンの洗練された上品な作りの良さを、メノウ枠の重厚感が

有り過ぎることにより、全く失ってしまった。

 

私はお客様Aさんに見て頂くまでもなく仕上がったペンダントを見て大きく失望した。

 

国際宝飾展でバチカンを見つけた時、既にペンダントに仕上がった素晴らしい作品を

想像していたからだ。

私はこのバチカンの作りをする職人さんが、この様な枠づくりをするはずはないと

思っていた。

私の指図書に言葉の足らないところがあり意思の疎通が職人さんにきちっと届いて

いなかった事によるものと反省し、仕上がったメノウ枠を潰して新たに作り直して欲しいと

依頼した。

 

その3へ続く。