夏の思い出

高校３年夏

バイト先で、同じバイトをしていたクラスメイトに
「話があるから、バイト終わったら通用門の前で待っててくれないか？」
と神妙な顔で言われた。

前から気になっていた彼の視線・・・
とうとう来るべき時が来たのね・・・
高鳴る私のＡカップの胸
「いいよ・・」と伝えるので精一杯だった。

でも、嫌いじゃないけど、好きでもない男の子
同じ委員をやった事があるだけ。
傷付けないで断る・・・
そんな事できやしない・・・
でも、こんないい加減な気持ちで付き合うなんて・・・
付き合ってから、好きになるって事もある？
でも、好きにならなかったら？
やっぱり断ろう・・・
妙な罪悪感を抱きながら、彼を待った。

「オレ、マチコの事が好きなんだけど、お前仲いいじゃん？あいつ彼氏いるの？」

ああ・・・人生最大の勘違い・・・・
彼の視線は私の横のマチコへのものだった・・・
言わなきゃ誰にもばれないけれど、こんな恥ずかしい思いをしたのは初めて・・・

ああ・・神様、私ちょっぴり調子に乗っておりました・・・
お許しください・・・彼氏を下さい・・・
と願った高校３年の夏・・・いやぁ～ん