こちらサラチ分析 広報室

美術家グループサラチ分析のブログです。構成メンバーは 四宮義俊 早川陽 小林智 満尾洋之です。どうぞよろしく。

おすすめの展覧会情報!

2012-03-08 19:45:44 | 日記
ご無沙汰しています。四宮です。


ただいまサラチ分析の第二回の展示の準備も進めておりますが、
今日はおすすめの展覧会情報を書かせていただきます。



埼玉県川口市旧田中家住宅で行なわれている、ガロン第2回展「日本背景」です。



近代建築好きにはたまらないフォルムしています。

四宮は3月19日から個展を控えているのですが、これは見ておかねばと思い、今日行ってまいりました。
本日はガロンの代表でもあり、先輩作家の金子朋樹さんがいらっしゃるというので、お話をいろいろと聞かせていただきました。
参加されている作家さんは日本画や陶芸、染色の方など多種にわたり、その数もさることながら、
大きなお屋敷に相当数の作品があり、各々の作家さんが、「和館」と「洋館」にそれぞれ工夫をこらした展示をされているので、
なかなか飽きさせない展示なっていました。
どの部屋も意匠をこらした空間だけに、元々満たされた空間と新たに持ち込まれた作品をどう対峙させるのか?等々、とても興味深く
拝見させていただきました。
参加されている作家さんは、みなさん今を代表するような作家さんばかりです。



茶室に展示されている金理有さんの作品(手前)と金子朋樹さん本人と金子さんの作品(奥)

今月の18日までですので、お見逃し無く!
作家さんも毎日どなたかが、いらっしゃるようなので直接お話も聞けるようです。


お知らせまで。


歴史的建造物活用事業 ガロン第2回展「日本背景」
会期:2012年2月14日[火]―3月18日[日]
会場:旧田中家住宅(国登録有形文化財)/埼玉県川口市末広1丁目7番2号
主催:川口市、川口市教育委員会、ガロン実行委員会 後援:公益財団法人佐藤国際文化育英財団・佐藤美術館 協力、ギャラリー58、gallery neutron 認定:公益社団法人企業メセナ協議会

 ■ 公開時間:午前9時30~午後4時30分(入館は午後4時まで)
 ■ 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日も休館)、国民の祝日、年末年始(12月28日~1月4日)
 ■入館料:大人200円、小中学生50円
ガロン:市川裕司、大浦雅臣、金子朋樹、佐藤裕一郎、松永龍太郎
ゲスト:金理有(陶芸)、後藤雅樹(鋳金)、前川多仁(染織)、山本麻璃絵(木彫)


ガロン第2回展「日本背景」のお知らせ
http://iokksnm.exblog.jp/14980452/

旧田中家住宅(国登録有形文化財)
http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/Files/1/69350006/html/index.htm

【セコンドスペース】終了!!

2011-11-24 20:15:26 | 日記
こんにちは。四宮です。

11月に行っていた、【セコンドスペース】の3つの企画が無事、終了しました。
お越し頂いた皆様ありがとうございました。


今回の【セコンドスペース】はメンバー4人が各自の活動を行いつつ、6月に行った第1回展から5ヶ月で
同時に3つの企画を行なう。という内容でした。
内容が幅広いこともあり、当初は各企画の連携も限定的なものでした。
ですが、終わってみると当初思い描いていたものに比べると、準備していくうちにあれもやろう、これもやろう‥と、
段々各企画の規模がスケールアップしていった感がありました。

3企画それぞれに担当者を置き、それぞれの立場からワークショップや展示に関しての企画や立案を行ってもらいながら、少しづつ進めていきました。
アートの為だけに用意された「場」ばかりでない今回の3企画の活動を通じて、普段あまりアートに関心が無いような方が、私たちの作品やワークショップを通して、アートに興味をもたれるきっかけになってくれたら、うれしいなぁと思っております。



vol.1.3:サラチ分析の有明行灯作り


3つの企画に場の提供や協力をして頂いた、NPO法人江戸前21さん・ギャラリー坂巻さん・松戸市戸定歴史館さんにはいろいろとご無理をお願いすることも多く本当にお世話になりました。ありがとうございました。
なかなか作家としての活動だけでは見る事の出来なかった部分も多く、僕らにとっても学ぶことが多い企画でした。



vol.1.2:戸定邸菊花祭+サラチ分析『-菊で祝う七五三-』


ちなみに今回のタイトル【セコンドスペース】は元々、オルタナティブ・スペースを意識した言葉になっていました。
元々「場」を強く意識したグループだけに、3企画の中の一つ、既存のギャラリーでの展示に対して、どう接していくのか?といった事が、メンバーの中で当初、意見が分かれていたものもありました。もちろん普段の個人の活動であれば、そういった事柄は問題にならないのですが、グループとしての活動だけにステートメントとの折り合いをどうつけるのか?等々4人で話した覚えがあります。


第一回目の展示にはそういった「場」に関しての解釈のぶれや活動の拡張性に関して、まだ問題になるような部分はありませんでした。(あたりまえと言えば、あたりまえですが。)
とはいえ、そういった空間での展示は、普段ギャラリーで私たちの作品を見て頂いている方にとっては、足をのばすことを躊躇させてしまう距離として表れてきたりします。ギャラリーの集中している地域から少し離れたところで展示を行なうという事に対する集客に関した危惧はグループ内でも当初からありました。


【戸定邸・日本画タイムスケイプ】展で日本画の大政奉還をやってやろうじゃないか!!と、メンバーで意気込んでいた展覧会開催以前から、第一回目の展覧会終了後に東京のギャラリーを借りて帰国報告会のような展示を行なおうと話していた事もありました。今回の坂巻さんでの展示はそういった事柄を加味した性格になってたります。



vol.1.1「サラチカ」

いろいろと書きたいことはありますが、何よりも作家にとって、作品を作り続けていくとがきっと大切なことでしょう。
そんなこんなでこれからも精力的に活動していきたいと思っています。
第2回目の展示もどんどん準備していきます。それでは。


サラチ分析HPトップ

「戸定菊花祭+サラチ分析」の作品

2011-11-23 21:33:15 | 日記


こんにちわ、早川です。

前回「戸定菊花祭」の菊の搬出の話がメインになりましたが、
引き続きまして、今度は「+サラチ分析」の作品スナップ画像をUPしてみたいと思います。

ご来場頂けなかった方も雰囲気を味わって頂ければ嬉しいです。

戸定歴史館は松戸駅から10分位の場所にありまして、歴史館と戸定邸と公園などから構成されています。
奥には千葉大の園芸学部が地続きです。

戸定邸は23部屋ありまして、まず入口で靴を脱いで受付を済ませます。
曜日によっては松戸市のガイドさんがいらっしゃいます。

まず【内倉】を拝見して、中庭を眺めながら【大広間】に出ると、芝生のお庭と松戸を一望できる空間、
一番の景色を堪能できます。今回は鄙里さんの木工作品が設置されていました。

同じく右側の【書斎】にはピンク色の気になる物体が、、!

いよいよサラチ分析の作品鑑賞(11月版)始まります。

お!?


これは小林智の「シルエット」という3点組作品(写真は一部)です。
背の低い菊花と組み合わせてありました。
日によって作品の向きや場所を変化させていました。


次に

方向を変えまして大広間の後ろ側に進むと、


おお!?


満尾洋之の作品「穏」(写真は一部)が待ち構えます。赤絨毯が派手ですね。
写真は一部分ですが、部屋の上下に龍が駆け巡っています。


さらに進むと、


そのすぐ傍の部屋には、


どかん!



四宮義俊の「エイジ」(写真は一部)こちらは黒い柱と白い菊、シルバーの対比が効果的な作品です。
前回の展示とは場所も構成も大きく変えてありました。


数々の中庭やお風呂を通り過ぎ、、

縁側に沿って菊花がたくさん、、


【秋庭の間】と呼ばれる、離れのような部屋の奥には、


どーん!!


同じく四宮義俊の「ファンク」が展示されています。前回の絵の描いてあった箱2個のうち、
1つの内側と菊の構成で見せていました。


最後に(最初に見るかたもいらっしゃいます。)受付付近に戻りまして、


おや!?


【使者の間】に展示していたのは早川陽「蜃気楼」(写真は一部)でした。
部屋があることに気がつかずに通り過ぎるお客様もいらっしゃいましたね。


11月の「戸定菊花祭+サラチ分析」は、
6月にいらっしゃった方もまた違った印象をお持ちになったのではないでしょうか?


菊花と組み合わせることで、作品の提示の仕方も、見え方も変化したと思います。
私自身、空間の変容が興味深く、また建物全体が色々なものを許容してくれる寛大さを持っている
印象も持ちました。不思議な場所ですね。



21日の搬出を持ちまして、空っぽの元の戸定邸に戻りましたが、
徳川昭武(慶喜の弟)が生活していた時代と、公民館時代、戸定歴史館の時代と、2011年のサラチ分析展覧会、
様々に去来する人々を包容する邸宅であり、温もりを感じる、そんな戸定が丘なのでした。


ご来場頂いた皆様、、本当にありがとうございました。
改めて感謝申し上げる次第です。

サラチ分析HP

「戸定菊花祭+サラチ分析」の終了と搬出

2011-11-21 19:36:21 | 日記


こんにちわ、早川です。

「戸定邸菊花祭+サラチ分析-菊で祝う七五三-」は昨日無事に終了いたしました。

期間中は戸定歴史館で展示されている資料が新発見ということで
ニュースや新聞に取り上げられたこともあり、本当に沢山の方にご来場頂けました。



週末はイベントも随時開催されていたので
訪れた方によって様々な体験の仕方があったのではないでしょうか。

私自身、行く度に新しい発見があり、改めて場所の面白さ、魅力に気がつく日々でした。


(南京玉すだれ)

期間中なるべく会場に足を運びましたが、訪れた方たちとの作品を通した会話で、
直接やり取りが出来たのが興味深く、また参考になるご意見を頂きました。

そして、



いよいよ最後の週末、

19日土曜日は生憎の天気で、午後から次の明け方にかけて強い風が吹き、最後の力で咲いていた菊の花も
倒れてしまい、朝から掃除をして、みなさんで飾り付けをし直したりもしました。



最終日20日日曜日は余震や、突然の晴れ間、綺麗な夕日、さらには豪雨と、
不思議な天気が続きましたが、そういった自然環境を感じる場所が、作品との深いつながり、
相乗効果をもたらすのではないかと思いました。

部屋に差し込む光が本当に綺麗なんです。



そして今日月曜日は菊花と作品の搬出を行いました。



展示を終えて、運ばれていく菊たち、、
(菊花の色艶の見所は1週間くらいだそうですが、3週間近く咲き続けてくれました。)

我々の作品も梱包して各アトリエに向けて搬出いたしました。

今回6月の企画に続き、菊花や七五三、そして戸定邸にサラチ分析の作品を設置させて頂くことで
今までに無い空間を出現させる事が出来ました。

様々なご意見ご感想がありましたが、多くの方々が実際にこの場所を訪れ、空間全体の実感をもって、
作品を体験して頂けた事は、再現しきれない一瞬の出来事であり、稀有なことだったと思います。

また戸定邸という場所にかかわる多くのスタッフの方々や、松戸市ボランティアガイドの方々、
場所を維持管理する業者さんや、愛着をもつ地域住民の方々と実際に交流できた事は、
制作者にとっても有意義な経験でした。

サラチ分析の11月の企画「セコンドスペース」は3本の企画から成り、
「戸定邸菊花祭+サラチ分析-菊で祝う七五三-」をもちまして全て終了いたしました。

ご来場ご協力頂きました皆様、サラチ分析一同、心からお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。